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私立大全体動向

2010年度センター・リサーチからみる私立大志望動向
【表1】センター利用私立大学 全体動向

昨年 今年 前年比
センター私大 延べ志望者数 737,300 786,303 107%
平均記入校数(※) 2.73 2.78 +0.05
※記入校数はセンター私大記入者(頭数)に対する数で、前年比欄は前年差


昨年 今年 前年比
所在エリア内の大学を志望 471,905 515,468 109%
他エリアの大学を志望 258,912 264,725 102%
※エリアは11(北海道・東北・北関東・南関東・甲信越・北陸・東海・近畿・中国・四国・九州)に分けて集計

 センター・リサーチにおけるセンター試験利用私立大の志望者数は、前年比107%と大きく増加している。平均記入校数も僅かであるが増加した【表1】。センター方式は一般方式に比べ受験料が安いこと、また大学独自の試験を行う大学は少なく、大学に足を運ぶ必要がなく交通費が不要なうえ、今年はとくに新型インフルエンザ感染のリスクが回避できることなどから、センター方式を積極的に活用する受験生が増えているものと考えられる。

 受験生の地域間移動の状況を見ると、受験生が居住しているエリア(=地元エリア)の大学の志望者は109%と前年から1割近く増加している。一方、他エリアの大学は102%と減ってはいないものの増加率は低く抑えられており、模試時と同様、地元志向が鮮明にあらわれている。

【表2】センター利用私立大学 大学所在地区別志望動向
大学所在地区 出願予定者数
昨年 今年 前年比
北海道 17,768 18,266 103%
東北 14,686 15,860 108%
関東・甲信越* 65,853 73,191 111%
東京 342,811 369,988 108%
東海・北陸 85,773 93,921 109%
近畿 145,066 143,077 99%
中国・四国 21,238 23,141 109%
九州 44,105 48,859 111%
合計 737,300 786,303 107%
*関東・甲信越は東京を除く

 【表2】は、大学所在地区別に志望者を集計したもの。センター試験受験者の増加率の高かった関東地区をはじめ、ほとんどの地区で増加している。そのなかで、志望者が減少しているのが近畿地区である。近畿地区は受験人口に大きな変化がないことに加え、模試時から受験生の私立大離れが顕著であり、センター・リサーチのデータでもその状況が反映されている。

全国区の難関大学は志望者減少傾向
【表3】センター利用私立大学 主要大学グループ別動向
グループ
出願予定者数
昨年 今年 前年比
首都圏 早稲田・慶應義塾・東京理科 30,668 28,966 94%
MARCH 84,645 92,584 109%
日東駒専 64,086 70,022 109%
近畿圏 関関同立 56,331 53,944 96%
産近甲龍 34,068 32,833 96%
その他地区 北星学園・北海学園 7,786 7,599 98%
東北学院 4,176 4,480 107%
愛知・中京・南山・名城 35,775 36,559 102%
西南学院・福岡 15,411 18,610 121%

 次に都市部難関大の動向について注目したい。【表3】は首都圏、近畿圏およびその他の地区の主要大学のグループ別志望動向である。東西の最難関グループである早慶理が前年比94%、関関同立が同96%と出願予定者数が減少している。地元志向に伴う他地区からの受験者減少に加え、成績下位層の減少が目立ち、受験生が無理をしない出願校の選定を行っている様子がうかがえる。

系統別の志望動向 〜資格系学部で人気上昇〜
【表4】センター利用私立大学 学部系統別志望動向
学部系統 出願予定者数
昨年 今年 前年比
文・人文・外国語 174,571 187,548 107%
社会・国際 69,367 72,594 105%
法・政治 60,689 65,214 107%
経済・経営・商 142,003 147,498 104%
26,869 27,752 103%
97,243 101,160 104%
農・林・水産・獣医 21,218 23,250 110%
医・歯・薬・保健 60,035 67,945 113%
家政・生活科学 30,682 34,980 114%
芸術・体育 23,806 26,104 110%
総合・環境・人間・情報 30,817 32,258 105%
合計 737,300 786,303 107%

 【表4】はセンター私立大の動向を学部系統別に集計したもの。大きな動きは国公立大と同様である。「文・人文・外国語」系に含まれる「教育」分野が前年比123%、「家政・生活科学」系に含まれる「児童」分野が前年比116%、「食物・栄養」分野が前年比114%、「医・歯・薬・保健」系に含まれる「看護」分野が前年比136%と資格系の系統・分野の人気が大きく上昇している。このほか、文系では「法・政治」系が前年比107%、理系では「農」学系が前年比110%と人気を集めている。