私立大
2007年度入試を振り返る
総括レポート
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◆国公立大学入試の状況
◆大学入試センター試験受験者数は4年ぶりに増加 平均点は5−6型で39点ダウン
 はじめにセンター試験の状況を簡単に振り返っておく。受験者数は511,272人で、前年に比べて約5千人増加し、2004年度以降続いていた減少に歯止めがかかった。受験人口は減少しているものの、大学進学率の上昇、センター試験利用私立大の拡大などがその要因であろう。

 平均点は、文・理共通の5教科6科目型が501点(河合塾推定)で昨年より39点、得点率で約5%のダウンとなった。文理別にみると、5教科7科目理系型が564点(前年差−48点)、6教科7科目文系型が557点(同−32点)と、理系受験生の多い科目での平均点ダウンが目立ったこともあり、理系型の低下が大きくなっている。


◆各日程で志願者数が減少 倍率は3.95倍に
 次に国公立大の志願者数・合格者数の状況について確認しておく。
 <表1>にあるように国公立大志願者の総数は488,524人で、昨年より約1万7千人の減少となった。前・中・後期の各日程とも志願者を減らしている。

<表1>国公立大一般入試の概況
日程 志願者数(A) 合格者数(B) 倍率(A/B)
06年度 07年度 07/06 06年度 07年度 07/06 06 07
前期 257,427 253,176 98.3% 90,270 91,069 100.9% 2.85 2.78
後期 222,826 210,308 94.4% 29,241 27,825 95.2% 7.62 7.56
中期 25,117 25,040 99.7% 4,928 4,845 98.3% 5.10 5.17
全日程計 505,370 488,524 96.7% 124,439 123,739 99.4% 4.06 3.95
※文部科学省資料より
※別日程で実施されている大学・学部は集計から除く

 合格者数は前期日程で90,270人から91,069人(前年比100.9%)と微増し、志願者の減少が大きかったことから、倍率は2.85→2.78と0.07ポイント下がった。後期日程では29,241人から27,825人(同95.2%)に減少したが、志願者も減少しているため倍率は7.62→7.56と0.06ポイント下がった。国公立大全体の倍率は3.95となり、1992年度の3.78倍以来15年ぶりに4倍を割り込んだ。


◆センター試験平均点ダウンが影響 難関大を敬遠する動きも
 センター試験の受験者数が約5千人増加したにもかかわらず、国公立大の志願者が減少した要因は大きく2つである。

 1つは、センター試験平均点の大幅ダウンが大きく影響していると考えられる。センター試験で思うように得点できなかった不安感から、受験生はより安全志向に動いたようだ。

 <表2>は国公立大の前期日程の入試結果を入試難度別に集計したものである。志願者の減少はボーダー得点率70%以上の大学が中心となっており、昨年までは高い人気を保っていた難関大でも志願者の減少が目立つ。倍率もボーダー得点率70%以上の大学群でダウンしており、少なからず間口は広くなったといえるだろう。

<表2>国公立大 入試難度別の志願状況
ボーダー得点率帯 志願者数(A) 合格者数(B) 倍率(A/B)
06年度 07年度 07/06 06年度 07年度 07/06 06 07
90.0%〜 22,704 22,190 98% 5,419 5,453 101% 4.19 4.07
85.0%〜 27,133 25,845 95% 6,576 6,818 104% 4.13 3.79
80.0%〜 46,271 45,123 98% 15,509 16,091 104% 2.98 2.80
75.0%〜 45,579 43,417 95% 16,668 16,623 100% 2.73 2.61
70.0%〜 48,439 45,696 94% 17,869 17,572 98% 2.71 2.60
65.0%〜 39,130 38,950 100% 16,131 15,818 98% 2.43 2.46
60.0%〜 20,134 20,866 104% 8,434 8,243 98% 2.39 2.53
55.0%〜 5,733 6,446 112% 2,733 2,858 105% 2.10 2.26
55.0%未満 804 1,136 141% 473 503 106% 1.70 2.26
ボーダーなし 1,504 3,507 233% 458 1,090 238% 3.28 3.22
※前期日程で集計
※ボーダー得点率は河合塾が設定した各大学の06年度センター試験ボーダー得点率を使用
※「ボーダーなし」の大学は新設学部・学科、新規日程、第1段階選抜のみにセンターを利用する大学など

 ただし、難関大では志願者の減少に反して難度がアップしているところも少なくない。<表3>の東京工業大(第2類)はその典型例である。当該大学では志願者数自体は減少しているが、受験者の成績層が昨年よりも全体的に成績の高い側にシフトしている。昨年の合格者のボリュームゾーンが、今年のデータでは不合格者のボリュームゾーンと一致しており、難易ランクも1ランクアップした。志願者の減少分はチャレンジをあきらめた成績下位層であり、上位層はしっかり受験してきている様子がわかる。

<表3>東京工業大(第2類前期)の合否分布
年度 合否 50.0
未満
50.0
52.5
55.0
57.5
60.0
62.5
65.0
67.5
70.0
72.5
全体
人数
平均
偏差値
07年度 合格 1 2 5 4 11 13 3 1 1 41 63.7
不合格 3 6 8 11 12 16 7 3 1 67 57.9
06年度 合格 3 2 8 13 6 8 1 1 42 61.9
不合格 5 6 12 14 12 9 6 1 65 56.6
※上表は当該大受験者による全統記述模試の偏差値分布(河合塾入試結果調査データより)

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