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2020年度入試の概要

国公立大入試の主なポイント

国公立大では高大接続改革に伴う動きとして、推薦・AO入試の新規実施などによる募集人員の一般入試から推薦・AO入試へのシフト、主体性評価導入の試みとして一般入試における面接の導入、調査書・志望理由書などを点数化して活用する動きが見られます。

AO・推薦入試の拡大

国公立大では、推薦・AO入試の導入・拡大が進んでいます。推薦・AO入試の拡大の背景には、高大接続改革で求められている入試での多面的・総合的評価への転換があります。2020年度は新潟大(工)、滋賀大(教育)、奈良教育大(教育)、香川大(教育)などでAO入試を新たに実施します【図表3】。また、AO入試の募集人員を拡大する動きもあります。2020年度は東北大(経済、理、薬)(計20名増)、千葉大(文、教育、理)(計44名増)などとなっています。

推薦入試を新たに実施、拡大する動きも各地で見られます【図表3】。2020年度より推薦入試を新たに実施するのは新設学部の長崎大(情報データ科学)などです。また、推薦入試の募集人員を拡大するのは、新潟大(経済科学、工)(計43名増)、岐阜大(工)(31名増)、鹿児島大(計77名増)などとなっています。

推薦・AO入試を拡大することで、一般選抜の募集人員が昨年度より大きく減少している大学・学部が見られます。新潟大(工)では推薦・AO入試で募集人員を拡大したため、一般入試の募集人員は前・後期あわせて50名減となります。鹿児島大でも全学部で推薦入試の募集人員を拡大したため、一般入試の募集人員は減少しています。こうした大学では志願者数が前年度並みとなった場合でも、倍率が上昇しますので、注意が必要です。

また、来春は教員養成系学部を中心に一般入試での募集を取りやめ、推薦・AO入試のみで募集をする大学が見られます。弘前大(教育−中学音楽・美術・保健体育)、愛媛大(教育−中等音楽・美術)ではAO入試のみに、鹿児島大(教育−初等−音楽・保健体育)では推薦入試のみの募集になります。

【図表3】2020年度 新規で推薦・AO入試を実施する主な国公立大学

AO入試 推薦入試
  • ・新潟大(経済科学*、工)
  • ・滋賀大(教育)
  • ・神戸市外国語大(外国語)
  • ・奈良教育大(教育)
  • ・香川大(教育)
  • ・高知工科大(情報)
  • ・長崎県立大(経営)
  • ・公立千歳科学技術大(理工)
  • ・大阪教育大(教育−小中−理科教育・中等−理科教育)
  • ・長崎大(情報データ科学*)

*は2020年度の新設学部

※河合塾調べ

一般入試ですすむ調査書・志望理由書等を活用する動き

「大学入学共通テスト」の導入は来年からですが、個々の大学における入試改革の動きは、2020年度もすでに見られます。その中でも、一般入試で調査書・志望理由書等の活用が注目されます。

鳥取大では、2020年度より小論文・面接を課さない学部・学科の一般入試で調査書を点数化します。配点は学部によって異なりますが、10〜20点となっています。また、学部によっては、調査書のほかにエントリーシート(仮称)や自己評価シートをあわせて提出する必要があるため、出願の際には注意が必要です。

弘前大では2020年度新設予定の心理支援科学科で調査書および志望理由書を点数化します。具体的には調査書・志望理由書をA〜Dの4段階で評価(A40点、B30点、C20点、D10点)し、評価ごとに配点を設け、合否判定に利用します。さらに、2021年度入試では人文社会科学部、医学部保健学科、理工学部、農学生命科学部の4学部でも同様に点数化して活用する予定であり、新設学科で先行導入した形です。このほか、大阪教育大(教育−中等−技術教育)でも同様に、調査書と志望理由書をあわせて点数化します。

そのほかの主な変更点

国公立大では教員養成系・医療系を中心に、面接の導入が拡がっています。教員養成系では群馬大(共同教育)、愛媛(教育)、長崎(教育)、鹿児島大(教育)などが、医療系では九州大(医−医、歯)が挙げられます。とくに医学科については、九州大が面接を新規実施したことより、全大学の一般入試で面接が実施されることになります。

国公立大では後期日程廃止・縮小の動きが続いています。医学科では福島県立医科大、鳥取大、広島大で後期日程を廃止します。これにより、医学科では50大学中30大学が後期日程を実施しないことになります。とくに中国地方では、後期日程を実施するのは山口大のみになり、周辺の地区を含め動向に影響が出そうです。

公立大では中期日程を含め、例外的日程で実施する大学が増加します。中期日程では今春公立大学法人化した公立千歳科学技術大が新規に実施します。別日程では来春新設予定の新潟県立大(国際経済)が既存学部同様に実施します。中期・別日程を実施する大学は、前期・後期に加え3つめの選択肢として受験機会の拡大につながるため、志願者が集まる傾向にあります。

東北大(経済)では、2020年度より一般入試およびAO入試で、従来の入試を文系入試として新たに「理系入試」を導入します。理系生向けの入試科目の募集区分を用意することで、多様な学生の獲得をめざします。

このほか、都留文科大(文−英文)でも従来の3科目型に加え、新たに5科目型を導入します。こうした一般入試を複線化する動きは近年、秋田大(理工−前)、富山大(理・工−前)などで見られており、国公立大における複線化の動きは徐々に拡がっています。

個別の大学の変更点は、こちらから確認できますのであわせてご利用ください。



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