2023年度入試を振り返る共通テストの概況
共通テストの志願者数は前年比97%と減少しました。内訳をみると、既卒生が同93%と、現役生と比較して減少幅が大きくなりました。受験者数でみると、前年比97%と同じく減少しています<図表4>。この受験者数をセンター試験最後の年である2020年度と比較すると、約1割減少しています。とくに、3科目以下の受験者数は83%と減少幅が大きく、私立大メインの受験生の共通テスト離れの傾向がみられました。
<図表4>共通テスト志願者数・受験者数推移
2020 | … | 2022 | 2023 | 前年比 (23/22) |
2020年比 (23/20) |
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志願者数 | 557,699 | ~ | 530,367 | 512,581 | 97% | 92% | |
現卒別 | 現役 | 452,235 | ~ | 449,369 | 436,873 | 97% | 97% |
既卒 | 100,376 | ~ | 76,785 | 71,642 | 93% | 71% | |
高卒認定等 | 5,088 | ~ | 4,213 | 4,066 | 97% | 80% |
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2020 | … | 2022 | 2023 | 前年比 (23/22) |
2020年比 (23/20) |
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受験者数 (受験率) |
527,072 (95%) |
~ | 488,384 (92%) |
474,051 (92%) |
97% | 90% | |
科目数別 | 7科目以上 | 295,342 | ~ | 280,024 | 276,075 | 99% | 93% |
4-6科目 | 95,917 | ~ | 88,910 | 84,594 | 95% | 88% | |
3科目以下 | 135,813 | ~ | 119,450 | 113,382 | 95% | 83% |
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- 大学入試センター資料より、2020年度はセンター試験の数値
数学の平均点アップするも、理科②で得点調整実施
昨年大きく落ち込んだ数学の平均点が大幅にアップしたため、総合平均点はアップしました<図表5>。また、「生物」の平均点は当初40点を下回り、科目間で差が開いたため、理科②では得点調整が行われました。導入後3年ですでに得点調整が2回行われており、大学入試センターが、難易度の調整に苦心している様子がうかがえます。
昨年 | 今年 | 差 | |
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7科目文系型 | 507点 | 530点 | +23点(+2.6%) |
7科目理系型 | 510点 | 548点 | +38点(+4.2%) |
- 河合塾推定
- 7科目文系型:英・数(2)・国・理(1)・地公(2)(900点満点)
7科目理系型:英・数(2)・国・理(2)・地公(1)(900点満点)
*理科の基礎を付した科目は2科目で1科目とする
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- 2024年度入試の展望