河合塾の大学入試情報サイト

地理B

2021年度入試(2021年4月入学生向け入試)からセンター試験に代わり、「大学入学共通テスト」が導入されます。

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

河合塾講師からの学習アドバイス

地理B学習アドバイス

センター試験最後となる2020年度は、「世界の自然環境と自然災害」、「資源と産業」、「都市と村落」、「東南アジアとオセアニア」、「中国とブラジル」、「甲府盆地とその周辺地域の地域調査」の6題が出題され、現行課程になって5年間、出題分野は同じでした。
2019年度は比較地誌が「ウクライナとウズベキスタン」で、他にも難度の高い図表の判定問題や細かな知識を必要とする問題が多かったため、平均点は62点でしたが、2020年度は難度が低下して66点に上がりました。
出題分野については過去2回実施された試行調査でも同様の傾向が見られ、2021年度の共通テストでも、センター試験同様、自然環境と自然災害、資源と産業、村落・都市と生活文化、地誌、地域調査になると考えられます。
また、2020年度のセンター試験では問題数が大問6題、マーク数35だったのに比べて、2回実施された試行調査において、大問は5題でマーク数が30~32に減少しており、本番もおそらくその形式になると考えられます。問題数が減ったのは、リード文や会話文、資料、模式図などが増え、解答に時間がかかるようになったためですが、問われている内容はこれまでのセンター試験と変わっていません。ただし、これまでより、分布図や統計図表の読み取り問題が多くなると思われるため、分布や統計についての学習を深め、背景から理解することを心がけてください。
共通テストにむけては、センター試験の過去問、試行調査問題に触れることが有用です。

大学入試センター発表資料

令和3年度試験情報令和3年度試験情報

共通テストの時間割や問題作成方針などが掲載されています。

平成30年度試行調査平成30年度試行調査

平成29年度試行調査平成29年度試行調査

[参考] 2020年度センター試験 問題構成と設問別分析

大問 分野 配点 マーク数
1 世界の自然環境と自然災害 17 6
2 資源と産業 17 6
3 都市と村落 17 6
4 東南アジアとオセアニア 17 6
5 中国とブラジル 14 5
6 甲府盆地とその周辺の地域調査 18 6
合計 100 35
前へ
次へ

設問別分析

第1問
世界の自然環境と自然災害に関する問題で、問1は4つの高地の自然環境の特徴、問2は4地点のハイサーグラフ、問3は地震の震源と火山の両方が分布する地域の組合せ、問4は気圧帯の季節移動、問5は4つの経線上の樹木の高さ、問6は南北アメリカの自然災害が問われた。問5の樹木の高さについては2016年度本試験でも出題されており、ほかにも目新しい図表はなく、標準的な難易度である。
第2問
資源と産業に関する問題で、問1は4か国のマンガン鉱の輸入量の推移、問2は水産業と水産資源、問3はシンガポールとトルコの輸出品目、問4は米の生産量、輸出量、輸入量、問5は風力発電の割合の高い国、問6は4か国の経済のサービス化や知識産業化の進展の度合いが問われた。問1はマンガン鉱の輸入量を鉄鋼生産の増加と関連させて判断すればよい。
第3問
都市と村落に関する問題で、問1は北半球の緯度帯別の大都市数の推移、問2は人口規模1位と2位の都市の人口の差が小さい国、問3は都市問題やその対策、問4はホンコンにおける外国人労働者、問5は6つの都府県間における人口転出入数、問6は県庁所在都市(宇都宮市)における人口に関する指標のメッシュマップの読み取りが問われた。問1は発展途上国を含むウとエのうち、インドや中国、メキシコを含むウのほうが大都市が急増していると判断する。問6は地価最高地点周辺が都心部で、都心部では賃貸住宅が多いので居住期間の短い住民が多いと判断する。
第4問
東南アジアとオセアニアの地誌問題で、問1は水深の最も深い場所を含む海域、問2は4地点の雨温図、問3はコプラ油、サトウキビ、茶の国・地域別生産割合、問4はすず、鉄鉱石、ニッケル、ボーキサイトの地域・国別産出量割合、問5はオーストラリア、タイ、中国、ラオスの相互の輸出額、問6は4か国の生活文化と民族・宗教が問われた。問5はどの国とも貿易額が多いシが中国で、中国に対して輸出超過になっているサがオーストラリアと判断する。
第5問
中国とブラジルの比較地誌問題で、問1は長江とアマゾン川の勾配と月平均流量、問2は牛乳、小麦、バナナの省・州ごとの生産割合、問3はBRICSのうち4か国の製造業の構成、問4はアメリカ合衆国、インド、中国、ブラジルの鉄道と航空の貨物輸送量、問5は日本における中国とブラジル国籍の居住者数の推移と両国における日本出身の居住者数の推移が問われた。問3は中国で割合の大きいサが機械類、ロシアで割合の大きいシが石油製品、インドで割合の大きいセが繊維品で、残りのスが食料品・飲料となる。
第6問
甲府盆地とその周辺地域の地域調査の問題で、問1は御前崎、甲府、東京の気候の比較、問2は鳥瞰図の見える方向、問3は地形図の読図、問4は養蚕関係の家屋と養蚕戸数の推移(会話文)、問5は1991年と2017年の大型小売店の分布図の読み取り、問6は人口の転出入に関するグラフの読み取りが問われた。問1は冬季の総降水量に惑わされず、夏季の気温の日較差が最も大きいアが甲府、最も小さいウが太平洋に面する御前崎と判断すればよい。問4は、神金地域は塩山地区の養蚕戸数に占める割合が次第に上昇しているから、地区内の他の地域よりも遅くまで養蚕が行われていたと判断する。
〈地理A第5問との共通問題〉

[参考] センター試験 平均点の推移

年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
平均点 66.4 62.0 68.0 62.3 60.1
前へ
次へ

※共通テストの平均点について

2018年に実施された共通テスト 試行調査では、平均得点率が5割になるように作問されました。
2021年1月実施の共通テストで想定する平均得点率は明示されていませんが、同様の得点率を想定して作問されると考えられます。

共通テスト 科目別学習アドバイス

PAGE TOP