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日本史B

2021年度入試(2021年4月入学生向け入試)からセンター試験に代わり、「大学入学共通テスト」が導入されます。

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

河合塾講師からの学習アドバイス

日本史B学習アドバイス

初めての共通テスト、不安を感じている人もいるでしょう。本試は未実施ですが、幸い2017年度と2018年度に実施された試行調査があります。その分析により、共通テスト対策を考えてみると、基本的に要求されている学力は、センター試験での学力と大きくは変わりません。すなわち、出来事の因果関係を正しく理解しているか、歴史名辞の意味を正確に理解しているか、といったことが中心です。
ただし、試行調査では歴史用語を単純に問うような問題はほとんど出題されていないので、今まで以上に、「覚える」ことより「理解する」ことに重点を置いて学習してほしいと思います。
また、共通テストでは、史料・図版・グラフ・表などの資料をふんだんに利用した設問が多く出題されることが予想されます。センター試験の問題よりも、解くのに時間がかることでしょう。
以上のようなことから、2021年度共通テスト対策のためにまず試行調査の問題を解くことをすすめます。試行調査の問題を解くことで、その概略をつかんでもらいたいのです。そうすれば、センター試験との違いがわかると思います。それを確認したうえで、本格的な学習計画を立ててください。その際、市販の共通テスト対策問題集を利用するなどして演習問題量を確保するとよいでしょう。また、思考力・判断力を育成する前提としての知識を身につけるため、過去のセンター試験の問題を解くことも有用です。

大学入試センター発表資料

令和3年度試験情報令和3年度試験情報

共通テストの時間割や問題作成方針などが掲載されています。

平成30年度試行調査平成30年度試行調査

平成29年度試行調査平成29年度試行調査

[参考] 2020年度センター試験 問題構成と設問別分析

大問 分野 配点 マーク数
1 古代~近代の教育と知識の蓄積 16 6
2 古代国家の辺境支配 16 6
3 中世の入浴と浴室の歴史 16 6
4 中世末~近世の銀と鉄 16 6
5 幕末~明治前期の民衆運動 12 4
6 近現代の風刺漫画 24 8
合計 100 36
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設問別分析

第1問
3年連続の会話形式であった。Aの会話文では学校教育の歴史などを取りあげ、Bの会話文では歴史を学ぶ意味などを問いかけつつ、総じて知識の蓄積や偏りのない幅広い知識を身につけることの重要性を説いている。設問は、複数の時代をまたぐ問題などを用いて古代から近代を総合的に問う形をとっている。問2は図版を利用した問題であり、難しくはない。問6では史料読解を含む問題がみられた。全体的にはやや易レベルの問題である。
第2問
古代国家の辺境支配をテーマに、原始・古代を総合的に問うている。Aでは律令国家の東北・九州南部の支配を、Bでは蝦夷の抵抗と蝦夷を統治下におくことの意味を取りあげている。問3では国府と城柵の遺構を描いた図版を利用した問題が出題されたが、読解は容易である。問6では史料読解問題がみられた。「注」に着目すれば正解できる問題ではあるが、丁寧な読み取りが求められている。問4の志波城など、センター試験としてはやや難易度の高い用語も問われているが、全体的には標準レベルの問題である。
第3問
中世の入浴と浴室の歴史をテーマに、中世を総合的に問うている。Aでは寺院の浴室から寺院以外へと浴室が広がっていく動向を、Bでは湯屋の地域社会への浸透や温泉の発展といった動向を取りあげている。テーマは特殊であるが、設問には一切反映されておらず、入浴・浴室に関する出題はまったくなかった。問2では史料読解問題がみられた。多くの教科書に掲載されている著名な史料であるが、読解はやや難しい。全体的には標準レベルの問題である。
第4問
中世末から近世における銀と鉄の生産・流通をテーマに、近世を中心に総合的に問うている。Aでは、灰吹法の導入など銀をめぐる動向が、Bでは、たたら製鉄をめぐる動向が扱われた。問6では史料読解問題がみられた。受験生にとっては馴染みがない史料であり、「注」に着目し、丁寧に読み取れば正解できる問題ではあるが、難しく感じた受験生も少なくなかったであろう。全体的には標準レベルの問題である。
第5問
幕末から明治前期の民衆運動を取りあげ、当該期を総合的に問うている。問3は年代配列問題であるが、Iが「困民党」から自由民権運動期の秩父事件と判断できれば難しくはない。問4は選択肢2の二科会が大正時代の創立なので誤りであるが、近代文化は受験生の多くが苦手とする分野であり、やや難易度が高い。全体的には標準レベルの問題である。〈日本史Aの第2問との共通問題〉
第6問
近現代の風刺漫画を取りあげ、近現代を総合的に問うている。Aでは『東京パック』などを題材に明治期の動向を、Bでは大正デモクラシーの風潮が風刺漫画に影響を与えた点などを、Cでは総力戦体制の中での国策漫画や戦後改革期の権力風刺の漫画の復活を取りあげている。問8では戦後の風刺漫画を利用した図版の読解問題がみられた。全体的には標準レベルの問題である。〈日本史Aの第4問との共通問題〉

[参考] センター試験 平均点の推移

年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
平均点 65.5 63.5 62.2 59.3 65.6
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※共通テストの平均点について

2018年に実施された共通テスト 試行調査では、平均得点率が5割になるように作問されました。
2021年1月実施の共通テストで想定する平均得点率は明示されていませんが、同様の得点率を想定して作問されると考えられます。

共通テスト 科目別学習アドバイス

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