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現代社会

2021年度入試(2021年4月入学生向け入試)からセンター試験に代わり、「大学入学共通テスト」が導入されます。

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

河合塾講師からの学習アドバイス

現代社会学習アドバイス

共通テスト「現代社会」に向けての今後の学習対策としては、次の5点を心がけてください。

1.「政治・経済」と重なる分野に関しては、正確な知識を下に正誤判断をさせる問題が出題されます。まずは教科書に記載されている基本的な知識の習得をまずは心がけましょう。さらに、憲法や主要な法律の条文、経済データなどの周辺的な知識のほか、個別の事象の歴史的順序にも十分に留意して知識を深めておく必要があります。また、当然のことながら、ケアレスミスに注意しましょう。

2.倫理や環境、思想などの分野については、時間の関係上高等学校で学習する機会がなくても、教科書を中心にして丹念に学習を進めておかなければなりません。その際、古代から現代に至る西洋や東洋の思想、日本の思想については、高等学校「倫理」の教科書にも目を通しておくことをお勧めします。
また、民主政治に関わる思想、科学や技術、宗教、大衆社会、社会保障などの「現代社会」に該当する分野についても「政治・経済」や「倫理」の教科書、さらに資料集にあたって、知識の幅を広めておくこともお勧めします。

3.図表については、日頃から、図表に表れたデータを使って計算をしたり加工をしたりして、そこから何が導き出せるかを考える姿勢を身に着けておく必要があります。さまざまな条件のデータから得られる課題やテーマについて、自分なりの考え方を見つけられるように心がけましょう。また、こうした課程を通じて、文章の読解力はもちろんのこと、論理的な思考力や判断力など、総合的な力の養成に努めましょう。

4.時事的な問題については、資料集や新聞、インターネットなどを通じて慣れ親しんでおきましょう。ただし、すべての事柄を把握するのは無理なので、時事的な事柄を扱っていると思われる選択肢についてはいったん判断を保留して、その他の選択肢の正誤判断に取り組んでみましょう。
マーク式の試験では、まずは消去法で対処することを基本原則と心得ておきましょう。

5.3.で述べたこととも関わりますが「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあるように、「現代社会」という科目が提供するさまざまなテーマに対して、受動的に関わるのではなく、自らの問題として、生きた教材として、積極的に取り組んでみましょう。「調べ学習」は単に知識として知っておく事項ではなく、毎日の生活の中で自ら実践していくべきものであるからです。
また、共通テスト対策としてセンター試験「現代社会」の過去問を演習しておくこともオススメします。共通テスト「現代社会」の設問のなかには、これまでのセンター試験と同じような形式の設問も混在する可能性があるからです。センター試験の過去問に登場する設問を用いて、知識事項の確認・補充を積み重ねていくことは、共通テスト対策としても有効な学習手段となるはずです。

大学入試センター発表資料

令和3年度試験情報令和3年度試験情報

共通テストの時間割や問題作成方針などが掲載されています。

平成30年度試行調査平成30年度試行調査

平成29年度試行調査平成29年度試行調査

[参考] 2020年度センター試験 問題構成と設問別分析

大問 分野 配点 マーク数
1 持続可能な高度成熟社会の構築 22 8
2 青年の心理と職業 14 5
3 社会的課題と学問の領域 22 8
4 グローバル化の進展と異文化理解 14 5
5 資本主義経済と政府の役割 14 5
6 政治参加の在り方と統治の仕組み 14 5
合計 100 36
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設問別分析

第1問
東京オリンピック・パラリンピックのレガシーの継承としての「高度成熟都市」をめぐる会話文をもとに、環境に関わる法律と条約、戦後の日本経済、民法、情報に関わる法律、財政、最高裁判決、内閣などに関する知識が問われている。図表の読み取り問題も出題されている。民法改正による成年年齢の引き下げに関する問4選択肢番号3のような時事的な問題も出題されているが、ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できる。
第2問
固定観念について論じた本文をもとに、家族や労働に関わる法制度、青年期、調べ学習などに関する知識が問われている。マズローの欲求階層段階説が昨年に続いて出題されている。正規社員と非正規社員の手当の相違についての最高裁判決に関する問3選択肢番号1のような時事的な問題も出題されているが、ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できる。
第3問
学問領域について論じた本文をもとに、古代ギリシャや近代の思想、日本の会社法と企業の分類、国民所得、国家に関わる思想や制度、環境・資源、資金の動きなどに関する知識が問われている。図表の読み取り問題も出題されている。無償資金援助と資本移転等収支の関係に関する問7選択肢番号3のようなやや細かな知識を問う問題も出題されているが、ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できる。
第4問
異文化理解について論じた本文をもとに、日本の信仰や思想、偏見や差別に関わる概念や判例・制度、民族や人種に関わる政策や条約、比較生産費説、情報通信技術などに関する知識が問われている。仮想通貨業者の登録が金融庁によって拒否された事実に関する問5選択肢番号4のような時事的な問題も出題されているが、ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できる。
第5問
資本主義経済について論じた本文をもとに、アジア経済、経済思想、景気後退や経済危機、日本の労働や所得分配、社会保険制度などに関する知識が問われている。働き方改革に関する問4選択肢番号2のような時事的な問題も出題されているが、ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できる。
第6問
政治参加について論じた本文をもとに、各国の政治制度と体制、日本の政党政治、選挙制度、地方自治制度などに関する知識が問われている。昨年は出題されなかった本文の内容読み取り問題が出題されている。いずれの問題も、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できる。

[参考] センター試験 平均点の推移

年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
平均点 57.3 56.8 58.2 57.4 54.5
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※共通テストの平均点について

2018年に実施された共通テスト 試行調査では、平均得点率が5割になるように作問されました。
2021年1月実施の共通テストで想定する平均得点率は明示されていませんが、同様の得点率を想定して作問されると考えられます。

共通テスト 科目別学習アドバイス

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