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能動的な授業と板書

横浜国立大学 理工学部 4年 M特派員

ノートの使用用途
予備校の数学の授業の板書

POINT1板書以外にも次につながることを書く

数学では、基本的に同じ問題を見ることはないといえます。つまり、板書だけを書きとっていても次に類題であったり同じような考え方をする問題に出会ったときに解くことができるかどうかわかりません。より効率よく解くために、その問題で解法の骨格となる重要な道筋を理解すること。例えば、なぜこの問題ではベクトルを使うことなく座標系に持ち込むのだろうか?このような問題の初手の定石とは何だろうか?といったことを考えながら板書をとるとともに、解法に関わるところをメモしていくといいと思います。

POINT2講師の発言にも気を配って授業を受ける

その問題を解くために必要な情報、つまり、満点の解答は講師が板書します。しかし、その解法をとるに至った経緯については口頭で説明されるだけ、ということもあります。数学は同じ問題が基本的には次に出ないことを考えると、この情報はとても大切です。なので、解法の指針をとるに至った経緯をしっかりメモしておくことが今後の問題を解く上でとても重要になります。

ノートイメージ①
ノートイメージ②

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POINT3重要なところは色を変えて

重要な事柄、例えば、解答の指針となるところや骨格となるところは、黒以外の色を用いると良いです。しかし、あまりにも多くの色をたくさんの箇所に使ってしまうと、ノートを見直したときに自分でもどこが重要なのかわからなくなってしまいます。色を使うのは本当に重要な場所のみにしましょう。

ノートイメージ③

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ADVICE
入試数学で重要なことは、次に類題に出会ったときに解けるようにすることです。出会った問題の解法をストックしているだけでは効果が半減してしまうので、授業を受ける時からどこが重要なのか、次に似たような問題に出会ったときに、どのように解答を導いていくとよいのか、といったことを考えながら能動的に授業に参加していくことが大切です。ただ講師が書いた板書を眺め、書きとっていくだけではなく、自身も頭を使いながらその問題に向き合い続けることで、入試数学は必ず突破できるでしょう。

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