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国公立大全体概況

河合塾ではこの秋(10月)に第3回全統マーク模試を実施し、31万人を超える受験生にご参加いただきました。受験者数は前年比97%とやや減少しました。ただし、既卒生は前年比104%と、増加しているのが特徴です。

ここでは、模試時に受験生に記入してもらった志望校を集計した結果を踏まえて、2019年度入試の動向を探っていきます。

国公立大の志望者はわずかに減少

国公立大入試のメインとなる前期日程の志望者は前年比98%とわずかに前年を下回っています【図表1】。後期日程では2019年度も後期日程の廃止、募集人員縮小の動きがあるため志望者前年比は96%と減少しました。中期日程では志望者が前年比101%とわずかながら増加しましたが、これは公立小松大、公立諏訪東京理科大など新たに中期日程を実施する大学が増える影響です。

大学グループ別にみると、旧帝大を中心とした難関10大学(前期日程)の志望者は前年比99%と、前年比は国公立大全体を上回っており、堅調な人気を示しています。大学別の状況をみると、北海道大(志望者前年比104%)、東京工業大(同108%)、一橋大(同117%)などでは志望者が増加しました。一方で、2018年度入試で難化した学部が目立った東北大では、その反動からか志望者は前年比93%と減少しています。

【図表1】第3回全統マーク模試 日程別・大学グループ別志望動向(国公立大)

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学部系統の人気は緩やかな文高理低続く

学部系統別の状況をみると、緩やかな「文高理低」が続いています【図表2】。文系では、「文・人文」「経済・経営・商」で志望者はわずかに前年を下回っていますが、「社会・国際」「法・政治」では志望者が増加しました。「教育」では教員養成・総合科学課程のいずれも志望者が減少しており、不人気となっています。理系では、「理」「工」は微減に留まっていますが、「農」では前年比95%と大きく減少しており、不人気系統となっています。なお、「工」は分野別にみると、「通信・情報」分野では志望者が2割近く増加した一方、その他では志望者が減少した分野が目立ちます。このほか、「医・歯・薬・保健」「生活科学」で志望者が減少しました。大学生の好調な就職状況が続くなか、こうした資格に関連する学部系統の人気が低下しているものとみられます。「総合・環境・情報・人間」では志望者が前年比106%と大きく増加しましたが、これは「情報」分野で志望者が2割以上増加しているためです。2019年度は兵庫県立大で社会情報科学部が新設されるほか、名古屋大(情報)、滋賀大(データサイエンス)といった既存の学部でも志望者が増加しており、「工」学系の「通信・情報」分野と並んで高い人気を示しています。

【図表2】第3回全統マーク模試 学部系統別志望動向(国公立大)

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志望動向の変化に注意が必要な大学

2019年度の国公立大入試にもさまざまな変更点があります(各大学の変更点はこちらで確認できます)。ここでは志望動向に大きく影響しそうな変更点について、第3回全統マーク模試の志望動向とともにみていきましょう。

まず注目したいのが、入試科目の変更です。一般的に入試科目の負担が重くなる大学では志望者が減少し、逆に負担が軽くなる大学では志望者が増加する傾向にあります。帯広畜産大(畜産-後)は、2018年度入試までは2次試験を課さずセンター試験の成績のみで合否判定が行われていました。2019年度入試からはセンター試験の成績に加えて、新たに2次試験で小論文、面接が課されます。受験生の負担が増加することになり、模試での志望者は前年の6割近くまで落ち込みました。

一方、科目の変更で志望者が前年比141%と大きく増加しているのは九州大(医-医-前)です。九州大ではセンター理科②の生物が必須から物理・化学との選択になりました。センター試験理科②の2科目は、そのうち1科目を生物で準備している受験生より、物理・化学の組み合わせで準備している受験生の方が多くなっています。多くの受験生が志望可能になったことで地元を中心に志望者が増加しています。

このほか小論文や総合問題を学科試験に変更する大学も学習対策を立てやすくなるため、志望者は増加する傾向にあります。千葉大(薬-薬科学-後)では、2次試験の入試科目が英語・化学の内容を含んだ総合問題から理科2科目に変更となります。他の大学の薬学部後期日程では志望者の減少が目立つなか、千葉大では志望者前年比は108%と増加しています。

新設や改組が行われる学部・学科の状況はどうでしょうか。横浜市立大では国際総合科学部を再編して、国際教養、国際商、理の3学部を設置します。なかでも、国際商学部では前年の経営科学系と比較して前期日程の志望者が1割以上増加しました。また、東京農工大では工学部を8学科から6学科に再編します。それぞれの学科の名称がより学問分野をイメージしやすいものに変わることもあり、学部全体の前期日程の志望者は前年比111%と増加しました。

河合塾では、センター試験の自己採点集計「センター・リサーチ」を実施しますので、受験生はぜひご参加ください。参加者には「センター・リサーチ」での志望動向をもとに合格可能性評価を行います。とくに前述のような変更内容の多い国公立大の動向は、「センター・リサーチ」の状況を確認することをお勧めします。Kei-Netでもボーダーラインの一覧などさまざまな情報提供を行いますので、出願の参考としてください。


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