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私立大全体概況

私立大では難関大が敬遠傾向

第3回全統マーク模試の受験者は前年比97%とやや減少しましたが、私立大の延べ志望者数は前年比96%と減少率がわずかに高くなりました【図表3】。入試方式別の志望者数をみると、センター試験の成績を利用するセンター方式が前年比95%、大学の個別試験を課す一般方式が前年比97%となっています。また、既卒生は前年比107%と増加率が高く、国公立大以上に影響がありそうです。

大学グループ別にみると、「早慶上理」「MARCH」「関関同立」といった難関大グループで志望者の減少が目立ちます。これらの3グループでは大学ごとにみても志望者が軒並み減少しています。私立大では近年の難化傾向の影響からか、受験生の安全志向が鮮明に表れています。

【図表3】第3回全統マーク模試 方式別・大学グループ別志望動向(私立大)

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学部系統別では文系学部で軒並み志望者減少

学部系統別の状況をみると、志望者は文系学部で軒並み減少しています【図表4】。これは先ほどみた難関私立大での志望者減少の影響です。とくに近年人気となっていた「経済・経営・商」では、志望者が前年比94%と減少率が高くなりました。ただし、既卒の志望者については、2018年度入試で文系学部の難化が顕著であったことからいずれの系統も増加しています。志望者が減少しているとはいえ、2019年度入試も厳しい状況が続くでしょう。

一方、理系では「理」「工」で前年並みの志望者数となりました。「工」では、国公立大と同様に「通信・情報」分野で志望者が大きく増加していることが特徴です。「農」では志望者前年比は92%と不人気となっています。このほか「医・歯・薬・保健」「生活科学」でも志望者が減少しており、国公立大と同様の傾向が表れています。「総合・環境・情報・人間」では志望者前年比104%となりました。なかでも「情報」分野の志望者増加が目立ちます。

【図表4】第3回全統マーク模試 学部系統別志望動向(私立大)

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2019年度の注目大の動向

私立大では2019年度も受験生の志望動向に影響する大学の動きや入試変更点があります。いくつか注目される点について動向を見ていきましょう。

まずは、難関大での学部新設についてです。2019年度は青山学院大(コミュニティ人間科学)、中央大(国際情報、国際経営)、立命館大(グローバル教養)などが新設されます。受験生の注目度は高く、青山学院大、中央大ではすでに既存学部並みの志望者を集めています。

入試の変更に目を向けると、青山学院大の経済学部では、個別学部B方式で英語外部試験のスコア提出が不要となり、英語と数学ⅡBの2科目で受験できるようになります。この影響からか、経済学部の個別学部B方式の志望者は前年比146%と大きく増加しています。また、関西大ではシステム理工学部のセンター前期とセンター中期数学力/理科力重視方式で、センター試験「理科」の科目数が2科目から1科目へと減少します。入試科目の負担が減少することもあり、両方式の志望者はやや増加しています。

キャンパス移転も志望動向に影響を与える要因の1つです。桜美林大(ビジネスマネジメント)は2019年度より町田キャンパスから新宿百人町キャンパスへと移転します。町田市から都心の新宿区へと移ることから、志望者は6割以上増加しており人気が上昇しています。

近年目立つ公立大学法人化の動きも、志望動向に大きく影響します。2019年度は千歳科学技術大が公立大学法人化する予定です。千歳科学技術大は、2019年度は私立大として入試を実施します。国公立大の分離・分割方式とは別に実施されるため、他の国公立大との併願が可能です。私立大から公立大になることで、授業料が下がることもあり、今回の模試でも志望者は2.5倍近くに増加しています。


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