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センター試験 倫理

学習アドバイス

2018年度センター試験も、近年の傾向と同じく、「倫理」の各分野からまんべんなく設問が出題されました。このことから、学習対策として優先すべきは、全分野について基本事項を確実に押さえることにあると言えるでしょう。未学習の分野をつくらないことや、苦手分野を放置しないように注意することが重要です。
 センター試験「倫理」の出題の中心は基本事項に関わる設問です。基本事項を地道に学習していくことが重要となりますが、単に語句や人物名を暗記しただけでは高得点は望めません。例えば、誤りの選択肢に受験生を惑わすような形でキーワードを掲げるといった出題手法が見られますが、暗記学習に依存する受験生はこの種のひっかけでつまずくケースが多いです。こうした選択肢にひっかからないようにするためにも、教科書の内容理解に徹した学習を進めることが重要です。さらに、模擬試験や過去問などを活用して理解を正確にし、正誤判断力を磨くことも不可欠です。
 さらに、読解力や思考力を試す設問への対応力を磨くことも求められます。2018年度も、読解力や思考力を試す設問が出題されましたが、一つひとつの選択肢が長く(例えば、本文の内容や趣旨を読み取る問題では、一つの選択肢が3~5行程度)、この種の設問に時間をかけすぎて、解答時間の配分に失敗したというケースもあります。こうした設問を克服するためにも、模擬試験や過去問の演習を通じて、読解力や思考力を試す問題への対応力、さらには時間管理力を磨くことも重要でしょう。

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2019年度問題構成と設問別分析

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大問 分野 配点 マーク数
1 現代社会の諸課題と青年期 28 10
2 源流思想 24 9
3 日本思想 24 9
4 西洋近現代思想 24 8
合計 100 36

設問別分析

第1問

「現代の家族」をめぐる会話文をもとに、青年期の心理、生命倫理、社会における支え合い、現代日本の家族のありかた、坂口安吾の思想などが問われた。グラフ読み取り問題(解答番号3)は取り組みやすいものであったが、人工授精についての設問(解答番号2)や、核家族についての設問(解答番号6)はやや難しいものであった。また、現代思想分野から、レヴィ=ストロースとフーコーの思想についても出題(解答番号8)されたが、深い内容までは問われなかったため、難しいものではなかった。

第2問

「病と癒し」をテーマとした本文をもとに、東西の源流思想に関する基本事項が幅広く出題された。設問の多くが教科書を中心とする学習で対応できるものであった。荘子についての出題(解答番号14)は、他の選択肢中に「五常」や「五蘊」といったやや正誤判断の難しい用語が含まれていた。

第3問

「心と行為」をテーマとした本文をもとに、日本の神話、仏教思想、近世思想、近代思想など日本思想分野から幅広く問われた。ほとんどの設問は、教科書の学習の範囲内で解けるものであったが、西田幾多郎の「無の場所(絶対無)」についての出題(解答番号27)は、思想内容を深く問うものであったため難問であっただろう。日本の美意識についての問題(解答番号23)は選択肢の文を冷静に読めば正解可能であった。また、教科書の掲載が少ない会沢正志斎の思想についても出題されているが(解答番号25)、正解の吉田松陰の思想は教科書の学習の範囲内であり、問題自体は難しいものではなかった。

第4問

「運命」をテーマとした本文をもとに、マキャヴェリ、ベーコン、ライプニッツ、ヘーゲル、ダーウィンなどについて問われた。他の大問と同様、ほとんどの設問は、教科書の学習の範囲内で解けるものであった。ただし、ヘーゲルの思想についての出題(解答番号32)は「理性の狡知」や「人倫」についての理解を問う発展的な学習内容を含んでおり、受験生にとっては難問であっただろう。また、ニーチェの「運命愛」に関する九鬼周造の資料文問題(解答番号33)は独特の文体であり読解しづらいものであったと思われる。

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平均点の推移

年度 平均点
2019年度 62.3
2018年度 67.8
2017年度 54.7
2016年度 51.8
2015年度 53.4

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