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センター試験 現代社会

学習アドバイス

センター試験「現代社会」に向けた学習対策としては、2018年度センター試験の出題傾向を踏まえて、次の4点に留意しましょう。

  • 「政治・経済」と重なる分野に関しては、正確な知識を下に正誤の判断をさせる出題が主流となっています。そのため、教科書に記載されている基本的な知識の習得がまずは前提となります。さらに、憲法や主要な法律の条文、経済データなどの周辺的な知識のほか、個別の事象の歴史的順序にも十分に配慮して知識を深めておく必要があります。また、当然のことながら、ケアレスミスに注意しましょう。
  • 倫理や環境、思想などの分野については、たとえ時間の関係上高等学校で学習する機会がなくとも、教科書を中心に丹念に学習を進めておかなければなりません。その際、古代から現代にいたる西洋や東洋の思想、日本の思想については、高等学校「倫理」の教科書にも目を通しておくことを勧めます。また、民主政治に関わる思想、科学や技術、宗教、大衆社会、社会保障などの「現代社会」に該当する分野についても「政治・経済」や「倫理」の教科書、さらに資料集にもあたって、知識の幅を広めておくことを勧めます。時事的な事柄についてはあまり過敏にならなくてもよいですが、現在起こっている事がらの背後にある問題について日頃から深く掘り下げる習慣を身につけておきましょう。
  • 図表問題については、出題される内容は単純な数値の読み取りとは限らないので、図表に表れたデータを使って計算をしたり加工をしたりして、そこから何が導き出せるかを絶えず考える態度を身に着けましょう。また、さまざまな条件のもとにそこから得られる結論が何かを問う問題については、文章の読解力はもちろんのこと、論理的な思考力や判断力の養成に努めましょう。こうした実践的な判断力をみる設問は、今後より重視されていくのではないでしょうか。
  • そして、最後に、「好きこそ物の上手なれ」のたとえがあるように、「現代社会」という科目が提供するさまざまな事柄に対して、受動的に関わるのではなく、みずからの問題として、生きた教材として、積極的に取り組んでいきましょう。「調べ学習」はたんに知識として知っておく事項ではなく、毎日の生活のなかで実践していくべきものなのです。

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2019年度問題構成と設問別分析

横にスライドしてご覧ください

大問 分野 配点 マーク数
1 経済のグローバル化 22 8
2 高度情報社会と基本的人権 14 5
3 人の社会性と適応 14 5
4 高齢社会と法的な問題 22 8
5 地方創生とデータ分析 14 5
6 政治制度と市民の権利 14 5
合計 100 36

設問別分析

第1問

経済のグローバル化の変遷について論じた本文をもとに、戦後の国際通貨体制、情報通信技術、国際連盟と国際連合、戦後の国際経済体制、市場経済、経済危機、地域統合などに関する知識が総合的に問われている。ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できるが、アメリカのTPP離脱に関する問8選択肢番号3のような時事的な問題にも対応できるようにしておきたい。

第2問

情報監視について論じた本文をもとに、日本国憲法の権利・自由、人間の尊厳に関する思想、情報に関する判例や法制度、国会などに関する知識が問われている。いずれの問題も、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できる。

第3問

感謝の意を表すことの意義について論じた本文をもとに、人の社会性に関する思想、マズローの欲求階層段階説、葛藤、社会保障をめぐる判例と社会保険、調べ学習に関する問題が出題された。問1選択肢番号1はレヴィナスに関する知識がなければ対応できないが、「現代社会」としては受験生の学習が及ばないことが多く、難問といえる。問2も欲求階層の内容が問われており、やや難しい。こうした倫理的分野は、教科書により各思想家のキーワードを軸として思想内容を押さえる学習が必要である。その他の問題は教科書の範囲内の学習で対応できる。

第4問

介護サービスに関わる法的問題をめぐる会話文をもとに、高齢社会との関連では、高齢者の意識調査(図表)の読み取り、人口構造、社会保障が、法制度や判例としては、家族、契約、刑事事件、労働問題が、それぞれ問われている。ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できるが、GPS捜査に関する問4選択肢番号1のような時事的問題にも対応できるようにしておきたい。

第5問

「地域経済分析システム(RESAS)」について論じた本文をもとに、日本の財政状況、経済思想、経済循環とそれに関する概念、企業の経営、RESASを用いて作成されたグラフの読み取り問題が出題された。いずれの問題も、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できる。

第6問

欧州議会について論じた本文をもとに、EU、選挙制度と選挙原則、各国の政治制度、権利宣言と憲法、政治思想などに関する知識が総合的に問われている。ほとんどの問題は、教科書の範囲内の標準的な学習で対応できるが、日本とEUのEPA妥結に関する問1選択肢番号4のような時事的な問題にも対応できるようにしておきたい。

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平均点の推移

年度 平均点
2019年度 56.8
2018年度 58.2
2017年度 57.4
2016年度 54.5
2015年度 59.0

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