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東京大学 学習アドバイス

河合塾講師からの学習アドバイス

教科別の学習対策について、河合塾講師がアドバイスします。
 (※出題範囲は募集要項、大学ホームページ等で必ず確認してください。)

英語

最近の出題傾向

①各分野の力を試す出題形式
 東京大学では、要約、読解総合、作文、リスニング、和訳、文法・語法問題によって受験生の英語力が多角的に試される。分量は非常に多く、合格には迅速な処理能力も必要だ。

②難易度の動向
 難易度は「標準~やや難」である。過去問を活用し、出題形式に合わせて演習を積むことで確実に得点を伸ばすことが可能だ。

2020年度入試予想・対策

 2019年度と変わらず、1(A)「要約問題」、1(B)「空所補充などの総合問題」、2(A)・(B)「作文」、3「リスニング」、4(A)「文法・語法問題」、4(B)「和訳」、5「総合問題」という構成になるだろう。苦手分野が複数あると合格は厳しいので、どの分野もしっかり取り組まねばならない。以下に大問別対策を述べるので学習の参考にしてほしい。

●要約問題
 10分程度で、英文を読み、論点・展開を把握し、要約を書きあげるのは容易ではない。最近の要約は「やや難レベル」が続いているが、精度の高い答案が書けるまで書き直すなど、きちんと演習を重ねることで要約能力は向上する。

●空所補充型の総合問題
 この問題を敬遠する受験生は多い。だが、解答を確定する手がかりは何か、なぜこの選択肢は不要となるのか、文章全体の展開はどうなっているのかなど、意識的に取り組むことで、この出題形式への対応力はついてくる。2018年度に出題された「英文要約」についても対策しておくとよいだろう。

●英作文
 英作文を書くのに必要な語法・文法の知識と、その確実な運用力が求められる。与えられた英文を読んで「思うところ」を書く、手紙の返事を書くなど、出題形式は多様だが、いずれも設問の要求を把握し、展開を決めてから書き出すようにする。また、2018年度以降出題が続いている和文英訳の演習も必要である。英作文では添削指導を受けるようにしたい。

●リスニング
 分量、難易度、配点を考えると、リスニングには十分な対策が必要だ。英文を聞き、設問に答えるという実戦的な演習を続けること。聞きながらメモを取るなどして、正確に答えが出せるようにしよう。2018年度以降、選択肢がすべて4から5に増加し、受験生の負担が増えている。事前チェックの時間をしっかり確保することも大切だ。

●文法・語法問題
 「正誤問題」や「語句整序」が出題されている。どんな形式であれ、東京大学の文法・語法問題は、単に文法・語法の知識があるというにとどまらず、それが確実に運用できる能力があるかが問われることを意識しておかねばならない。

●和訳問題
 英文中の3ヵ所の下線部を和訳する問題が出題されている。英文の構造は把握しやすいものなので、単語や熟語の知識不足で失点しないよう語彙(ごい)の拡充も必要である。

●総合問題
 特に難解な英文ではないが、900語前後の長文であるため、情報を整理しながら迅速に読む演習が必要だ。小説やエッセイが出題されることが多く、状況、人物関係、心情などに留意して読む、という演習も必要である。論説文であれ、小説であれ、解答の根拠を英文のなかにしっかりと求め、正確に解答を出すことを徹底しておこう。

文類数学

最近の出題傾向

①難易度はほぼ安定している
 100分で4題の出題形式である。2018年度にやや難化して、2019年度も同じ水準を保っている。年度によって多少の難易の変化はあるものの、難易度的には大きな変化はない。2020年度がどうなるかはわからないが、比較的易しめの問題2題とやや難しめの問題2題と想定してよいだろう。いずれにせよ、数学の実力差が点数にはっきり反映される問題セットになると考えてよい。

②総合力が問われる
 出題範囲である数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学Bからバランスよく出題されている。基本的な問題、よく見かける問題もあるが、それらが組み合わされて、融合的な出題となっていることもある。どの問題も、ある程度手はつくと思われる。しかし、それを実行していく部分では、場合分けや煩雑な計算など、難しい点もある。論証など論述の要素もあり、総合的な数学の力が必要である。

2020年度入試予想・対策

①易しい問題を確実に
 4題とも手のつかない難問ということはないので、易しい問題は確実に解いておきたい。難しい問題をそこそこに頑張りながら、易しい問題で計算ミスなどの取りこぼしをする人は意外と多い。気をつけたいものである。

②要注意分野
 2018年度は出題されなかったが、確率(場合の数)はほぼ毎年出題されている。確率の問題は、日常的な話題をモデル化したような設定の問題が多く、与えられた設定を正確に読み解くことが大切である。また、整数もしばしば出題されており要注意である。
 平面図形・平面座標の分野は、簡単な設定だが誘導なしの出題であることが多い。2018年度では第4問が平面座標・ベクトルの問題であったが、ベクトルの足し算の意味から、平行移動に気づくところがポイントである。また、2017年度の第2問(正六角形に関する問題)では、ベクトルの設定、あるいは座標の設定を自分で行うところがポイントであった。このように、変数や座標などを自分で設定できるように訓練しておく必要がある。

③普段の学習での心構え
 基本的な問題の解法を研究することは大切だが、単に解法のパターンを覚えるだけでは、応用がきかず融合的な問題に対応することができない。解法のポイントとなる基本的なアイディアは何か、ということを考えながら学習するとよいだろう。
 また、最初は簡単なものでいいから、あまり誘導のついていない融合的な問題に取り組むとよい。2016年度の第1問(平面座標)がよい例である。鋭角三角形になる条件は、辺の長さでも表せるし、角度でも表せる。それを自分で考えて、実行しなくてはならない。角度で表すとベクトルの内積が利用できるが、座標の問題でもベクトルを自由に用いることができるように、分野横断的な学習を普段からしておくとよい。

理類数学

最近の出題傾向

①難易度に大幅な変化なし
 150分で6題の出題形式である。2017年度に易化したが、2018・2019年度は以前の水準に戻っている。
 年度により多少の変動はあるものの、大まかにいって、普通の問題2題、少しばかり難しい問題2題、かなり難しい問題2題、といった感じである。数学の実力差が点数にはっきり反映される問題セットとなっている。

②総合的な力量が問われる
 素朴で自然な設定の問題が多い。設問を解読して、どういう内容であり、何をすればよいのか、を自分で考えることが要求されている。誘導的な設問がある問題も増えているが、だからといって必ずしも易しいとはいえない。元々の問題の難度が高いために誘導的設問がついている、ということがあるからである。各設問がその後にどのようにつながるのか、どういうヒントになっているのか、などを考えることが必要になってくる。

③出題分野
 出題範囲からまんべんなく出題されている。2018・2019年度と2年連続して確率(場合の数)が出題されていないが、準備はしておくべきだろう。また、空間図形と整数もよく出題されている。

2020年度入試予想・対策

①要注意分野
 空間図形と整数は、出題率が高い割には、高校での演習が足りないことが多いと思われる。自分で補っておくことが肝要である。空間図形に関しては、球、円柱、円錐、角錐などといったよくある図形の見取り図を描くこと、断面の形を調べること、などが自由にできるようになっておきたい。積分法との融合で立体の体積を求める問題もよく出題されている。整数に関しては、素数、約数倍数の関係、余りによる類別、格子点などに慣れておきたい。数学Ⅲでは、不等式や近似値が要注意である。不等式を利用して極限を求める問題(いわゆる「はさみうちの原理」を利用するもの)にも慣れておきたい。

②計算力をつける
 ごく普通の標準的な問題も出題されるが、このような問題で案外と差がついている。差がつく理由のひとつとして計算力がある。少しぐらいの煩雑な計算や場合分けをやり抜く力を養成しておきたいものである。

③問題に取り組む姿勢
 基本的な問題の解法を研究することは大切だが、単に解法のパターンを覚えるだけでは、応用がきかず融合的な問題に対応することができない。解法のポイントとなる基本的なアイディアは何か、ということを考えながら学習するとよいだろう。

現代文

最近の出題傾向

①出題形式はあまり変わらず
 2019年度も例年同様、文類では第1問と第4問、理類では第1問のみで、第1問は文理共通という出題形式であった。すべて論述形式である。設問数は、第1問も第4問も2018年度と変わりはない。2020年度も同様であろう。難易度の面では、文章に関しては第1問がやや難化し第4問はやや易化したが、設問については例年どおり解答のまとめ方に苦労する設問が多い。2020年度は2019年度とほぼ同じ難易度の問題が出題されると思われるが、受験生にとっての難易度は、文章のジャンルによって変化するため、明確な予測は難しい。

②評論文と随筆の組み合わせが基本に
 出題文のタイプとしては、第1問では硬質の評論文が、第4問では随筆風の文章が出題される、というのが例年の傾向である。第4問では、ときに芸術を扱った評論文が出題されることもあるので、第4問対策として、芸術系の評論文にも親しんでおきたい。

③簡潔で論理的な解答が要求される
 東京大学の現代文の設問形式は、単純に「どういうことか」「なぜか」と問われる場合が多く、極めてオーソドックスなものである。だからといって問題自体が易しいわけではない。解答への道筋が複雑で書きにくい問題もある。それを、簡潔で論理的に筋の通った答案に仕上げることが要求される。

2020年度入試予想・対策

 第1問は2019年度並みの難易度の問題が出題されるだろう。第4問は2019年度と同程度か、やや難化したものが出題される可能性が高い。第4問対策としては、評論文、随筆のいずれが出題されても対処できるよう学習しておく必要がある。ここではその内容如何にかかわらず通用する対策を掲げておく。

①文章の焦点を見極める訓練を
 受験生のなかには、解答のポイントを安易に傍線部周辺に探ればよいと考える諸君もいるだろう。しかし、東京大学の現代文の問題では、他大学以上に本文全体の適切な読解が必要とされる。全体構造のマクロな読解を踏まえてこそ、傍線部に収れんする文脈のミクロな読解が成立する。第1問ではとりわけ論理的に厳密な読解が、第4問では論理的な読解に加えて表現の微妙さに配慮する読解が必要となる。論理の道筋をしっかりと捉える視線と、比喩表現などのニュアンスをくみ取る視線の双方を訓練しておこう。

②簡潔で論理的な答案作成の訓練を
 答案作成においても、論理と表現に目を配らなければならない。解答のポイントが適切だからといって、それらを安易に結びつけただけでは評価されない。ポイントは適切か、それらの関連は適切か、に注意しよう。そのうえで、表現が曖昧になっていないか、比喩表現をそのまま使っていないか、もっと適切な表現に言い換えられないか、言い換えすぎていて焦点がずれていないか、ということにも配慮しよう。「ポイントの適切さ」「論理構成の適切さ」「表現の適切さ」を訓練しておこう。

③基本的な知識・表現法をしっかり身につけよう
 東京大学入試では様々なジャンルの文章が出題される。そこで、①の訓練のために、普段から言語論・科学論・社会論・芸術論などの入門的な書物(新書など)を手に取り、そのジャンルでどんなことが論点となっているか、どんなキーワードが使われているかを頭に入れておこう。さらに②の訓練として、的確な解答を作成するためにまずは語彙(ごい)力をつけ、東京大学入試に即応した問題集などに取り組もう。

古文

最近の出題傾向

①文理での問題の違い、出典となる作品の傾向
 文理共通の文章が出題されること、設問が現代語訳と内容説明とで構成されること、理類の設問は文類の設問の一部を用いる形で出題されること、という点で、近年は安定した傾向にある。これは2000年以降の大きな流れであり、文理間の試験時間の差や、配点の違いなどに変更がない限り、この傾向は当面大きくは変わらないものと考えられる。
 出典となる作品は、多く、古代後期(平安時代)~中世(鎌倉時代~室町時代)の「物語」や「説話」であり、またそれと連続性・類似性を持つ作品である。複数の登場人物が登場し、そこに様々な出来事が起こるなかで、心情や人間関係性を読み取ることが狙いとなっている。したがって登場人物の性格・心情・思考を理解すること、人間関係の在り方やそこに起こる出来事の意味・経緯を読み取り、要領よく説明することが求められる。
 なお2019年度の出典は「俳諧世説」であった。2014年度の「世間胸算用」以来5年ぶりに近世(江戸時代)の作品からの出題となったが、これも内容的には「説話」的な文章であり、平安・鎌倉期の説話をきちんと学んでくれば、入試の現場で理解に苦しむことはさほどなかったであろう。

②設問の傾向
 問一は現代語訳の問題で、3~5問の小問からなる。そこでは、古文単語の意味、助動詞や助詞を中心とした文法事項、敬語、和歌表現などの知識が求められる。ただし単なる知識だけでなく、それを本文に即した表現にまとめることも求められる。
 問二以降の問いでは、登場人物の心情や文章中の出来事の説明が求められる。多くは直接に説明を求める設問だが、傍線部の現代語訳という体裁を取りながら説明を加えることを求める場合もあって、そこでは単なる現代語への置き換えだけではなく、登場人物の心情や出来事の内容説明が必要となる。なお近年の問題では、答えるべき内容を指定し、誘導する形式も増えてきている。
 なお理類の問題は、文章の大きな流れが明らかになるように設問が選ばれており、対して文類の問題はそれに加え、やや細かく心情や内容に踏み込んだ問いが設定される。

2020年度入試予想・対策

①文章の内容把握を心がけること
 2020年度入試では、「物語」や「説話」の作品が出題される可能性は高いと思われる。また、仮にほかのジャンル、あるいは平安・鎌倉期以外の時代の作品が出題されたとしても、「物語」や「説話」の応用で読めるような作品であると考えてよいだろう。その対策としては、平安時代・鎌倉時代の「物語」「説話」を中心に問題と取り組むこと、そして場面状況の把握、登場人物の心情の読み取りをめざす学習を積むことが大切である。ただしこれは、ほかのジャンル、例えば「日記」「随筆」や「歌集」「歌論書」などの学習を軽んじてよいということではない。「日記」「歌集」の心情表現や、「随筆」「歌論書」の論理、意見は、「物語」や「説話」の表現や内容に通ずるところがあるので、それらの作品を通してトレーニングも積むことは有効である。

語彙(ごい)力・文法力を磨くこと
 設問に解答するうえで直接的に大きな意味を持つのは、やはり、古文単語の知識や、助動詞や助詞を中心とした文法力、そして敬語の訳出や敬意の方向の理解、掛詞などの和歌表現に習熟することである。これらについては覚えることと同時に、それを使って実際の文章を理解し、表現を分析することが極めて有効である。ぜひ積極的に多くの文章、表現に触れて、理解することを心がけてほしい。

漢文

最近の出題傾向

①2019年度入試の特徴
 漢文は2006年度以降、文理共通した文章からの出題であり、2019年度も問題文自体は同一のものであった。また、理類の問題は文類の問題から設問を1題削除した形で出題された点も2018年度と同じである。2019年度は、明末の黄宗羲という儒者が「学校」の役割について論じた文章で、2018年度に続き、やや硬質な論説文であった。2017年度まではストーリー性のある文章が出題されることが多かったことを踏まえると、解きにくさを感じた受験生もいたのではないだろうか。ただ、重要句形や重要語句、慣用表現などに注意しながら文章を読み進め、内容の把握に努めたうえで文章化する、という東京大学のこれまでの問題の方針から著しい変化があったとはいい難い。出典について過去に(さかのぼ)ってみると、2018年度は宋の王安石が人材登用について献策した文章が出題され、2017年度は明の『賢奕編』から寓話的内容の文章、2016年度は北宋の蘇軾の漢詩、2015年度は清代の志怪小説『閲微草堂筆記』、2014年度は宋代に書かれた歴史書である『資治通鑑』、2013年度は朝鮮の歴史を記した『三国史記』などと時代や地域、内容にとらわれずに出題しており、2019年度もその方針に変化はない。純然たる中国の漢文だけでも春秋戦国時代から清代まであらゆる時代にわたっており、さらに2009年度のような日本漢文や、1999・2013年度は朝鮮の漢文、2003年度文類ではマテオ・リッチの文章まで出題されている。また内容についても、歴史、随想、評論から思想、志怪など様々であり、どんな作品が出題されても対応できるよう万全の準備をしておきたい。さらに、2016年度に漢詩が出題されているが、漢詩もしくは漢詩に関わる問題としては、2004年度に漢詩の一節を含む文章、2011年度は白居易の古詩、というように過去にたびたび出題されているので準備をおこたらないようにしたい。

②設問について
 2019年度は、2018年度に引き続き、(一)で語句の意味を問う問題が出題された。これは2016・2017年度に(一)で短い語句の現代語訳の問題があり、それとは別に「平易な現代語に訳せ」という設問があり、現代語訳の問題が2種類あるという紛らわしさを解消しようとした結果であろう。本質的には文脈をしっかり踏まえて内容を把握する必要のある東京大学の問題の方向性からなんら外れたものではなく、一つひとつの語句の意味や、文章のなかでの役割がどういう位置づけになっているかを確認する作業は当然求められるべきものであり、その点から考えれば、特段奇異な問題ではないだろう。ほかの設問は(二)が現代語訳、(三)と(四)が内容説明の問題であり、極めてオーソドックスな設問構成である。過去の問題を振り返ると、2015年度のように、空欄補充の問題もしばしば出題される。ただし、単なる文法事項や知識に関するものではなく、あくまで本文内容の読解に関わった問題である。また、2008年には書き下しの問題が出題されるなど、問題文に合わせて様々な設問が用意されているので、どのような形式の設問が出されても、柔軟に対応できるよう万全の対策を心がけておきたい。

2020年度入試予想・対策

①細部にも注意を払い、確実な読解力を身につける
 漢文の問題文は、他大学に比べて格段に難度が高いわけではない。しかし、設問自体は決して容易ではなく、問題文を正確に読み取り、設問の要求を確実に把握できなければ高得点を望むことはできない。一にも二にも確実な読解力が必要となる。設問は現代語訳と内容説明、理由説明などの問題が中心だが、主語や目的語、指示内容の指摘、そして2008年度のように書き下しの問題などが出題される可能性も視野に入れておきたい。全体の趣旨をつかむ必要があるのは勿論であるが、句形や重要語句の知識を確実なものとし、細かい表現や主語の異同などにも十分注意を払わなければならない。

②要点を把握し、簡潔・的確な解答を
 現代語訳や説明問題では、こなれた日本語で的確な解答を作成することが求められている。現代語訳では原文に対応した表現で解答を作成しなければならないが、その際、必要に応じて、省略されている主語・目的語を補充したり、指示語を具体化して、一文で意味が通じるようにすることが大切である。また説明問題では、傍線部自体、または対応する箇所を訳出し、その内容を簡潔にまとめて提示する能力が問われている。要点を正確に把握して、簡潔で的確な解答をつくる訓練が何よりも大切であるが、現代語訳同様、こなれた日本語で表現する必要があるのはいうまでもない。

物理

最近の出題傾向

①2019年度入試の特徴
 2019年度の第1問は、慣性力により振動の中心が移動する単振動の問題であった。Ⅱは単振動を変位角θで考えるところが、慣れていないと難しく感じたかもしれない。第2問は、電流を流す誘電体を極板間に挟んだコンデンサーを直列につないだ素子に、直流および交流の電圧をかける問題であった。見かけない設定に戸惑った受験生がいたかもしれないが、誘導に従って落ち着いて考えれば難しくはない。ひとつの電極にかかる電圧と抵抗R_0にかかる電圧の関係をきちんと押さえることが必要であった。第3問は、幾何学的考察から近軸光線の近似を用いて虚像を導く典型問題であるが、このような問題を扱ったことのない受験生には難しかったかも知れない。
 2019年度は、見慣れない設定の問題であるが丁寧な誘導が多くつけられ、問題文を正確に読むことができればある程度の得点を得ることのできる良問が出題された。従来の東京大学の問題のように、短い問題文でありながら多くの論述を求めるようなものではなく、数多くの答えを書く必要のある空所補充の問題に近かった。内容は高度であり、長文に対する正確な読解力が求められる問題である。このような傾向が今後も続くかどうか注視していきたい。

②力学と電磁気中心に変化はない
 2019年度の東京大学入試でも、原子分野からの出題はなかった。力学と電磁気の問題が1題ずつ出題され、残りは熱の問題であった。2020年度入試でも、力学と電磁気の問題が1題ずつ出されることに変化はないであろう。第3問としては、波動に関連した問題が予想されるが、それらを原子分野と絡ませた出題も考えられる。

2020年度入試予想・対策

①出題分野
 力学では単振動の問題が最も多い。続いて、エネルギーや運動量の保存則の問題、円運動や万有引力の法則を用いる問題などの出題頻度が高くなっている。電磁気では、電磁誘導の問題が多く、コンデンサーや静電気の問題がこれに続いて多くなっている。さらに、波の干渉・回折に関する難問が出されるというのも東京大学物理の特徴のひとつであろう。

②問題の特徴
 典型問題が出されることもあるが、見慣れない設定の問題や、物理の本質を深く考えさせる問題が多く出題される。2019年度のように、長文の問題で多くの答えを書く必要のある問題であっても、物理現象を本質的に捉え、基本原理から論理的に考察する習慣を常日頃から身につけておく必要があることに変わりはない。これまで、厳密に計算しようとすると非常に面倒になるような現象を定性的に説明させる問題もよく出題されていた。このような問題には、深い洞察力が要求される。また、2006年度の第2問、2007年度の第2問のように、身近な実験に密着した問題、さらに、2012年の第3問のような、実験の「不確かさ」(誤差)に関係した問題も、今後増加すると考えられる。

③長文の読解力を身につけよう
 従来の東京大学入試の物理では、最後の結果だけではなく、その途中経過も簡潔に書く必要があったが、これからは、長文を読解し、ほとんど答えのみを書く問題が増加するかもしれない。このような問題であっても、物理のより深い理解を必要とすることに変わりはない。

④実力養成に向けて
 物理全体にわたって一通り理解できたと思ったら、過去の東京大学入試の問題や「東大即応オープン」の問題など、従来の東京大学型の質の高い問題を解いてみよう。はじめはなかなか解けないかもしれないが、そのようなときは、関連したより易しい問題を解いたうえで、もう一度東京大学レベルの問題に戻ってみればよい。
 また、単に入試問題を解くだけでなく、問題の設定を変えてみるなどして関連した物理現象を深く考察してみよう。そのような考察は、すぐに高校レベルを超えるであろう。高校の履修課程にとらわれない考察も真の実力養成には必要である。

化学

最近の出題傾向

①思考力を要する問題
 東京大学の化学は、題材は高校化学の範囲を考えた適切な出題になっているが、思考力を要するハイレベルの問題が出題される。また、時間内に解くには分量が多すぎる。この傾向は2020年度も続くものと予想される。

②理論を重視した出題
 問題は、大問が3題出題される。第1問は有機分野より出題される。例年、第2問は理論と無機(あるいは理論と無機の融合問題)分野より出題される(2011・2013・2014・2016年度は、ほぼ理論のみで無機の各論は少なかった)。第3問は理論分野より出題される。この分野は計算問題が多く、単に答えだけでなく「答えに至る過程」も要求される場合が多い。

2020年度入試予想・対策

①理論分野
 この分野は思考力を要するレベルの高い問題が出題される。また、例年、東京大学では約半分が理論分野から出題されるので、十分に学習しておく必要がある。理論分野はどの項目も重要であるが、特に気体については、化学反応、化学平衡、反応速度などを絡めた総合問題を十分に学習しておこう。残りの分野(結晶格子、酸塩基、酸化還元、電池・電気分解など)も第2問によく出題されるので、これらの項目もしっかり学習しておこう。

②無機分野
 この分野は受験生全般の苦手な分野である。難しいからではなく、ただ単に、基礎事項を覚えていないからである。覚えることは単調で退屈な作業であるが、この分野は覚えておかなければならないことがかなり多い。東京大学では、無機分野からの出題は少ないとはいえ、基礎事項はすべて入試までに覚えておかなければならない。非金属は、単独に扱われるよりも、理論(酸化還元や酸塩基)との融合問題として出題されやすい。

③有機分野
 この分野は、例年、標準的な問題が出題されていたが、近年はやや難しい問題が出題されている。異性体、官能基の性質、構造決定、分離などがよく出題される。近年、題材として、天然有機化合物や合成高分子化合物がよく用いられている(2012~2014・2016~2019年度)が、2015年度はこの分野から出題されなかった。東京大学の有機分野の問題は理論分野の問題よりは易しいので、高得点を取れるように頑張ろう。

*2017年度は第1問~第3問のすべてで易しい問題が出題された。2018・2019年度は、2017年度よりは難しい問題が出題されたが、例年よりは簡単な問題であった。2020年度は従来どおりのハイレベルの問題が出題されると予想される。

生物

最近の出題傾向

 例年、大問が3題出題される。各大問はそれぞれがいくつかのテーマを含んでおり、文章が長く設問文も文章量が多い(2019年度は問題前文と設問文であわせて約360行)。問題前文では受験生にとって初見の実験やデータが扱われることがほとんどであり、出題される小問も実験やデータについて考察するものが多い。解答形式は論述問題が中心であり、論述量は合計で600~900字程度であることが多い。その他、記述・選択・計算問題が出題され、近年は選択問題が増加している。また、出題される計算問題は定型的な解法で解けるものが少なく、複雑な処理を要求されることが多い。

2020年度入試予想・対策

●出題分野
 ここ数年の東京大学の入試では、「遺伝子」「細胞・細胞分裂」「発生」「動物の恒常性」「植物の環境応答」「生態系」「進化」の分野からの出題が多い。また、毎年少なくとも大問1題は植物を題材とした出題がある。基本的には2020年度入試もこの傾向を踏襲した出題となると考えられることから、これらの分野に関して入念な準備をしておく必要がある。また、東京大学の入試では、生物学界的に新しいテーマが出題される頻度が高い。2019年度であれば、第1問のセンチュウの発生過程における細胞間の情報伝達、第2問の光化学系の光障害とその回復、第3問の表現型可塑性と、どれも話題となった比較的新しいテーマである。このほかにも、2018年度に出題されたタスマニアデビルの悪性腫瘍、2017年度に出題されたRNA干渉の応用、2016年度に出題されたCre-LoxPシステム、2014年度に出題されたゲノム刷込みなど、近年の生物学の研究成果をもとにした出題が多く、特に遺伝子分野でこの傾向が顕著である。

●典型論述の練習を重ねる
 東京大学の入試で出題の中心となるのは論述問題だが、まずは知識を問う典型論述を固めることが重要である。近年、東京大学では知識を問う論述問題の出題は減少傾向にあるが、典型論述は論述を書く基本であるので、練習を重ねておきたい。また、考察した内容を論述する問題については、論点を把握し簡潔な文章を作成することが必要となるが、これをはじめから自分の力だけで身につけるのは難しいので、自分の書いた答案を生物の先生などに添削してもらう習慣をつけるとよいだろう。

●独特の問題形式に慣れる
 東京大学の入試で高得点を狙うには、長文の問題文や実験データを正しく解釈することが必須である。この解釈のベースは基本事項の深い理解であるが、そのうえで、過去問や、河合出版の入試攻略問題集「東京大学」などの演習を通して、初めて見るデータの読み取りの練習を重ねよう。問題を解いた後には必ず解説を熟読し、解答の根拠となるデータの読み方を理解する作業を繰り返すことが、考察力を身につける最善の方法である。

●学習が遅れがちな分野が要注意
 東京大学では、前述のように「生態系」と「進化」が頻出であり、特に進化は最頻出分野のひとつである。しかしながら、これらの分野は教科書の最後に掲載されていることもあり、学習が遅れがちであるが、覚えなくてはならない知識量も多く、十分な演習が必要である。特に現役生の場合は早めの学習を心がけ、苦手意識を払拭しておきたい。
 生物は比較的短期間で実力を伸ばすことが可能な科目である。以上を参考に、最後まで努力を重ねてほしい。

日本史

最近の出題傾向

①時代バランスは均等、解答字数は少なめ
 大問4題で、ほぼ古代・中世・近世・近現代から各1題ずつ出題される構成が定着している。解答の分量は各問ともに5~6行(1行は30字)が普通だが、A・Bなどの枝問に分けられる場合も少なくなく、ほかの大学に比べて少ない字数で解答させるのが特徴的である。

②古代~近世は条件文、近現代はグラフ・史料に注意
 古代~近世では4~5本の短文(条件文)の内容を読み取り、そこから解答を導き出す条件文形式問題が多く、東京大学特有の出題形式である。近現代だけは歴史知識をベースとする通常の論述形式だが、近年ではグラフ・統計表や史料を利用した出題が一般的である。

2020年度入試予想・対策

①条件文形式の徹底マスター
 東京大学では特徴的な条件文形式が出題の大半を占めるから、これに対策の主眼を置くべきである。条件文は歴史的なエピソードや史料が多いが、史料でも通常は現代語訳されているから、意味を理解することに苦しむことはない。各条件文から何を読み取り、それらを論理的にどう構成して解答を導き出すのか、過去問などを繰り返し利用して、マスターしておこう。

②余分な修飾を省いて必要十分な解答を
 解答字数が少ないことを平易と捉えてはならない。字数が少ないということは、必要十分な解答が求められているということで、余分なことを書いてしまうと、その分書くべきポイントが欠落してしまう。問題の要求を正確に理解して、それに対し確実に解答することが必要である。以下、各時代の重要テーマを確認しておこう。

●古代
 律令国家体制が中軸テーマで、その形成過程やヤマト政権時代の氏族制との関係、あるいは平安時代の律令体制の変質に注目した問題が多い。また、外交的には中国の冊封体制下にあった日本の、周辺諸国や諸地域との関係が繰り返して出題されている。最近は平安時代中期の摂関時代をテーマにした出題も増加している。

●中世
 目立った頻出テーマはなく、外交だけは若干薄いが、政治・経済・文化の各重要テーマについて、バランスよく出題されている。また、条件文形式に統計表や図版などを加えたり、設問自体も解きにくい場合があり、古代や近世に比べて、解答に必要な知識量がやや多い。

●近世
 江戸時代の幕藩体制を中心にして、政治・経済・外交・文化がバランスよく出題されている。時期的には江戸時代の初期と後期の設問が多いが、織豊政権期や幕末期からの出題もある。特に、社会・経済分野では難問が少なくなく、近世における産業や流通・交通の発達については要注意である。

●近現代
 政治では大日本帝国憲法や立憲体制に関連したテーマ、経済では産業革命や資本主義の発達と労働運動などが多く出題されている。外交では条約改正や対欧米関係の出題が多い。文化分野の出題は少ないが、出題歴がないわけではなく、無視してよいわけではない。また、戦後史については、最近は増加傾向にあるので注意したい。

世界史

最近の出題傾向

 第1問では、15~22行の大論述が出題される。近年は20行の出題が続いていたが、2019年度は22行となった。2018年度の「女性史」、2017年度の「古代帝国」と、ほぼ前例のないテーマの出題が続いたことからすると、2019年度の「オスマン帝国の解体過程」は、ある程度想定の範囲内であったといえよう。しかしながら、東京大学の第1問が求めている能力は、どんなテーマが出題されたとしても、本質的に何ら変わっていない。2019年度に、東京大学が発表した出題意図から引用すると「世界各地で過去から現代に至るまで生起してきた諸事象の正確な知識とともに、広い視野を確保しながらそれらを関連づけて分析・思考できるかどうか」が求められているのである。特定の範囲のみに偏った学習や、過去問の解答例を暗記するだけのような不毛な態度では合格できない。第2問は、数問の短い論述が出題される。また、2018・2019年度と2年連続で地図を用いた出題がなされており、今後も同様の形式が想定される。2019年度のテーマは「国家・境界線からみた歴史」、2018年度は「宗教の生成、伝播、変容」、2017年度は「各時代・地域における少数者」であった。第3問は、一問一答の平易な短答記述形式である。2018年度は、資料・図版や地図を大幅に取り入れた出題となったが、2019年度はシンプルな出題形式に回帰した。1行論述や正誤判定問題が出題された例はあるが、それらが出題の中心となる可能性は低い。2019年度は「知識や技術、モノの伝播」がテーマで、2018年度は「地域や人々のまとまり」、それ以前は「戦争」「民衆」「世界記憶遺産」「生産」「建築物」「食糧」などがテーマとなっている。

2020年度入試予想・対策

●第1問 ~知識の体系化・俯瞰する能力を~
 第1問で求められている知識量は、そこまで多いわけではない。具体的には、センター試験で満点近く得点できるだけの実力があれば十分である。しかし、4択の語句選択なら正しい語句を何となく選べるというレベルでは当然歯が立たない。習得した知識を体系化し、複数の地域・国家の「関係」を考察したり、「比較」を試みたりすることが求められている。例えば2018年度の「女性史」、2019年度の「オスマン帝国の解体過程」とも、ほかの国公立大学(前者は一橋大学、後者は京都大学など)で出題例があるが、これまでの出題例よりも、一層巨視的な視野に立って考察することが求められている。まとめれば、第1問では、時間軸・空間軸上で歴史上の事象を大きく俯瞰し、具体的な知識を体系化して、分析・再構成する能力が求められている。
 学習にあたっては、例えば歴史の大きな転換点に目を向けてみよう。西洋史のなかでは「カールの戴冠」や「ウェストファリア条約」などである。単に細かい語句の暗記に没頭するのではなく、こうした重要な語句について、前後の時代と関連づけて考察したり、「意義・役割」を論じる能力を磨いたりすることが求められる。グローバルな視点に立つことが必須であり、例えば、1999年度は「イベリア半島」、2001年度は「エジプト」を長期にわたる時間軸上で問うているが、どちらも単なる地域の通史を問うているだけではない。これらの地域が、東洋史と西洋史との交流の場、結節点だからこそ出題されたといえるだろう。

●第2問 ~緻密さとスピードの両立を~
 第2問では、具体的な知識に基づく正確な説明が求められている。そこまで難度の高い論述というわけではないが、限られた試験時間のなかで高得点を実際に取ることは容易でない。2018・2019年度と連続して地図が使用されており、出題された史料・地図によっては、一層解答に時間を要することになるだろう。各問の小さな減点も、積もれば大きな点差になってしまう。第1問対策ばかりに気を取られ、くれぐれも第2問を軽んじてはならない。第2問対策で養った実力は、第1問の底上げにも結びつくのである。

●第3問 ~不合格者を決める第3問~
 内容は1~2問を除いて平易である。最悪でもひとつのミスにとどめ、できれば、全問正解を狙いたい。2018年度には資料・図版や地図が多用されたが、時間が余計にかかるだけで、難度がそこまで上がったわけではない。第3問については、特別な対策は必要ない。

地理

最近の出題傾向

①出題形式
 大問の数は3題で、論述式が中心だが、選択式・記述式の客観式問題も解答数が11~25個もあり、配点でも全体の1/3~1/4を占めると思われる。客観式問題は基本的内容で比較的易しいが、論述問題とつながっている場合もあり、取りこぼすと論述の解答も的外れになってしまうことがある。論述式の解答分量は、全体で800~1,200字程度で、30~90字の短い論述問題15問程度で構成される。設問ごとの解答字数は少なく、題意を正確に読み取り、問われていることに簡潔に答えないと高得点は難しい。分布図や統計表などの資料には初めて見るものも多く、単なる知識だけでは正解できない。また、内容が多彩で問題の分量も多いので短時間で的確に処理する力が必要である。

②出題分野
 大問のテーマ・順番は年度によって異なるが、おおむね次のような構成である。第1問:自然と人間生活に関して、世界全体の分布図などを使用し自然と人間生活を問う。第2問:資源・産業、環境問題などに関して、人口や生産・貿易統計表を示し、国の特徴を問う。第3問:主に日本に関して、都市化や産業構造の変化などの時代変化を問う。大問はA・Bに分割された実質的に別問題である場合も多く、全体で5~6のテーマから構成される。

2020年度入試予想・対策

①世界の分布図をもとに自然環境の特徴を把握する
 初めて見る自然環境の分布図が出題され、戸惑うことが多いが、基本的知識から判読できるものがほとんどである。地図帳に掲載された地形、気候、植生、土壌などの分布図からその分布の傾向や要因をきちんと説明できるようにしておきたい。また、主要な河川・山脈・平原などの自然地名、赤道や回帰線、30度ごとの経緯線などの地図上の位置もしっかり押さえておく必要がある。

②国や地域を統計からタイプ分けする
 統計を使った問題では、必ずしも個々の国の細かい知識が要求されているわけではなく、統計からどのようなタイプの国・地域かを判定することが求められる。例えば、先進国と発展途上国、旧大陸と新大陸、経済成長の進むアジアと貧困に苦しむアフリカなどを対比し、人口や産業などの統計に示された地域的な特徴をしっかり整理しよう。

③地理情報システム(GIS)に使用される地図の判読
 地形図や統計地図に示された情報を読み取り、地域の特徴を判定させる問題は、今後出題頻度が高くなると考えられる。地形図そのものは2015年度以降出題がないが、2018年度には地表起伏図、2019年度にはメッシュマップを用い、地形と土地利用、人口分布などが問われ、地形図の読図のスキルをきちんと身につけておくことが大切である。また新旧地形図を示し都市化や地域開発、自然災害などの影響を読み取らせる問題が多いので、地域の特徴や時代背景にも注意したい。

④日本は地域の対比と経済的変化を押さえる
 日本に関する出題は多く、問題全体の1/3以上を占める。大都市圏と地方圏、大都市圏における都心と郊外、地方圏の中心的地域と過疎化の進む周辺地域など、人口や産業など地域的な対比をしっかり押さえておきたい。また統計から産業や人口の変化を判読させる問題が多いので、各年代のキーワード(1960年代の高度経済成長、1970年代の石油危機、1980年代の円高、1990年代の冷戦崩壊と日本のバブル崩壊、2000年代の国際化の進展と新興国の台頭など)と産業構造や人口動態との関係を簡潔にまとめてみよう。

⑤出題意図を読み取る論述演習
 東京大学の論述問題は、内容はオーソドックスなものが中心であるが、指定語句の使用(共通の語群から適当な語句を選択して用いるものも)や、図表の判読や地域・時代の比較が求められることが多く、覚えたことをそのまま答えても得点にならない場合も多い。また、答えがひとつに絞れず判断に迷う問題もあるが、題意をしっかり読み取り、方針を定めたら論旨のしっかりした文章を書くことを心がけたい。単純な知識確認型の問題だけではなく、東京大学の過去問や「東大即応オープン」の過去問など論理的思考力や読解力を試す良問にできるだけ多く接し、考える力と簡潔な文章にまとめる力を十分に養ってほしい。

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いきなり応用問題に行くな!

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理科一類 1年
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英語はとにかく添削を受けていた。特に一番最初の要約と英作文はなかなか自分では自己採点しづらいため、毎週欠かさず添削してもらうようにして、OKが出るまでは何回も同じものを出し続けた。

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