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東京工業大学 学習アドバイス

河合塾講師からの学習アドバイス

教科別の学習対策について、河合塾講師がアドバイスします。
 (※出題範囲は募集要項、大学ホームページ等で必ず確認してください。)

英語

最近の出題傾向

①和訳・英訳が中心だが客観式も定着した
 大問2題という構成が継続しており、1行ないし2行程度の下線部和訳・英訳が中心という設問形式にも変動はない。設問ではほかに、内容説明問題が必ず出題される。2010年度から英文の総語数が大幅に増加し、2019年度は3,000語を超えた(2015年度以来2度目)。「超長文」での出題が定着し、それに伴い、内容一致や空所補充などの客観式設問の比重も高まってきている。

②内容説明問題は得点差が開きやすい
 内容説明問題は、2019年度は2問で、大問Ⅰが「30字以内」、大問Ⅱが「50字以内」でまとめるように指示されている。文脈を踏まえたうえで本文中の具体例を用いて解答する必要があり、的確な文脈把握と日本語の表現力が要求されるので、得点差が開きやすい。

2020年度入試予想・対策

①幅広いジャンルの英文を数多く読みこなす
 出題される英文は、科学系の論説文が中心となるが、エッセイやニュース記事が出題されることもあるので、日頃から、幅広いジャンルの英文を数多く読みこなしておく必要がある。ただし、英文自体の難度はそれほど高くないので、標準レベルの読み物で十分に対応できるだろう。

②文脈を把握したうえでの和訳・英訳を心がける
 和訳では、特に難解な構文や語彙(ごい)が試されるというわけではなく、見た目は平易な問題に思われるものが多い。しかし、実際に訳語を確定していく段階になると、文脈を正確に把握していることが前提になるので、下線部だけに目を奪われることなく、文章全体の流れをきちんと追う必要がある。英訳も同様で、特に東京工業大学の場合は、英文中の一部が和文英訳として出題されるので、文脈に即した構文や語彙(ごい)を正確に使いこなせるかどうかがポイントとなる。基本例文の暗記に努め、ケアレスミスのない英文を書く練習を十分に積んでおくことが大切である。

語彙(ごい)力の拡充を図る
 和訳や英訳で語彙(ごい)力が試されるのはいうまでもないが、内容一致や空所補充など客観式の設問対策としても、語彙(ごい)力の拡充は不可欠である。単なる代表的な訳語だけでなく、文脈に照らしてその語が持つ意味合いを把握することが大切で、できれば英英辞書を活用して、その単語の持つニュアンスにまで踏み込んだ理解に努めてもらいたい。

④まずは実際に答案を書いてみること
 和訳もそうであるが、とりわけ英訳では、まずは自分で答案を書いてみないことには始まらない。頭のなかで答案を思い描くのと、実際に答案(合格ラインをクリアするもの)にまとめる作業は別問題である。内容説明では、出題者の意図にかなった答案にまとめる必要があるので、過去問をできるだけ数多くこなして、出題の狙いや設問のレベルに精通しておくことが大切である。出題者の要求を過不足なく満たす答案をつくるには、「どの部分」を「どのように」まとめればよいか、十分に注意する必要がある。

数学

最近の出題傾向

 2012年度入試から試験時間が180分になり、2013年度入試からは大問5題というスタイルが定着している。分題化されていない大問は、2013・2017年度に2題ずつ、2019年度は1題であった。
 分題化されていない問題は、「自力で方針を立て、最後まで解ききる力」を測れるため、数学を重視している東京工業大学としては出題したいはずである。しかし、分題化されていないということは、方針が立たないと部分点がつかないことを意味し、一部の生徒しか得点できない恐れもある。数学の平均点が下がっては、入試科目に占める数学のウエイトが低くなってしまう。それを防ぐには、分題化する必要が出てくる。東京工業大学は、このジレンマを解決するために、毎年試行錯誤しているものと想像される。

2020年度入試予想・対策

①得点源とすべき問題は?
 難しい問題ばかり出されるとの印象を受けるだろうが、類題を経験済みの問題も一定数出されている。まずは、このような問題をしっかり攻略することが重要である。典型問題が少しひねられた形で出されていても、本質が大きく変わることはない。日々の学習において、表面的な理解で満足するのではなく、問題の本質を見極めることが、これらの問題を攻略するための鍵となる。実は、一見地味なこれらの問題を確実に押さえることが、合格への近道であることを念頭に置いておこう。

②強固な処理力と推論
 相当な処理力を求める問題も頻出である。ゴールまでの道のりが長いと、途中で「計算や推論に誤りがあるのではないか?」と心細くなるものである。これを克服するためにも、日頃から「自分の書く内容には責任を持つ」ことを意識して答案をつくることを心がけたい。易しい問題であっても、「何故この変形をするのか?」「与えられた条件を処理できているのか?」などを意識し、自分の力で解ききったと実感できる解答を書くことが重要である。

③初見の問題にひるまず!
 素朴な題材をもとにしてつくられている問題も散見される。例えば、2017年度には、折り紙を題材とする問題が出され、A4の紙が配られた。斬新ではあるが、その場で対処することで十分に得点できる問題である。しかし、再現答案を見ると、合格者であっても、ここで部分点を確保しているものは少数であった。初めて見る問題であっても、恐れることなくその場で対処するだけの柔軟性と瞬発力、そして勇気を身につけてほしい。

④過去問研究の重要性
 東京工業大学はしばしば、過去に出題した問題の類題を出す。これは、ひとつには、「ただ過去問を解くのではなく、しっかりと本質を理解してほしい」というメッセージではなかろうか。すべての問題を覚えるのは不可能だが、その問題の本質を捉え、ほかの問題にも応用できる形として取り込むことは可能である。過去問に限らず、日頃の演習でもこのことを意識することが、合格の可能性を高めることになるのはいうまでもない。

物理

最近の出題傾向

①出題の特徴
 大問3題形式で出題される。対2018年度比では、分量の変化はないが、難易度は2018年度に比較してやや難化した。試験時間は120分と、物理の試験としては長めの時間が与えられているが、各大問ともB5判4ページと問題文が長く、計算の分量が多いので、決して解答時間が十分ということはない。B4大の解答用紙が用意され、その枠内に解答する。答えだけでなく、途中過程も書かせる論述式となっているが、一部に選択形式や、空所補充といった出題形式が導入され、定着傾向にある。

②2019年度の本試の出題テーマ
 第1問「力学」、第2問「電気」、第3問「熱」。
 新課程5年目にあたり、原子分野からの出題が予想されていたが、2019年度も見送られた。

第1問-「力学」:地球貫通トンネル内での物体の運動。前半は摩擦のないトンネル内の運動が単振動になること、後半は、摩擦があっても運動は単振動になることを見抜く必要がある。

第2問-「電磁気」:〔A〕バネを挟んだ平行板コンデンサー。グラフ選択問題を含む。
〔B〕コンデンサーを含む直流回路:単純なコンデンサー充電過程である。

第3問-「熱」:モル数が変化する気体の状態変化・実験による空気の熱比の決定。状態方程式、断熱変化の式、マイヤーの関係式、定積変化、モル比熱などを用いる。

2020年度入試予想・対策

①出題分野・テーマ
 出題形式は大問3題形式である。新課程入試5年目であるが、2019年度も原子固有分野の出題が見送られた。この分野の出題は考えにくいと見るか、この分野の出題確率はますます高まったと見るか、ますます判断が難しくなった。もちろん、どの分野が出題されてもよいように準備を進めておくことは肝要である。分野ごとの準備の重点ポイントを次に挙げる。
 力学分野では、束縛系の2体問題、衝突、単振動などのテーマは最頻出である。また、遠心力、浮力絡みの問題も出される。力学的エネルギー保存則、運動量保存則などの基本法則を利用する問題には特に慣れておきたい。
 電気分野では、コンデンサーを題材とした、電場や電位、エネルギーなどの計算の出題率が高い。
 磁気分野では、荷電粒子の運動、および電磁誘導を含む回路の問題が頻出である。
 波動分野は伝統的に工夫された問題を出してくるが、波の干渉がメインテーマである。定性・定量両面から論述できるよう磨きをかけておきたい。
 気体・熱分野については、他分野との融合問題として出題される傾向が強いので要注意であろう。
 原子分野は新課程移行後6回目の入試となるので、出題される可能性は高まったと見るのが無難であろう。原子分野の代表的な問題は解き慣れておきたい。

②学習法
 各分野とも、公式丸暗記で対処できる問題ではない。物理法則に立ち返って現象を説明する論理構成力と、近似計算式を含めた計算能力にさらに磨きをかけておきたい。各分野を深く理解することはもちろん、それらを横断的に結びつける発想の訓練も必要であろう。また、得られた解答の結果をグラフ化したり、条件や視点を変えて考察する習慣を通して応用力を養っておくことも大切である。また、論述式の答案が要求されるので、論理に飛躍のない、採点者にわかりやすく見やすい答案を書く練習も意識的にやっておきたい。

化学

最近の出題傾向

①2014年度以降はほとんどが標準レベルの問題である
 大問は第Ⅰ問~第Ⅲ問(配点各50点)で、それぞれ5問ずつに分かれている。2019年度は第Ⅰ問が理論・無機分野、第Ⅱ問が理論分野、第Ⅲ問が有機分野であり、全体で15問であった。大問の出題分野、題数、難易度ともに2018年度とほとんど同じであった。2013年度までは思考力を要する問題、時間を費やす煩雑な問題が多く出題されていたが、2014年度以降は難度が下がっており、標準的なレベルの問題が大半である。

②理論分野のウエイトが高く、特徴的な正誤問題が出題される
 多くの設問は、選択肢または計算結果の数字をひとつの枠にひとつ記述する特徴的な解答形式である。例年、出題分野のウエイトは理論>有機>無機の順である。また、東京工業大学化学の特徴ともいえる正解数がひとつまたは2つという正誤問題が多く出題されるので、化学に関する正確な知識と理解が求められる。なお、解答の有効数字の桁数の指定がなく、問題文で与えられた数値から判断する問題が、2019年度に東京工業大学では初めて出題されたので、留意しておきたい。

2020年度入試予想・対策

①時間配分に注意し、わかる問題を確実に得点しよう
 試験時間120分で15問とすると、1問平均8分なので、時間配分に注意しよう。ひとつの設問に時間をかけ過ぎず、難しい設問、時間がかかりそうな設問は後に回そう。設問の難易を迅速に見極め、解きやすい問題は確実に得点することが重要である。答えのみを記す出題形式なので、計算などでのケアレスミスは禁物である。また、解答形式が独特なので、事前に確認しておく必要がある(模試でも単純な計算ミスや解答形式の指示違反が非常に多い)。

②過去問演習を積み重ねよう
 2020年度も近年と同様に標準的なレベルの問題が多く出題されるものと予想される。したがって、化学の全範囲にわたって、基本事項と法則の当てはめ方、典型問題の解法をしっかりと身につけ、標準問題を迅速かつ確実に解けるようにすることが最優先である。東京工業大学の問題には、一見難しそうだが「ここに気づけば実は簡単」といった問題も少なくない。また、過去問と類似したパターンの問題の出題も多い。したがって、対策のための素材として過去問が最も適している。標準問題の演習を一通り終えた後は、過去問の演習を通じて、問題を解くための着眼点をつかみ、解法のパターンに習熟するとともに、化学の原理・法則についての理解を深めていこう。
 以下は分野別の頻出テーマである。学習する際の参考にしてほしい。
 理論分野:結晶格子、反応熱、電池と電気分解、反応速度と化学平衡(電離平衡を含む)が頻出である。
 無機分野:金属イオンの性質と反応、気体の製法と性質、化学工業などの確実な知識を身につける必要がある。無機反応での化学量計算も目立つ。
 有機分野:脂肪族および芳香族化合物の性質と反応、製法に関する問題を中心として、異性体の数を問うものや、付加、アセテル化、加水分解などの反応の関係から分子式や構造式を決める問題が多い。また、天然有機化合物と合成高分子化合物も出題頻度が高いので、準備をおこたらないようにしよう。

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特派員の声 -合格の秘訣!!-

工学院 4年
マックス号特派員

All-rounder will win!

数学がとても配点の多いところなので数学に対してかなり勉強時間を割きましたが同時に保険として化学と英語をやっておきました。実際の試験では数学は簡単になって物理が激ムズだったのでまんべんなくカバーしといて正解でした。

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工学院 修士課程
mint特派員

過去問から徹底的に学ぶ

化学に特徴的な出題形式の問題が含まれており、過去問を10年分解き、形式に慣れるようにしました。数学は過去問と似たような問題が出ることが多いと言われていたので、15年分は解きました。

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