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上智大学 学習アドバイス

河合塾講師からの学習アドバイス

教科別の学習対策について、河合塾講師がアドバイスします。
 (※出題範囲は募集要項、大学ホームページ等で必ず確認してください。)

英語

2019年度入試の問題分析

 例年どおり、試験時間は90分で、大問数ならびに設問数が非常に多いのが特徴といえる。解答形式はすべてマーク式。出題内容は、長文読解問題を中心に、語彙(ごい)、文法・語法、語句整序、会話文、中文空所補充などとバラエティに富み、幅広い角度からオールラウンドな英語力が試されている。長文読解問題は英文量が多く、語彙(ごい)レベルも高いので、これらを読みこなすには、単なる知識だけではなく、論理的な思考力と論旨を正確に読み取る力が要求される。空所補充や同意表現選択をはじめ、指示内容選択や内容説明や内容一致なども出題されるので、日頃から、文と文のつながりや段落間の論旨展開などを意識しながら読み進めるように訓練しておくことが大切である。語彙(ごい)については、多義語の用法に関するものや英文中での空所補充問題として出題されることが多い。文法・語法では正誤判定が頻出で、語句整序同様、問題文自体の難度が高いのが特徴である。問題量が多く、設問形式も多岐にわたっているので、時間内に処理するにはかなりのスピードが要求される。

学習アドバイス

●過去問対策は万全に
 設問数が多く、出題内容も幅広いので、まずは過去問を通して、時間配分には十分な配慮をしておくとともに、上智大学特有の多様な出題形式にも習熟しておくことが大切である。大問ごとに出題形式が統一されているのが特徴なので(例えば読解問題であれば、空所補充、意味内容選択、内容一致など)、設問形式に合った効率的な解法を身につけておく必要がある。

●高度な語彙(ごい)力に裏づけされた的確で精密な読解力を養成する
 受験レベルを超えた語彙(ごい)が半ば意識的に試されており、英文も、日本のみならず、英米や各国の事情や時事問題を扱ったものが多く出題されるので、高度な語彙(ごい)力に裏づけされた的確で精密な読解力を養成することが不可欠である。日頃から、インターネットなどで英文の新聞や雑誌などの記事を積極的に数多く読みこなし、大局的に長文を読み通す力を身につけておく必要がある。学部により出題形式に多少の違いはあるものの、文章全体の展開を理解したうえで、設問を解く手がかりとなる箇所を的確に見つけることができるかどうかがポイントとなる。したがって、英文を読む際には、ただ漫然と読むのではなく、それぞれの設問の根拠となる箇所を迅速かつ的確に把握できるようにしたい。

●柔軟な言語運用能力の習得
 語彙(ごい)問題や文法・語法問題も、例年数多く出題される。設問は標準レベルなので、同義語選択や共通語補充などを通して語彙(ごい)力を拡充すると同時に、正誤判定などを通して、文法・語法に関する基本事項の徹底を図ることが先決である。使用している英文が長く、難解なものが多いのが特徴であるが、問われている知識は基本的なものである場合が多いので、見た目の難しさに惑わされないようにしたい。語句整序も頻出で、ひと続きの文章内で出題されるものもあり、文脈の流れを的確に把握したうえで、正確な構文把握力が要求されており、与えられた語をどのように組み合わせればよいかを見抜く力が必要となる。会話文(インタビューを含む)による問題では、英語の運用能力が多角的に試されるので、過去問を利用して十分な対策が必要である。

数学Ⅲ・B

2019年度入試の問題分析

 理工学部では、数学Ⅰから「数と式(必要条件・十分条件)」、数学Aから「整数(ガウス記号)」、数学Ⅱから「対数不等式」、数学Bから「ベクトル(平面の法線ベクトル、内積、三角形の面積、球面と平面の交わり)」、数学Ⅲから「数列の極限」「微分・積分(接線、面積)」が出題された。入試問題としては標準レベルの問題が中心であるが、かなり難しい問題も出題される。また、理工学部は大問4題の出題で、解答形式は、すべてマーク式である。なお、試験時間は90分である。

学習アドバイス

●まずは基礎力の充実を
 難易度は入試問題としては標準レベルの問題が中心であるが、かなり難しい問題も出題されることがある。難しい問題に対応するには、難問ばかり集めた問題集で、やたらと演習すればよいというものではない。まずは、教科書をしっかり学習し基礎力を充実させることが先決である(基本的な定理を証明させる問題が出題されることもある)。そのうえで、標準レベル問題集を活用して、問題演習を繰り返し行うことにより基本事項や公式の運用の仕方を定着しておく必要があるだろう。その後、総合的な問題集を用いて応用力をつけよう。

●数学Ⅲの微分・積分は特に重視
 年度によっては、数学Ⅲからの出題が1題の年度もあるが、直近の3年では2題出題されており、数学Ⅲの微分・積分は必ず出題されるので特に重視しておきたい。接線に関する問題や、面積、体積を求める典型的問題で、まずは演習を積み、発展的な問題にも取り組んでおこう。また、どのような関数でも素早く微分できたり、被積分関数がどのような関数でも積分できるように練習しておいてほしい。さらに、抽象的な関数についての問題なども出題されることがあるので、注意しておこう。また、図形問題や数列や整数問題もよく出題される。それらは、他分野との融合問題の形で出題されることも多いので、過去問で研究しておくことが大切である。

●2次曲線、複素数平面も要注意
 2019年度は出題されていないが、2次曲線(楕円・双曲線・放物線)や極方程式の問題も出題されることがあるから、苦手な人は必ず克服しておきたい。また、複素数平面からも出題されることもあるので、複素数の計算だけではなく図形への応用問題にも対応できようにしておきたい。

●マーク式に慣れよう
 計算が煩雑になるような問題も含まれていたり、解答形式がマーク式の問題であったりするため計算ミスは致命的となる。普段から工夫して計算することによって、正確に素早く計算するようにして、ミスを防ぐ練習をしておくことが大切である。例えば、式の値を求める問題での整式の除法の活用や、積分計算における6分の1公式の利用や因数分解の形のままで積分するなどである。ただし、これらは正しく用いないと意味がない。また、公式の誤用や、問題文を正しく把握しないで解いて条件不足でのミスなどは絶対に避けてほしい。日頃からきちんと問題文を読む癖をつけておくことが大切である。さらに、選択肢をマークする問題もあるのでマークミスには気をつけよう。なお、試験時間に対して問題量は適当なので落ち着いて取り組んでほしい。

現代文

2019年度入試の問題分析

 国語全体としては、受験学部や日程によらず3題で共通しているが、古文や漢文が含まれるかどうかによって、解くべき現代文の問題数には1~3題と違いがあるので、自分がどのパターンで受験するのか、的確に把握しておこう。また、経済学部・総合人間科学部看護学科では、明治から昭和初期にかけて書かれた、いわゆる近代文語文も1題出題されるので要注意である。

 問題文のジャンルは思想論、言語論、社会論、科学論などで、抽象度の高い硬質な文章が好んで取り上げられている。同一著作の2つの箇所が出題されることもあるが、解答の仕方に特別の違いはない。1題あたりの分量は2,000強~4,000字弱まで様々である。

 試験時間は、記述式とマーク式の併用である文学部国文学科のみ90分(1題あたり30分)、マーク式で問われるほかの学部・学科は一律60分(同20分)である。1題あたりの解答数は7~12と問題ごとにまちまちだが、本文中に傍線部が多く引かれ、その内容や理由について4択問題を課すという基本的な出題形式は、日程によらず上智大学入試に顕著な特徴である。ほかには不適切なものを選ぶ問題や5つ以上の選択肢のなかから複数解答する問題、語句の意味を問う設問や空欄補充問題、グループ分けの問題、文学史問題などもときおり見られる。ただし、漢字は文学部国文学科を除いて読み書きとも出題されない。全体的な難易度は、やや難~難レベル。短時間で的確な判断力を発揮することが求められる、厳しい試験である。

学習アドバイス

 上智大学入試の厄介な特徴は、第1に傍線部とそれに関する設問の多さであり、第2に選択肢のまぎらわしさであり、第3に解答時間の短さであるといえる。そこで、順に説明しながら、効果的な学習法を模索していこう。

●迅速かつ的確な選択肢吟味が不可欠
 まず設問の多さだが、設問の多くは傍線部前後の文脈を的確にたどることで正解の手がかりが得られるものとなっている。そこで、設問を読み、傍線部前後を慎重に確認しながら選択肢を吟味し、正解を確定するという過程を繰り返し練習していくことが有効となる。私立大学型で難度が高めに設定された問題集で積極的に練習していこう。

●選択肢と本文の関係を徹底分析する
 とはいえ、正解がかなり特定しにくい設問もときに見られる。問題演習の際にそうした設問に出合ったら、練習段階ではじっくりと腰を据えて、各選択肢が正答や誤答となる根拠を徹底的に分析してみよう。信頼できる人と議論するのも効果的である。そうすることで、当初は見えていなかった筋道が見え、それが精密な読解の訓練ともなる。

●読解と解答を並行して進める訓練を
 ただし、上智大学入試の試験時間は短く、本文全体を熟読してから設問に取りかかるのでは時間が足りない。したがって、上智大学入試に関しては、本文の読解と設問への対応を同時並行で進めるのが現実的だろう。過去問を題材に、限られた時間内で、読みの精度を落とさず解答する訓練を積んでいこう。自分の受験する日程以外の過去問も貴重な練習材料として活用したい。

●近代文語文は抵抗感の払拭に努める
 なお、近代文語文対策だが、読み慣れない文体ではあっても、内容さえ把握できれば設問には対応できる。文語文と現代語訳の双方を収めた書籍などを用いて読みにくさを払拭していこう。

日本史 ◆TEAP利用型◆

2019年度入試の問題分析

 大問は1題、小問は15問であった。上智大学の他学部の入試問題と比べると設問数は非常に少ない。しかし、甘く見てはいけない。例題文(総字数約4,200字)が提示され、史料も引用された。出題形式は、空欄補充1問・正誤問題5問・単語選択4問・短文選択1問・史料選択1問・論述3問(100字・150字・200字程度)である。出題されたテーマは「近現代の核とハンセン病を巡る諸問題」で、これまでの「日本文化礼讃に対する警鐘」「近代日本における女性の歩み」「日本の歴史における〈死〉の在り方」などと同様に受験生があまり学習する機会のないものであった。しかし、設問の一部には学習したことがあり、一定の知識を持っていれば解答できるものも含まれていた。その一方で、例年どおり、例題文の内容を理解しなければ解答できない高度で考えられた出題もなされた。論述問題では、設問文をよく読んで設問の要求をきちんと把握できれば、上智大学の求める解答が作成できたと思われる良問が出題された。

学習アドバイス

 上智大学のTEAP利用型入試は2015年度から始まったので、頻出テーマを予想することはできない。しかし、日本および日本人が直面している問題、つまり受験生が日々考えなければならないテーマを長文の例題文を使用する形式で出題する姿勢が見受けられる。ただし、引用された例題文の字数は2,700~6,000字とばらつきも見られる。また、ほぼ例年、史料が引用され、2015年度は統計表、2016年度は図版、2018年度は地図が使用されている。さらに、2015年度の選択問題は短文選択のみであったが、2016・2017年度は年号や語句選択が、2018・2019年度は語句に加えて短文選択も出題された。そこで出題形式から見える合格のための学習アドバイスを示してみたい。例えば、2016年度の年号問題では、語呂合わせなどで記憶した年号が問われたわけではなく、例題文の内容から推定できる年号が問われた。また語句選択も記憶している知識をそのまま反映すれば解答できるものは少なく、例題文の内容をきちんと把握できないと正解にたどりつけないものが多い。ただし誤解しないでほしいが、年号も語句も日本史の基本知識を前提としないと解答できないように工夫されている。以上の点から上智大学が求める学生像を見ることができる。基本的な知識を習得し、その知識を活用して、短時間で与えられた情報を分析できる学生を求めているのである。では、どのような学習を積めばよいのか。まず教科書を「なぜ」という視点を持って、興味を持って読んでほしい。加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』などの評論文に挑戦するのもよいだろう。これだけでは実戦力を養成することはできないが、TEAP利用型入試に対応した問題集は存在しない。そこで東京大学や慶應義塾大学などの過去問を利用するのも一手である。例えば、統計表を利用した論述問題ならば慶應義塾大学(経済学部)で出題されている。また提示された文章から情報を読み取り、基本知識を前提に解答をまとめる問題は、東京大学や慶應義塾大学(文学部)で出題されている。最後にTEAP利用型入試では、真剣に学習を積み、思考する日々を過ごしている受験生が合格できる問題が出題されていることを述べておきたい。

世界史 ◆TEAP利用型◆

2019年度入試の問題分析

 2,000字以上の資料文が提示され、大問が1題、設問が7問であり、問題数としては2018年度の出題と比較して大きな変更点はなかった。設問1~5では資料中の下線部が示す内容や地域を選択する設問が出題され、いずれも4択問題であった。内訳は正誤判定が2問、語句選択が3問であり、正誤判定が多くを占めた2018年度から傾向が変化した。難易度は全統マーク模試程度~やや難であり、上智大学の個別試験に比べれば難易度はやや易といえる。設問6では、制限字数120字程度の論述問題が出題され、字数は2018年度(250~300字)の半分以下であった。設問7では、指定語句が5つ、制限字数350字程度の論述問題が1問出題され、字数は2018年度よりやや増加(250~300字)した。両論述ともに資料文の内容を十分に理解したうえで説明する問題であった。しかし設問6では「アーレントの引用文を踏まえながら」、設問7では「波線部に留意しながら」という条件があったため、資料の読み取り箇所を制限している点が2018年度からの傾向変化である。

学習アドバイス

●記号問題:確実に得点を
 資料中の下線部に関するマーク問題については、さほど難度は高くない。ぜひ完答をめざしてほしい。しかし正誤判定は単なる丸暗記では対応できないため、対策として教科書を読み込み世界史の内容を整理したうえで演習を行おう。TEAP利用型入試を受けるということは上智大学の個別試験も併願する生徒が多いと予想されるため、上智大学の個別入試の過去問を解いていけばおのずと実力はついていくはずである。

●論述問題①:範囲傾向
 2015年度に始まったTEAP利用型入試では、2017年度の「近代ロシアとアジア」を除き、近世~現代ヨーロッパ史に偏って出題されている。しかし2019年度はヨーロッパが主題である一方で、設問7では「ワシントン体制」や「旧オスマン帝国」といった指定語句からもわかるとおり、アジアとも関連した論述問題であったため、ヨーロッパ史の論述対策のみを進める訳にはいかない点に気をつけよう。

●論述問題②:資料読解
 2019年度から上智大学は模範解答を公開したが、それを参照すると設問6では「主権を得た民族」や「被抑圧民族」といった資料からの引用を行っている。キーとなる単語は、資料からの引用を行うべきであろう。また設問7では波線部分を要約する形で資料を利用している。留意するよう指示された資料は、要約を答案に盛り込むとよい。

●論述問題③:論述の組み立て方
 特に論述の構成に苦労するのは300字以上の論述問題であろう。これほどの字数になると、1問の論述問題のなかで複数の内容について問われている可能性が高い。そのためこうした長さの論述問題の答案を作成する際には、問われている内容にすべて答えているか確認しながら答案を作成する必要がある。他大学の問題で演習したい場合は、字数が近い京都大学の論述問題を、資料を参照しながら論述する問題を演習したい場合は字数こそ多いが東京外国語大学の論述問題を利用するとよいだろう。そして作成した答案が設問要求に沿って書けているか、史実の誤りを書いていないかなどは自分で判断することは難しいため、答案を世界史の先生に添削をしてもらうことを勧める。

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特派員の声 -合格の秘訣!!-

文学部 1年
A.F.特派員

自分の言葉で書く訓練を!

英語は分量が多く、文法もかなり難しいので、誤文訂正を忘れずに対策する(センター後からでよい)。長文は、毎回時間をはかってやり、時間管理ができるようにする。

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理工学部 2年
M.M.特派員

受験の形式をよくチェックしよう!

英語を何よりも優先して勉強した方がいいと思います。上智の英語は他の大学と比べても難しい方だと思います。英語が苦手な人、理系など他の科目が得意な人は、TEAP利用型で受験することを検討してみてはいかがでしょうか。TEAPを受験して基準スコアに到達していれば出願できます。出題範囲に英語がなく、理工学部の場合は数学と理科二科目で受験できます。

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