インタラクティブ・ティーチング


学生・生徒の学びを深めるためには、教育システムやカリキュラムだけではなく、個別教員の授業方法や、講義スキルの改革も欠かせません。その認識のもと、JCERIでは、東京大学 大学総合教育研究センターと大学教員養成講座「インタラクティブ・ティーチング」を共同開発しました。
講座概要
「インタラクティブ・ティーチング」は、東京大学ファカルティ・ディベロップメントのサイト※注1 の他、Coursera※注2 やJREC-IN Portal※注3 で無償で公開しているオンライン講座です。
より良い大学教員を目指す人に向けた「東京大学フューチャーファカルティプログラム」を基盤にしているため、高等教育の教職員を対象として想定したものですが、初等中等教育の教職員・企業の人材育成担当者にも多数受講していただいています。
このオンライン講座は、基礎的な授業づくりなど教授知識に関する「ナレッジ・セッション」、場のつくり方やファシリテーションなどの教授技術に関する「スキル・セッション」、専門家との教育に関する対談「ストーリー・セッション」の3部構成です。Courseraでの受講については、受講修了後、一定要件を満たした方に修了証(有料)を発行しています。
なお、2017年にはオンライン講座の内容をまとめた書籍『インタラクティブ・ティーチング―アクティブ・ラーニングを促す授業づくり―』(河合出版)を出版、2018年からはオンライン講座の内容をより実践的に学べる有料の対面講座「インタラクティブ・ティーチング」アカデミーを提供。アカデミーの成果を活かして、2021年より『インタラクティブ・ティーチング 実践編』として、「クラスデザイン」「コースデザイン」「ルーブリック」の3部作を河合出版から刊行中です。
- 注1. 東大FDのWebサイト内でも、「インタラクティブ・ティーチング」の動画が公開されています。修了証は発行されませんが、動画視聴は可能です。
- 注2. コースで受講したい場合には Coursera(各国の大学や企業から、学位をオンラインで習得してスキルを身につけることができるサイト)で開講されています。
- 注3. 国立研究開発法人科学技術振興機構が運営する「イノベーション創出を担う研究人材のためのキャリア支援ポータルサイト」内でも動画が公開されています。修了証は発行されませんが、動画視聴は可能です。
東大FD Webサイト内「インタラクティブ・ティーチングとは」
Coursera内「Interactive Teaching(インタラクティブ・ティーチング)」
講座内容一覧
Week1アクティブ・ラーニングについて知ろう
Week2アクティブ・ラーニングの技法
Week3学習の科学
Week490分の授業をデザインしよう
Week5もっと使えるシラバスを書こう
Week6学びを促す評価
Week7キャリアパスを考える1~大学教員としてのあり方~
Week8キャリアパスを考える2~ポートフォリオの利用~
- 詳細は、東大FDのサイトをご覧ください。
担当講師
担当教員
栗田佳代子(東京大学・准教授)
中原淳(東京大学・准教授)
成田秀夫(東京大学・共同研究員/河合塾開発研究職)
佐藤浩章(大阪大学・准教授)
藤田将範(音楽座ミュージカル)
渡辺修也(音楽座ミュージカル)
※所属・役職などはすべて2014年制作時のもの
ゲスト講師
浅田孝紀(東京学芸大学附属高等学校・教諭)
入江直樹(東京大学・准教授)
上田信行(同志社女子大学・教授)
苅谷剛彦(オックスフォード大学・教授)
へルマン・ゴチェフスキ(東京大学・准教授)
斎藤兆史(東京大学・教授)
渋谷まさと(女子栄養大学・教授)
高木晴夫(法政大学・ 教授)
平岡秀一(東京大学・教授)
本田由紀(東京大学・教授)
三宅なほみ(東京大学・教授)
山内祐平(東京大学・准教授)
山邉昭則(東京大学・特任講師)
吉見俊哉(東京大学・教授)
※五十音順
※所属・役職などはすべて2014年制作時のもの
関連書籍
- インタラクティブ・ティーチング
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インタラクティブ・ティーチング
-アクティブ・ラーニングを促す授業づくり- -
2017年2月発行
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インタラクティブ・ティーチング
- 関連リンク
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- 河合塾グループサイト「日本教育研究イノベーションセンター(JCERI)」
- 河合塾グループサイト「JCERIレポート」
- Kei-Net Plus/レポート
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