- 2025年12月22日
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メタバースを活用した
新しい学びの場の研究
京都市立日吉ケ丘高等学校 探究活動発表会
河合塾では、新たな学びの取り組みとして、みらい探究プログラムK-SHIPにおいて、メタバース*を活用した講座やイベントを実施しています。
*インターネット上の仮想空間サービス「oVice」
この度、このメタバース空間にて、京都市立日吉ケ丘高等学校の授業「情報演習」の中間発表会を実施しました。発表会は、同校の情報科教諭である藤岡健史先生にご協力いただき、河合塾のスタッフも参加して行われました。
ICT機器を活用して卒業制作に取り組む「情報演習」
「情報演習」は3年生の選択授業で、一人ひとりが自分でテーマを設定し、ICT機器を活用した卒業制作に取り組むという授業です。DXハイスクール事業で整備した機材を活用し、生徒が興味・関心に応じて探究的な制作活動を行う授業を実践されています。
今回の中間発表会は、活動のテーマ、現時点での調査状況、課題や今後の予定を発表し、意見を交換する場です。藤岡先生も「学校外の人に発表を見てもらい、意見をもらう良い機会」と期待されていました。当日は他教科の先生も多く参加され、熱心に各生徒の発表を聞いておられました。
メタバース空間ならではの活発な発表・交流
生徒たちは2グループに分かれ、1人持ち時間5分で、自分の作品のねらいや工夫を説明する発表と質疑応答を、順に進めていきます。開始直後はアバターの操作に少し戸惑う様子も見られましたが、すぐに慣れたようで、両グループとも活発なやりとりが行われていました。先生も「生徒は想像以上にスムーズに対応していた」と感じておられたようです。
探究はテーマの選定が難しいと言われますが、日吉ケ丘高校の生徒たちは「好き」「面白い」を出発点に、興味・関心を深めながら課題を着実に進めているようです。発表者も聞いている生徒たちも、とても楽しそうな様子が印象的でした。
また、発表後の振り返りの時間では、発表を聞きながら記録したお互いの作品についてのコメントや、先生方や聴衆からの感想なども共有されました。今回の中間発表は、生徒それぞれが「なぜこのテーマを選んだのか」「どんなものを完成させたいのか」を改めて考える、有意義な時間となったのではないでしょうか。
先生・生徒たちの振り返り
藤岡先生からは、「普段の授業とは異なり、多くの方々のコメントに触れたことで、生徒たちが自分の探究テーマに自信をもち、最後までやり抜こうとする大きな励みになったのではないか。今回はたいへん貴重な学びの機会となりました」とのお言葉をいただきました。
また生徒さんからは「とても良い経験になった」「アバター同士なので発表・質問がしやすかった」「先生以外の人に見てもらえて良かった」といった感想が多くあがる一方、「表情など相手の反応が見えにくかったのが少し残念」といった率直なご意見もいただいています。
メタバース活用の可能性と今後の展望
メタバース空間では、興味のあるテーマの話をしている人に近づいて聞いたり、現実の空間の制約に縛られず、仮想空間内を自由に動き回ったりすることができるのもメリットのひとつです。今回は発表ごとに意見交換を実施するため、あらかじめグループ分けされた状態(前半と後半でグループを入れ替え)での実施でしたが、参加された同校の先生からも、「聴衆が自由に各ブースを回遊できる形式にすると、より効果的かもしれない」といったアイデアが出されていました。同じ空間内に全員が集まり、同時に発表を行うポスター発表の形式が、メタバース空間との相性が良いのかもしれません。
今回は初めての試みですが、この事例に学び、今後も河合塾では、オンライン上で参加者同士が、リアルさながらにコミュニケーションが取れる、さまざまな企画・コンテンツをご提案していきます。
日吉ケ丘高等学校の皆さま、藤岡先生には、この度は貴重な授業時間に河合塾の企画をご活用いただき、感謝申し上げます。ありがとうございました。
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河合塾では、2026年3月29日(日)に
メタバース空間を使ったイベント(参加無料)の開催を予定しています。 - 河合塾では、2026年3月29日(日)にメタバース空間を使ったイベント(参加無料)の開催を予定しています。
- プログラムへの参加や全国の仲間との交流を通じて、高校生が自らの興味・関心を広げて、進路・キャリアについて考えるきっかけとなるようなコンテンツを多数ご用意する予定です。
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「メタバースを体験してみたい!」
「どんなものなのか気になる!」 - という生徒さんの参加も大歓迎です。
詳細は2026年1月末以降に「みらい探究プログラムK-SHIP」ページにてご案内いたします。 - ぜひ生徒の皆様にご案内ください。
- 関連コンテンツ
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- みらい探究プログラム K-SHIP
- 京都市立日吉ケ丘高等学校
- みらいぶっく|学問・大学なび| 探究につながるテーマ
「教科の本質をとらえる」「探究的な学びを深める」「学び方を学ぶ・進路を考える」の3つのテーマで、全国の仲間と学ぶオンラインプログラム。
「情報演習」で生徒たちが取り組んでいるテーマや、中間発表会での生徒のコメントなどが紹介されています。
関心のある課題や科目に関連する、研究者たちの研究内容に触れることで、探究のテーマをさらに深めることができます。
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