教育関係者のための情報サイト

    公開日
  • 2026年02月05日

この記事をシェアする

速報!2026年度国公立大志願状況 速報!2026年度国公立大志願状況

国公立大一般選抜の出願が2月4日に締め切られた。河合塾が調査した最終日に各大学が公表している数値の集計では、志願者数は前期日程で208,569人、募集人員に対する志願倍率は2.6倍となった。

以下、国公立大の出願状況について概況をまとめた。

PDFでご覧になりたい方はこちら(入試・教育トピックス)

出願最終日の状況ー
前期の志願倍率は前年並み、後期でダウン、中期で上昇の見込み

国公立大の志願者数は、前年最終日と比較して前期日程で前年比101.3%となった<図表1>。公立大のみの集計では志願者数は前年比102.7%と、やや増加率が高くなった。

<図表1>国公立大志願状況
<図表1>国公立大志願状況

他の日程では、後期日程の志願者数は前年比96.8%と減少した。国立大で志願者の減少が顕著である。後期日程は前期日程に比べ、実施する大学や募集人員が少なく、必要な大学入学共通テスト(以降、共通テスト)の得点率も高めとなる。今年は共通テストの平均点がダウンしており、後期日程の出願を断念した受験生が多かったようである。一方で一部公立大が実施する中期日程の志願者数は前年比103.2%となった。中期日程を利用すれば3つめの出願が可能なため、出願者が増えたものとみる。

高倍率の大学をみると、前期日程では釧路公立大12.3倍、東京芸術大6.0倍、浜松医科大4.5倍、新見公立大4.4倍などとなっている。東京芸術大は毎年高倍率となる大学である。

後期日程では新見公立大39.3倍、愛媛県立医療技術大29.4倍、鳴門教育大27.6倍、静岡文化芸術大21.1倍、高知県立大21.0倍などとなっている。後期日程は前期日程に比べ志願倍率が高くなりがちだが、前期日程で合格すると通常は後期日程を受験しないため、実質倍率(受験者/合格者)は大きく下がるケースが多い。

なお、国公立大の確定志願者数は2月18日に発表される予定である。

系統別ー
医療系の不人気が鮮明

<図表2>は国公立大の前期日程の志願状況を学部系統別に集計したものである。文系各系統では前年同日の志願者数を超えている。分野では「外国語」ですでに前年の確定志願者数を上回る志願者を集めているほか、「国際関係」も前年同日を1割以上上回るなど人気となっている。また経済系では「経営」より「経済」が人気となっている。

<図表2>国公立大(前期日程)学部系統別の志願状況
<図表2>国公立大(前期日程)学部系統別の志願状況

理系では理、工の志願者数が前年同日を上回る。なかでも工学系は前年比105.2%と増加率が高い。分野別にみると「機械・航空」「通信・情報」「応用化学」などが人気である。農学系は前年同日の志願者数を下回ったが、「獣医」は前年並みの志願者数を集めている。

医療系は多くの分野で志願者が前年同日を下回っているが、なかでも「医」「看護」で減少率が高い。「医」は人気が落ち着いてきたことに加え、共通テストの難化で出願をギリギリまで検討している受験生が多いと推測される。ただし、医学科では前年志願者が減少していた大学で、すでに昨年を上回る志願者が集まっているなど大学により状況は異なる。

「看護」は模試でも不人気だったが、入試本番でも人気は回復していない。反対に模試時に人気だった「歯」も前年を割り込んでいる。

その他の系統では、芸術系は美術、音楽、スポーツのいずれも志願者が増加した。教育系では教員養成課程で定員減の影響もあり志願者が減少している。一方、総合科学課程は前年比110.1%と増加した。総合科学課程は平均点ダウンした年に志願者が増加する傾向がある系統である。

難関大ー
安全志向で難関大の志願者は減少

<図表3>は旧帝大を中心とした難関10大学の状況である。前期日程の志願者数は全体で52,400人(前年比96.7%)と減少した。難関大を避ける安全志向となった。

<図表3>難関国立大の志願状況
<図表3>難関国立大の志願状況<

大学別にみると、北海道大で前年同日を上回るほか、大阪大ではすでに前年の確定志願者数を上回った。大阪大では外国語、法、工学部などが人気となっている。一方、前年を大きく下回るのは、東京科学大、一橋大、神戸大である。確定まで志願者数は増加していくが、この3大学は前年より志願者数が減少する可能性が高い。

東京大は前年同日比較で前年並みの志願者数となっている。文科一類ではすでに前年の確定志願者数を上回っている。一方、理科二類・三類で志願者の減少率が高くなっている。とはいえ、第1段階選抜は全科類で実施される見込みである。

京都大も現時点で前年並みの志願者数となっている。すでに確定志願者数を超えているのは、教育(文系)、経済(文系)、総合人間(文系)、農、薬学部などである。

後期日程の志願者数は全体で前年比90.5%となった。医学科のみ実施する名古屋大のほか、一橋大で減少率が高い。一橋大では経済、ソーシャルデータサイエンス学部とも前年から大きく志願者を減らしている。

以上、国公立大の志願状況について速報をお伝えした。

最新の大学別の志願状況は河合塾入試情報サイトKei-Net(国公立大出願状況)に掲載しているので、ぜひご活用いただきたい。

関連コンテンツ

この記事をシェアする

PAGE TOP