- 2026年03月27日
2028年度入試筑波大が
一般選抜で学力の多面的評価導入
筑波大が2028年度からの一般選抜の入試変更を公表した。前期日程では一部の学類を除き面接・口述試験を導入する。一般選抜でこれほど大規模に面接を実施する例はほかにみない。詳細は次の通り。
2021年度以来の大規模な変更
筑波大による大規模な入試変更は2021年度入試以来となる。その際は、学群を超えた一括募集枠である総合選抜の導入と調査書を用いた主体性評価の導入が主な変更点であった。なお、主体性評価は新型コロナウイルス感染症拡大の影響などから導入が見送られた経緯がある。
今回の入試変更は学力の三要素(「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」)を総合的に判定するためとしている。
具体的には、志願者の主体性やコミュニケーション力、意欲などを判定するために面接・口述試験を導入、思考力、論理構成力、表現力などをこれまで以上に重視して判定するために教科・科目試験を論述試験に改めるとしている。また、入学後に必要となる知識・技能の習熟度は、論述試験に加え、大学入学共通テスト(以降、共通テスト)によって判定する。
面接・口述試験は前期日程の多くの学群・学類で導入され、例外は総合選抜(文系、理系Ⅰ、理系Ⅱ、理系Ⅲ)、人文・文化学群の全学類、理工学群数学類、体育専門学群、芸術専門学群である。また、総合選抜は面接・口頭試問は課されないものの「学びの設計書」(配点50点)の提出が求められる。
(前期日程)の選抜方法
学力の三要素を総合的に判定
- 筑波大公表資料より河合塾が作成
- 面接・口述試験は実施しない学類がある
注目される面接・口述試験の実施
面接・口述試験の配点も公表されている。配点は50点から300点までと学類により幅があり、内容も「(学類の学問を)学ぶ上での学習意欲・主体性」「一部英語を使用」「社会・国際問題に対する関心、勉学への意欲、論理的思考力、表現力、主体性」など、学類により求める内容は様々だ。すでに面接を課している医学群のうち医学類と医療科学類に関しては、問われる内容に従前と変更はなさそうだ。
面接・口述試験を課す予定の学群・学類の前期日程の志願者数は、ここ3年ほど約2千人で推移している。これほどの規模で面接を課す例はこれまでなかったのではないだろうか。面接形態や入試日程など、追加情報の公表を待ちたい。
その他の変更点
このほかにも注目すべき変更点がある。人文・文化学群人文学類、人間学群が後期日程を廃止する。文系の学群では後期日程の実施がなくなる。
共通テストの教科・科目については、各学類の前期日程・後期日程とも変更はない。ただし、配点については変更する学類が見られ、社会・国際学群、生命環境学群地球学類などでは2次試験より共通テストの配点比率が高くなる(いずれも前期日程)。
理工学群応用理工学類(前期)では、Ⅰ型Ⅱ型総合順位方式を採る。2次試験の受験者全員をⅠ型Ⅱ型でそれぞれ順位付けし、いずれか上位の順位を受験者の総合順位として合否判定を行う。Ⅱ型では英語200点に対し数学、理科は各2000点と理数が得意な受験生に有利な配点とした。
2次試験では出題科目の変更がある。外国語では英語のみの出題となり、ドイツ語、フランス語などは選択できなくなる。また理科では地学の出題を取りやめるほか、生命環境学群生物資源学類(前期)では理科の1科目のかわりに地理を選択することができなくなる。生命環境学群地球学類(前期)では理科または地歴がなくなり、論述試験は英語と数学のみになる。このほか、募集人員についても変更する学類があるが、こちらはいずれも小規模なものである。
- 関連コンテンツ
-
- これからの入試
- 入試・教育トピックス
各大学の2027年度入試の変更点などをご覧いただけます。
大学教育・高校教育・大学入試に関するニュースやデータ、河合塾による解説記事などをご提供します。


