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活用事例No.16同志社女子大学

全学科・専攻のAO方式入学者選抜で
J-Bridge Systemを活用
入学後に核となる意欲を持つ学生を選抜

同志社女子大学
 広報部 広報室 入学課
 広報室長兼入学課長
 古原 勝生 様

同志社女子大学
 広報部 広報室 入学課 入学係
 川岸 浩之 様

  • 所属及び役職等はインタビュー当時(2026年度入試)のものです。


同志社女子大学

J-Bridge System導入のきっかけと推移

本学の核となる意欲を持つ学生の選抜のため2003年度入試からAO方式入学者選抜導入

J-Bridge System導入にあたり、提出書類や審査方法は紙ベースのものを基本的に踏襲

2つのキャンパスがあり、書類審査の際に評価者がキャンパス間を移動する負荷が大きかった

 本学が現在の総合型選抜であるAO方式入学者選抜を始めたのは2003年度入試からです。その目的は、高校時代に学力試験だけでは測れない経験を積み、能力を伸ばしてきた受験生を受け入れ、入学後に本学の核となる意欲を持つ学生を受け入れるためです。

本学のAO方式入学者選抜は以下の特徴があります。

  • (1)アドミッション・ポリシーに基づき、自己アピールできる活動分野等、求める学生像を明確化
  • (2)受験者の能力・意欲・適性・熱意等を多方面から総合的に評価する選抜方式
  • (3)学生の提案する学習計画と大学が求める人物との望ましい「マッチング」を創り出す
    出会いとコミュニケーションの場

 AO方式入学者選抜では2種類の募集区分を設けています。

 第Ⅰ項では、高校生活の中での宗教(キリスト教)に関する活動を出願要件の1つとしています。本学はキリスト教主義を教育理念の一つとしているため、本項では入学後の宗教教育を中心とした諸活動に積極的に参加しようとする学生の獲得を狙いとしています。

 第Ⅱ項では、各学部・学科・専攻のアドミッション・ポリシーに基づき自己アピールできる活動分野を定めています。例えば、学芸学部メディア創造学科ではメディアあるいは情報の分野における資格の取得者あるいは芸術・文化活動の分野において公のコンクール・展覧会で入賞・入選するなど実績を有する者を、現代社会学部社会システム学科では生徒会やクラブ活動等校内活動で指導的な役割を担った者等を、表象文化学部英語英文学科では外国語能力において高度な資格の取得者や国際的感覚や幅広い視野を有する者等を評価の対象としています。

 こうした狙いを持つAO方式入学者選抜ですが、実務的な課題もありました。本学は今出川キャンパスと京田辺キャンパスの2つのキャンパスがあり、AO方式入学者選抜の評価のために両キャンパスを移動する必要があり、時間と労力の負荷が大きいことが課題となっていました。

 そうした中で、J-Bridge System導入の話が出てきたのですが、まず紙ベースで実施してきたAO方式入学者選抜を、そのままJ-Bridge Systemに移行させることを目標とし、そのために河合塾には多大なご協力をいただきました。

J-Bridge Systemの具体的活用

全学科・専攻のAO方式入学者選抜でJ-Bridge Systemを活用

J-Bridge Systemの使い方についてオープンキャンパスで説明会を開催
公式Webサイト上に動画やマニュアルを掲載

 AO方式入学者選抜第Ⅰ項の募集人員は全学科あわせて25人。第Ⅱ項の募集人員は全学科あわせて73人です。

 第一次審査(書類審査)での審査資料は、「出身高等学校の調査書またはそれに代わるもの」、「エントリーカード」、「志望理由書」、「課題レポート」「資格等を証明する書類」、「教会活動・宗教活動を証明する書類」(第Ⅰ項のみ)、「学部・学科・専攻で求める書類」(第Ⅱ項のみ)です。この内、「出身高等学校の調査書またはそれに代わるもの」以外の資料については、受験生がJ-Bridge System上で文字入力やデータ添付をして提出します。

 エントリーカードには、生徒会・委員会活動、クラブ活動、ボランティア活動・地域活動等の高校時代の活動歴や、受賞歴、所有資格等と、1,000字程度の自己アピールを入力してもらいます。第Ⅰ項では、これらに加えて、キリスト教関係活動歴について入力する必要があります。

 志望理由書には、本学および学部・学科・専攻を志望した理由や入学後の学習計画等について1,200字程度で入力してもらいます。

 課題レポートでは、第Ⅰ項は全学科共通のテーマが、第Ⅱ項では学部・学科・専攻ごとにテーマが事前に公表されていますので、それに関して1,700字程度で入力してもらいます。

 「資格等を証明する書類」と「学部・学科・専攻で求める書類」(第Ⅱ項のみ)では、受賞歴や所有資格等の証明書類について、自己アピールのエビデンスとして評価しますが、これだけに捉われ過ぎて、一芸入試のようになってしまわないように、注意を払っています。その上で、入力内容と活動実績が提出書類や第二次審査(個人面接)において論理的につながっているかといった論理性を重視しています。

 J-Bridge Systemの運用上の工夫としては、まず受験生に向けてはオープンキャンパスでJ-Bridge Systemの使い方の説明会を開催し、公式Webサイトには河合塾が作成した操作説明動画を載せています。それだけではなく、本学で作成した操作マニュアルも掲載しています。こうした丁寧なサポートによって、J-Bridge System導入後3年目になりますが、問題なく使用できています。

 評価者に対しては、毎年、J-Bridge Systemによる評価方法に関する説明会を複数回開催しています。また、評価者目線に立って、毎年、ルーブリックの内容を検証しています。さらに、第二次審査(個人面接)時には、受験生の提出書類のデータ等をバックアップとして用意する等を行い、評価者が不安を抱かなくて済むように万一に備える体制を整えています。

利用後の感想

提出書類の文字数が多いので、書き直しが簡単なJ-Bridge Systemが受験生に好評

評価のためにキャンパスを移動する必要がなくなり、評価者にも好評

評価データが出力できデジタル化が進捗

 J-Bridge System導入は受験生に好評のようです。オープンキャンパスでは在学生スタッフが活躍しているのですが、J-Bridge System導入前のAO方式入学者選抜で入学した在学生スタッフが「今年度の受験生は、紙で書かなくてよくなるの?うらやましい!」と大反響でした。「自分たちの受験のときにもJ-Bridge Systemがあったら、もっと楽だったのに!」という反応だったので、私たち大学側も受験生が受け入れてくれるだろうと確信できた一面があります。以前であれば、出願書類をボールペンで記入していたため、間違えた場合には一から書き直すか訂正する必要がありましたが、J-Bridge Systemであれば間違えた箇所を削除して再入力するだけですから、作業的にも心理的にも修正の負担が小さいです。そこが、今の受験生には響いているのではないかと思います。

 評価者については、両キャンパスで評価できるようになりました。「移動がなくなって、とても楽になった」という感想を共通して持っているようです。デジタル化への違和感を表明される評価者も、この点は「よくなった」と喜ばれています。また、評価できる時間が事務室の開室時間(9時から17時まで)という制限もなくなり、いつでも評価できるようになった点もメリットに感じていらっしゃるようです。

 J-Bridge System導入と同時に、第Ⅱ項の表象文化学部英語英文学科・日本語日本文学科、生活科学部人間生活学科・食物栄養科学科食物科学専攻において、新たに募集を開始しました。全体の募集人員が増えたため、J-Bridge System導入がどれだけ影響しているかは分かりませんが、J-Bridge System導入後はAO方式入学者選抜の志願者数が増加しています。

 私たち入学課にとっては、紙の資料を保管しなくよくなった等のメリットもありますが、以前は評価結果を概観するにしても紙からデータ化しなければならなかったものが、J-Bridge SystemではCSVファイルで出力すれば一覧で確認でき、作業もしやすいという点で効率的だと感じています。

今後の展開

評価が必要なところにJ-Bridge Systemを活用できる可能性

入学前の課題等の提出にも活用できる可能性

 何らかの評価を行う入学者選抜であれば、J-Bridge Systemは万能的に活用できる可能性があると感じています。現在は活用できていませんが、今後、公募制の推薦入学試験等の評価においてもJ-Bridge Systemが活用できるようになるかもしれません。

 入学者選抜以外にも、入学前の課題提出をJ-Bridge Systemを通じて行う等、活用の可能性は様々に広げていけると感じています。

関連リンク

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