東京大学 トースター特派員

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東京大学 理科二類 2年 トースター特派員 男性


自宅通学

趣味:欧文の書体の形自体をつくること

※2023年にお書きいただいた内容です。

講義、ゼミ、研究内容について

教養学部での幅広い講義

文理を問わない幅広い講義
文理を問わない幅広い講義

入学から少なくとも1年半、学年全員が所属する教養学部では、多少の制約はあるものの文理を問わず幅広い分野の講義を履修することができます。私は理科二類から工学部電気電子工学科という学科に進学する予定ですが、入学してから、人類の発展を文化人類学や生物学の視点から追う「人類科学」、振動や波といった現象を解析する「振動波動論」、多国間関係に着目して戦争や外交の仕組みを分析する「国際関係論」などの講義を履修しました。教養学部での授業で興味のあることに出会い、進路が全く別の方向に変わる人もいれば、元来関心ある分野を更に深掘りして技能を磨く人もいます。実際、私は化学を勉強したいと思って理科二類に入学しましたが、教養学部での講義や、研究室の見学などを通して、情報技術やエレクトロニクスに興味を持ち進路を変更しました。

課外活動、大学施設などについて

学習とバランスの取れたアルバイト

大学に入ると、塾講師や家庭教師、または飲食店などでアルバイトをしている人が増えてきます。私はコンスタントにシフトの入るアルバイトに従事しながら、大学の授業や試験に充分な時間を割けるか心配だったので、単発の採点アルバイトや短期の清掃アルバイトなどを組み合わせています。こうして、大学の長期休暇や試験のない期間に仕事ができるようにしています。大学生の間は、就職後よりも様々なことに取り組める時期だと思うので、清掃から教育や接客まで多様な経験をする絶好の機会です。短期や単発のアルバイトを組み合わせることで、興味のある色々な仕事を体験し、インターンにも積極的に参加することで、視野を拡げていきたいと思います。

ぼくのわたしの時間割

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
1限 線型代数学②
対面形式
英語中級
対面形式
2限 構造化学
対面形式
国際関係史
対面形式
英語二列S(FLOW)
対面形式
身体運動・健康科学実習Ⅱ
対面形式
3限 微分積分学②
対面形式
基礎化学実験
対面形式
生命科学Ⅱ
対面形式
4限 イタリア語一列
対面形式
微分積分学演習
対面形式
電磁気学A
対面形式
5限 基礎統計
対面形式
6限
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※2022年度後期の時間割

ガラス張りで開放感のある図書館
ガラス張りで開放感のある図書館

この時間割では、ほとんどが必修科目であるため自由度は少なかったです。授業と授業の間に1コマ空いてしまうときは、空き教室を探して授業の復習や課題を行っていました。また、4限終了時刻が16時40分だったので、その後に大学の図書館で一日の復習をするなどして勉強時間を確保しました。私は入学した時点から原則的に対面授業が行われるようになったので、全ての授業を大学の教室で受けました。

ぼくのわたしのおサイフ事情

自宅通学
収入 支出
仕送り、お小遣い 10,000 円 家賃 0 円
奨学金 29,000 円 水光熱費 0 円
アルバイト 40,000 円 食費・外食費 40,000 円
その他 0 円 通信費(電話・インターネット代) 1,500 円
交通費 10,000 円
勉学費 15,000 円
交際費(サークル活動費等)・趣味 5,000 円
衣料・ファッション 2,500 円
貯蓄 5,000 円
雑費・その他 0 円
収入総額 79,000 円 支出合計 79,000 円

※1か月の平均収支

実家に住んでいるため、家賃や光熱費への支出がありません。一方で、実家から大学までは距離があり、通学定期でもかなりの費用になってしまいます。節約のために、書籍や教科書は図書館で借りるほか、中古で手に入れることもあります。また不要な書籍は再度フリマアプリや専門店で販売しています。また、食事はできるだけ学食でとることで出費を抑えています。しかし、友達とでかける際などに外食をすると、かなり出費がかさんでしまいます。

将来の夢 ~ 夢に向かって大学生活の中でがんばっていること

シェアリングエコノミーの可能性を追う

最近見る機会の増えた電動スクーターのシェアリングや、傘のシェアリングに代表されるサービスの開発や改善に携わりたいと思っています。人々の生活が便利になるだけでなく、消費財やエネルギーの効率的な利用を通して環境への負荷も削減できます。そのため、社会基盤や機械に関する進路を考えていましたが、代表的なシェアリングサービス会社の求人を閲覧すると、そのほとんどがソフトウェアエンジニアやデータサイエンティストなどの情報色の強い職種でした。モノの効率的な運用のための機械学習やデータ分析、使いやすいアプリや頑健なシステムの開発がシェアリングエコノミーには重要だったのだと気が付きました。今後、情報技術やエレクトロニクスを扱う学科に進学してシェアリングエコノミーの可能性を追求し、人手不足による問題の解決や社会の利便性向上に邁進していきたいと思います。

メッセージ ~ 高校との違い、先輩として高校生・受験生に伝えたいこと

自分の興味のあることをまっすぐ追求しよう

高校生の皆さんは文理選択や受験する大学の学部を選ぶ際に、悩まずに決められたでしょうか。ほとんどの人がとても迷った(あるいは迷うことになる)と思います。その時最も重要なのは、自分が挑戦してみたいことか、興味のあることか、ということです。どんなことに興味があるのか実感が湧かない人もいるかと思います。その場合は、日常生活や長期休暇で、様々なことにチャレンジしてみると良いと思います。どんなことをしている時、自分が一番興奮してワクワクしているか見極めましょう。どの分野でも、「好きなこと」を追求している人に、そうでない人はかなわないと思います。自分の好きなことを追求したり、さらに具体的に取り組める大学生活が待っていると考えると、大学受験の勉強のつらさなんて、乗り越えられそうじゃないですか? がんばってください。応援しています。


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