芝浦工業大学 S.K.特派員

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芝浦工業大学 建築学部 2年 S.K.特派員


自宅通学

趣味:建築巡り

※2025年にお書きいただいた内容です。

講義、ゼミ、研究内容について

徹夜は当たり前!?本格的な設計授業

制作中の模型

建築学部に入学すると、すぐに設計の授業が必修で始まります。初めは有名建築の図面の模写や模型制作を通して設計方法を学びます。1年生の終わりごろから、出題された課題(例えば「図書館の設計」)に対して自分の設計を提案するという本格的な授業が行われます。一週間で自分の提案をスケッチブックや模型にして、授業で先生にプレゼンしアドバイスをいただくことで、提案をブラッシュアップしていきます。隙間時間を活用しながら設計案を考えていますが、最終講評前になるとプレゼンの準備で徹夜をしている人が多いです。とても忙しく大変ではありますが、実際に建築家として活躍されている先生方に指導していただけるため、良い設計をしようというモチベーションが上がります。また、設計課題という苦楽を共にし、互いを高め合える仲間もできます。

課外活動、大学施設などについて

建築学生の「住処」

アトリエでの作業

私の大学では授業時間外に模型製作などアトリエが解放されています。自宅で課題を進めようと思っても集中力が続かなかったり、案を練るのに行き詰ってしまったりするため、私はよく利用しています。大学で課題を進める利点として、友人と互いの案についてディスカッションしたり、調べたいことがあったら大学図書館に直ぐに行けたり、模型を作るための大判のコピーができたりすることが挙げられます。また、大きな図面ケースや模型を持って電車に乗らなくてよくなるため、満員電車でせっかく作った模型が壊れてしまう心配もありません。そのため、1年生から4年生まで学年に関わらず平日の夜や休日に大学にいる人が多く、まるで「住処」のようになっています。

ぼくのわたしの時間割

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
1限 TOEIC1
対面形式
CAD・CG演習
対面形式
2限 建築環境工学
対面形式
都市地域計画
対面形式
3限 構造材料
対面形式
建築スタジオ演習2
対面形式
材料力学・演習
対面形式
4限 建築設計計画論
対面形式
地方自治論
対面形式
5限 西洋建築史
対面形式
6限
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※2025年度前期の時間割

2年生前期の時間割です。必修の授業は「建築スタジオ演習2」という設計の授業のみですが、その他の専門科目は建築士試験受験要件に適するように自分で選んで組まなければいけません。この要件に満たさなくても卒業要件を満たせば卒業できますが、建築士試験を受けられなくなってしまいます。授業時間外の多くの時間は設計授業の準備をしていましたが、時間に余裕があるときは、バイトをしたり、空コマに友達と近くのショッピングモールに行ったりしています。

ぼくのわたしのおサイフ事情

自宅通学
収入 支出
仕送り、お小遣い 30,000 円 家賃 0 円
奨学金 0 円 水光熱費 0 円
アルバイト 20,000 円 食費・外食費 25,000 円
その他 0 円 通信費(電話・インターネット代) 0 円
交通費 5,000 円
勉学費 0 円
交際費(サークル活動費等)・趣味 10,000 円
衣料・ファッション 5,000 円
貯蓄 4,000 円
雑費・その他 1,000 円
収入総額 50,000 円 支出合計 50,000 円

※1か月の平均収支

お小遣いは主に食費としてもらっていますが、勉学費(教科書、建築に関する本、模型材料、定期代、研修旅行費など)はその都度別途もらっています。また、衣料なども親と一緒に買い物に行けば負担してもらえますが、たまに自分で購入することもあります。最近、交通費が意外とかかっていることに気が付いたので、外出時は時間がかかっても定期券内ギリギリまで行って一番費用が安くなるルートで行ったり、レンタル自転車を利用したりしています。

将来の夢 ~ 夢に向かって大学生活の中でがんばっていること

日本のまちを変えていきたい

建築の分野は意匠(いわゆる設計)だけでなく、構造、材料、環境設備、歴史、都市計画などがあります。私はこの中でも都市計画分野について研究したいと考えています。日本で都心部に人が集中し窮屈な生活を送っている一方で、地方では過疎化が進み人手が足りていないという現状を変えたいと思ったことが理由です。これまで日本ではどのようにまちや都市が形成されていったのか、他の国とはどのように異なっているのかを知り、これからの日本に求められていくまちや都市のあり方について研究していきたいと思っています。また、実際に日本各地のまちを沢山訪れることでその地域の今の姿を見ていきたいとも思っています。今の目標は、そのために大学生の間に日本全国47都道府県を周ることです。

メッセージ ~ 高校との違い、先輩として高校生・受験生に伝えたいこと

広く浅く、でも着実に

先ほどもお伝えしましたが、建築学部では設計だけでなく、構造、材料、環境設備、歴史、都市計画など様々な分野を学ぶことができます。つまり建築のことを幅広く知るためには、高校で学習する英語も含めた多くの科目の知識がそのまま必要になってきます。もちろん建築を学ぶためには受験に合格する必要がありますが、受験に必要じゃないからこの科目は勉強しなくて良い、というわけでもありません。これは建築に限らずどの学問でも同じだと思います。苦手な科目でも、自分が学びたいことを学ぶために必要なんだ、と思って浅くてもしっかりと知識を身に着けていってください。もしかするとその知識は受験でも役立てられるかもしれません。受験まで不安な日々が続くと思いますが、自分が今やっていることが無駄ではないと信じて最後まで頑張ってください。


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