学び方を学ぶ~効率よく覚えるには?~

あなたの記憶、思ったより頼りないかも?──記憶の仕組みを知れば、勉強が変わる

「勉強したのに、テストで全然思い出せなかった」「前日に覚えたはずなのに、翌朝には忘れていた」──そんな経験、一度はありますよね。でも、それはあなたが特別忘れっぽいわけではありません。

実は人間の記憶には「仕組み」があります。その仕組みを知り、それに合った覚え方を取り入れることで、同じ時間の勉強でも定着のしかたがぐっと変わってきます。

ここでは、3つのミニ体験を通して「記憶の仕組み」を実感してみましょう。

体験① あなたは「見ているようで、見ていない」

まず、ちょっとしたクイズに挑戦してみてください。

ミニワーク

下のイラストを見て「赤いもの」が何個あるか、5秒で数えてください。スタートボタンを押すと5秒間イラストが表示されます。

赤・青などさまざまな色のイラスト
スタートボタンを押してください

もう一度見る

イラストが消えました。何個数えられましたか?

赤いものを数えたら、答えを確認してください。

※ ボタンをクリックすると答えを確認できます

赤いものの正解

赤いものは、全部で「7個」でした!

答えを確認したら、次の問いに進んでください。

次の問題
では、「青いもの」は何個ありましたか? 先ほどのイラストを見返さずに、記憶を頼りに答えてみてください。

※ ボタンをクリックすると答えを確認できます

青いものの正解と解説

青いものは、全部で「5個」でした!

赤いものを数えることに集中していたので、青いものはほとんど目に入っていなかったのではないでしょうか。これは「選択的注意」と呼ばれる現象です。人間の脳は、意識的に「注意を向けたもの」しか記憶の入り口に取り込むことができません。授業中に別のことを考えていて内容が頭に入らない……というのも、この仕組みが関係しています。

では、どのような情報の受け取り方があるのか、気になった方は講座でお待ちしています。

体験② 短期記憶の「容量」を実感してみよう

今度は数字の暗記に挑戦です。

ミニワーク

次の数字を10秒間だけ見て、メモせずに覚えてください。スタートボタンを押すと10秒後に数字が消えます。

1 1 2 3 5 8 13 21 34
スタートボタンを押してください

もう一度見る

数字が消えました。画面から目を離して紙に書いてみましょう。正確に何個書けましたか?

全部覚えるのは難しかったのではないでしょうか。これは当然で、人間が一度に短期的に保持できる情報のかたまり(チャンク)は、7±2個程度とされています。9つの数字をバラバラに覚えようとすると、それだけでキャパオーバーになってしまうのです。

ところで、この数字の並びには法則があります。自分で気づくことができたか、確かめてみましょう。

※ ボタンをクリックすると答えを確認できます

法則の正解と解説

1+1=2 1+2=3 2+3=5 3+5=8……

そう、「前の2つの数字を足すと次の数字になる」という法則です。これは「フィボナッチ数列」と呼ばれ、自然界にも多く現れることで有名です。この法則を知った状態でもう一度見ると、ぐっと覚えやすく感じませんか? 「意味がわかる」と、人間の記憶への入り方がまったく変わるのです。これが、この体験で実感してほしかった大切なポイントです。

では、どのような情報の保持のしかたがあるのか、気になった方は講座でお待ちしています。

体験③「知っているはず」なのに、出てこない

最後の体験です。

ミニワーク
小学校の時、校庭の隅の、日陰の芝生の上にぽつんと立っていた
『白い、木でできた、中に温度計とかが入ってる足の長い箱』
の正確な名前、思い出せる?

※ ボタンをクリックすると答えを確認できます

正解と解説

正解は「百葉箱(ひゃくようばこ)」です!

百葉箱の写真

「百葉箱」という言葉を聞いた瞬間、「あ、そうだった!」と思い出せたのではないでしょうか。記憶が「消えた」わけではなく「取り出すための手がかり」が足りなかっただけなのです。

では、どのような思い出し方があるのか、気になった方は講座でお待ちしています。

3つの体験でわかること──記憶の3段階モデル

3つの体験は、実は「記憶の仕組み」そのものを表していました。

  • 感覚記憶 注意を向けたものだけが記憶の入り口に入る。(体験①)
  • 短期記憶 入ってきた情報を一時的に保持する。容量は限られており、意味づけがないとすぐに消える。(体験②)
  • 長期記憶 うまく保存されても、手がかりがないと取り出せない。(体験③)

SNSに例えると、感覚記憶はスワイプで一瞬で消えるタイムライン、短期記憶はとりあえずキープした状態、長期記憶はフォルダに名前をつけて保存したコレクション──というイメージです。

勉強でめざすのは、学んだことを「コレクション(長期記憶)」に入れること。そのためには、ただ繰り返すだけでは不十分で「どう覚えるか」を工夫する必要があります。

どうすれば効率よく覚えられるの?

記憶の仕組みがわかったところで、次の疑問が出てきますよね。「じゃあ、具体的にどう覚えればいいの?」

「処理水準」「デュアルコーディング」「生成効果」──科学的に効果が示されている記憶の方略は、実はいくつもあります。そしてそれらは、あなたがすでに使っているかもしれない身近な勉強法と深くつながっています。

K-SHIPの「学び方を学ぶ」講座では、この続き──「効率よく覚えるための具体的な方法」の他にも、実践のヒントを見つけることができる豊富なラインアップで講座をご用意しています。ワークを交えながら体験的に学び、自分に合った勉強法を一緒に探してみませんか?

K-SHIP「学び方を学ぶ」講座詳細・申し込みはこちら

PAGE TOP