お部屋探しのポイント

憧れの大学に見事合格!でも自宅から通うのはちょっとムリ…という場合、親元を離れてひとり暮らしをすることになります。

でも、初めてのひとり暮らしが不安。。どうやってお部屋探しをしたらいいの?という人もいるでしょう。
そんなみなさんに「お部屋探しのポイント」をまとめました。先輩からのアドバイスやメッセージと共に、ぜひ参考にしてください。

お部屋探しのポイント

優先順位を決めよう!

「近くて、静かな環境で…」すべてを満たすお部屋を探すのは、なかなか難しいです。まずは譲れない条件をピックアップし、優先順位をつけてみましょう。

予算 敷金、礼金や初回家賃など契約時に必要な経費は思った以上に掛かる場合があります。月々の家賃や共益費(管理費)のことも頭に入れて、しっかり予算計画を。
エリア 大学に通うのは毎日のこと。出不精にならないか、大学の近くでみんなの溜まり場にならないか。女性に限らずセキュリティ面にも気を配りましょう。
間取り 自分が生活しやすい間取りを選びましょう。洋室 or 和室? お気に入りの家具や家電は置けるか、収納スペースは十分あるか、こちらも重要なポイントです。
物件の種類 アパート・コーポ、マンション、寮・下宿など。
設備 浴室(ユニットバス/セパレート)、キッチン(ガス/電気)、冷暖房、収納、バルコニー、オートロック、駐車場、駐輪場など。
通学手段 徒歩・自転車・バス・電車など
通学時間 約(  )分以内

Kei-Net特派員の体験談やアドバイス

信州大学 3年 ぱらちゃん特派員
大学から近いかよりも台所が広く、スーパーに近いところを選びましょう。その理由は2つあります。
1つ目は台所が広い方が自炊をしやすいということです。おそらくアパートを借りる方は毎日外食をするのではなく自炊をすると思います。自炊をするには作業スペースが必要ですが、作業スペースがないところだと自炊をする気力が起きず、結局は外食をすることになり生活費が高くなってしまいます。
2つ目はスーパーに近いと余計なものを買うことがなくなるからです。スーパーから離れていると行く回数を減らすために買いだめをすると思います。そして「これも食べるだろうから買っておこう」と思って買うのですが、実際に買っても食べずに気が付いたら食べられないものになっていたということがありました。しかしスーパーに近いと「また買いに行けばいいや」と思うので余計なものを買うことがなくなると思います。
そのため台所が広く、スーパーに近い場所を選んだ方が良いと思います。
法政大学 4年 utopia特派員
アパートや下宿を選ぶ際、ある程度遠いとしても別の路線の駅にも徒歩で行けるような場所を選ぶと良いです。もしも何らかの理由で止まったり、遅れたりした際に、大学に行けなくなってしまいます。普段の授業ならまだしも試験日やゼミなどでの発表日だった際に、どうしようもなくなってしまいます(普通の授業なら、よほどのことがない限り、大学の先生に連絡すれば公欠扱いにしてもらえます)。また、ある程度オンライン授業は減りましたが、インターネットが無料である部屋が良いと思います。普段の生活でもオンライン環境は欠かせないと思うので、意外と重要な要素です。そして、元々エアコンがついている部屋も最近多いですが、何年製のものかはチェックしておいた方が良いです。あまりに古いと使えなかったり、電気代がかかったりします。
加えて、物音が気になる人は絶対に木造は避け、駅から少し離れた場所にした方が良いです。音が駄々洩れなので、お互いに何をしているかが伝わってしまいます。電車の音についても、人によりますが、朝早くから夜遅くまで騒々しい音が聞こえるのは慣れるまで苦痛です。

学生専用物件にも注目!

学生向け住居の選択肢として、学生寮や学生会館、学生マンションがあります。
いずれも大学へ通いやすい立地でセキュリティがしっかりしている傾向にあります。
学生会館や学生寮は共同生活が基本で、風呂・トイレ・食堂などは共同の場合が多く、家具家電が備え付けで朝・夕の食事が提供されます。月々の費用に家賃・光熱費・食費などが含まれておりコストパフォーマンスが良いことや、入居者同士の交流の機会が多いことがメリットとして挙げられます。特に学生会館は、大学運営の学生寮とは異なり一般企業の運営でさまざまな大学の学生が集まるので、より広い交流を求める方には向いています。ただし、どちらも門限など生活上のルールが決まっておりある程度自由が制限されることや、プライバシーが気になりやすいというデメリットもあります。
一方、学生マンションは全てプライベート空間で自由な生活が送れる一方で、家賃・管理費等のコストは高めの傾向にあります。
学生ならではのお部屋探しの選択肢として、知っておくとよいでしょう。

下見のチェックポイント!

契約する前には、必ず下見に行き、自分の目で確かめることをお勧めします。下見では部屋の様子だけに気を取られがちですが、周辺の環境も忘れずにチェックしておきましょう。昼間と夜間の状況まで確認できればベストです。
最近では、オンラインでの内見に対応している不動産会社もあります。どうしても現地に行くことが難しい場合に活用すると良いでしょう。

日当たり 必ずしも「南向きベランダの間取り図=日当たり良好」とは言えません。
収納スペース 部屋がワンルームならば、収納スペースが必要です。使用する家具が部屋に収まるかどうかも要確認。できればメジャーを使って採寸しましょう。
コンロの種類 一般的にはガスか電気ですが、どちらが便利か、自分の生活スタイルに照らし合わせて選びましょう。同じガスでも都市ガスとプロパンガスでは使えるコンロが異なります。
コンセント パソコンや電化製品を数多く使用する人、部屋のレイアウトにこだわりを持つ人は要チェックです。電源容量(アンペア数)も確認しておきましょう。
周辺の環境 スーパーやコンビニ、飲食店、銀行・郵便局、病院・診療所などが近くにありますか?街灯の有無もチェックし、防犯面の確認もしましょう。
駅までの距離 物件情報として記載されている所要時間はあくまでも目安(1分=約80メートル)。実際に自分の足で確認しましょう。
インターネット環境 今では、学業にも生活にも必要不可欠なインターネット。24時間使い放題(無料)のお部屋もあります。接続環境も確認しておきましょう。

設備用語に強くなろう!

年々、充実しているさまざまな設備。事前に用語のチェックをしておくとよいでしょう(50音順)。

IHクッキングヒーター 磁力で鍋を発熱させる調理器具。コンロ周りやキッチンの天井が汚れにくい、火を使わないので安全、ガスコンロと火力が変わらないなどのメリットがある。IH対応の鍋が必要になる。
ウォークインクローゼット 人が歩いて入れる大型の収納スペースのこと。ハンガーパイプや棚板があらかじめ設置されているのが一般的。収納家具は不要となるので部屋も広く使える。
LDK Lはリビング(居間)、Dはダイニング(食事室)、Kはキッチン(台所)のこと。居間と食事室と台所が一体となった空間をLDK、食事室と台所が一体となった空間をDKという。なお、1R(ワンルーム)とは部屋の中と台所に仕切りがないタイプの部屋のこと。
オートロック マンションのエントランスがロックされており、外部からの不審者の進入を防ぐ防犯システム。来訪者は操作盤で部屋番号を呼び出し、居住者が開錠してからマンション内に入れる。居住者は自宅の鍵で開錠できる。
カードキー 磁気により施錠が出来るカードタイプの鍵。通常よりも合い鍵を創ることが困難な為、セキュリティ対策として使用されている。
クッションフロア 木質系のフローリングと違って、弾力性のある塩化ビニール系のシートを敷いた床のこと。水気に強く、洗剤などで簡単に手入れすることができる。間取り図面等で「CF」と表示される。下の階にも音が響かないのがメリット!
シャンプードレッサー 洗面、洗髪、化粧などができる機能と収納スペースを一体化した洗面化粧台のこと。洗面台が広めに造られていて、洗髪用ハンドシャワーが設置されていて入浴しなくても洗髪などができるのがメリット。
セパレート 主にワンルームでトイレとお風呂のある場所が別々になっているものをいう。一体型UB(ユニットバス)とは違い浴室部が広く使える。
ダブルロック 玄関のドアに鍵が2つ用意されていること。近年増加しているピッキングなどでの住居への侵入盗を防止するのに有益といわれており、賃貸でも導入している物件が多くある。
ディンプルキー ディンプルキーとは、シリンダー錠のひとつで、ドリルでの破壊にも強く、複製防止対策も万全な鍵のこと。ピッキング対策に有効と言われている。
フローリング 木質系の床上げ材の総称。または、床を板張りにすること、表面に木を使った床材。またそれを用いた床のことをいう。フローリングは温かみがあり掃除がしやすい。
ユニットバス 防水性の高いプラスチックなどで床、壁、天井などを一体化して成型した浴室のこと。UBと略していることが多く、浴室だけのタイプ、浴槽と洗面台のタイプ、さらに便器までの3点を組み込んだものがある。不動産ではユニットバスはトイレと浴槽が一緒になったもののことを指す場合が多い。
浴室乾燥機 浴室(ユニットバス)の天井に埋め込んであり、湿気の多い浴室の換気をはかるとともに、ヒーターを併用して浴室内を衣類乾燥室として使用できる商品のこと。雨の日でも関係なく洗濯干しができるのはとても便利。
ロフト 本来は物置用の屋根裏部屋を指す。実際には天井を高くして部屋の一部を2層式にした上部スペースを指すことが多い。はしごなどで上り下りし、収納などに使われるケースが大半。

契約をする!

契約することになったら、さまざまな費用が必要となります。主なものは以下のとおりです。

手付金 部屋をおさえておくための一時金。後日、契約金の一部となります。
家賃 月払いがほとんど。契約時に最初の月の分を支払う場合(前家賃)が多いようです。
※前家賃:入居可能日から次の家賃支払日までの家賃を日割りで先払いする。
共益費 建物の共用設備の維持・管理費。家賃同様月払いが一般的。
敷金 家主に預ける保証金で、退去時に部屋の清掃・破損の修理費等を差し引いた残額が返還されるというのが一般的。
礼金 部屋を借りるためのお礼として、家主に支払うお金。退去時にも返還されません。
仲介手数料 部屋を紹介してくれた不動産会社に手数料として支払うお金。通常は家賃の1か月分。
火災保険料 契約期間中の火災、水漏れを対象にした保険のこと。

お部屋探しのチェックリスト!

下見のときに役立てよう!

チェックリストをプリントアウトして、お部屋探しの際に役立てよう!

項目 状況 備考
最寄の駅
駅までの距離 徒歩 分
通学時間
周辺の環境 スーパー・コンビニ 有・無
飲食店 有・無
銀行・郵便局 有・無
病院・診療所 有・無
駐輪場/駐車場 有・無
階数
部屋の広さ(間取り)
日当たり 良・不良
収納スペース 有(広い・狭い)・無
フローリング・カーペット・畳
風呂/トイレ ユニットバス・セパレート
コンロの種類 電気・都市ガス・プロパンガス・その他
コンセント(数)
インターネット回線状況
家賃

受験の先輩 Kei-Net特派員のアドバイス!

Kei-Net特派員のアドバイスやエピソードを参考にしよう!

東京医科歯科大学 4年 S.S.特派員
大学へのアクセスや街の雰囲気などを自分の目で確かめてから選ぶのが良いと思います。下見できない場合は、後々ゆっくり探していくのもありだと思います。大学1年生の最初はウィークリーマンションに住んで、その間に家を探していた友達もいました。
上京する人は、各都道府県の寮がある場合があるので、それも調べてみると良いと思います。
東京外国語大学 3年 だにー特派員
自分が望む条件を書き出し(大学に近い方がいい、スーパーが近くに欲しい、バストイレは別が良い、など)それにあった部屋を探していくと良いです。ネットで探すのが手軽ですが、一度現地に足を運び不動産屋さんで話を聞くと、ネット以上の情報が得られることも多いのでおすすめです。
東京海洋大学 1年 ふわぐさ特派員
洗濯機は共用ではなく、自室に置く方がいいです。共用洗濯機の場合、洗濯物を洗濯機の中に入れっぱなしの人がいると、その時間は他のことしかできません…
京都大学 4年 Y.T.特派員
初めて住む土地であればどうやって選べば良いのか迷うかもしれませんが、入学後に引っ越しをする人も多いので、まずは安めのところ、大学から近いところ、などで一度決めてから慣れてきた頃に引っ越しをするのも良いと思います。その場合は契約更新が何年になっているのかを確認しておくと良いと思います。
広島大学 1年 やーの特派員
私は朝と夜の食事付きのアパートに住んでいますがおすすめです。毎日温かくて栄養バランスの取れた食事が取れるので、元気にすごせています。また他の人より時間に余裕がある気がします。
北里大学 2年 コンクラーヴェ特派員
まずは合格おめでとうございます。この喜びにどっぷりと浸りたいお気持ちは十分にわかりますが、まだ受験戦争は終わっていません。物件探しは受験生だけでなく新社会人をもライバルに見据える必要があるため、スピード勝負となります。すぐにスーモなどの物件サイトでめぼしい物件を探したのち、現地の不動産会社に問い合わせて訪問してください。下宿代を払ってもらう保護者の方との相談も必要です。緊密に相談した上で、最適な物件を探しましょう。あなたが理想の物件と出会い、春から新たな生活が始められることを心からお祈り申し上げます。

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