自分なりの最強の参考書としてのノート作り
東京大学 理科二類 2年 シロクマ特派員
ノートの使用用途
- 予備校の授業復習用
POINT1冒頭で問題の方針(指針)をまとめる
数学の試験では、初見の問題にどうアプローチすれば良いかが大切になります。したがって、学習の際にはその問題が何を問われているのかをまとめて明記しておくと良いです。例えば多変数関数の最大最小問題1つとっても、一文字消去、文字固定、計画法など解法はたくさんあり、各場合に応じて使い分ける必要があります。どれをどの場合に使うかを試験場で瞬時に判断できるようにするためにも、私は授業で扱った問題は必ず自分の言葉で指針をまとめるようにしていました。
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POINT2問題文も一緒に書く
問題文を書いておくと、さらに後日復習する際にノート1冊で完結し、参考書をわざわざ用意しなくて良いので大変楽です。試験本番の直前も、このノート1冊で復習が完結すると考えるととても心強いです。私自身も東大入試の直前にこのノートをずっと眺めて心を落ち着かせていました。
POINT3当たり前だけど色分けを心掛ける
模範解答の行間の意味や操作を自分の言葉で解釈して記入したい場合があると思います。答案には書かなくて良いような文言は、色を変えて記入することで見やすくもなりますし、答案作成の実践的な練習になるため良いと思います。ただしここでは色を多用するのが良いと言っているのではなく、最低限自分で見返した時にわかりやすいと思う程度で大丈夫です。特に私の場合は、黒一色のノートだと見返す時にテンションが下がってしまうタイプだったため、3色くらいは使うようにしていました。
- ADVICE
- ノートは作成に時間がかかるため、面倒だと思うことも多いでしょう。しかし、効率的に自分なりの作り方で作成すれば、自分にとって最強の参考書となり得ます。自分の手を動かして勉強することで内容をより深く理解しやすくなるというメリットもあります。ただきれいなノートを作成することが目的の勉強はあまり好ましくありませんが、自分の勉強を最大限助けてくれるツールとしてのノート作りは強く推奨できます。皆さんがノートを上手く活用して成績を飛躍的に向上させることを願っています。