直前期だからこそ、ノートを作ろう

東京大学 文科一類 2年 はりねずみ特派員

ノートの使用用途
直前期に作った、数学の解法をまとめたノート

POINT1直前期に小さなノートを作る

共通テスト後から2月初めにかけ、B6のノートで、一度解けた問題の解法をまとめました。B6にした理由は、持ち運びやすくいつでも見返せるから、そしてあえてノートを小さくすることで必要なポイントのみを書き込もうという意識を持てるからです。直前期に大切なことは、どれだけ無意識に手を動かせるような問題を増やすことだと思います。そのためには小さなノートを作って持ち歩き、何度も見返すことが大事です。

ノートイメージ①

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POINT2コピーを有効活用する

私は片面1ページに問題と模範解答どちらも書いていました。しかし問題文が長かったり図が必要な模範解答の場合は、積極的に縮小コピーを利用していました。直前期は物理的にも精神的にも時間が足りません。また模範解答は解答の書き方が整理されており、自分が解答を書くときに非常に参考になります。時間が足りなくなると解法そのものにしか目が向かなくなりがちですが、表し方がうまくないと点数にはつながりません。この2点から、参考書のコピーや切り貼りは積極的に使うことを勧めます。

ノートイメージ➁

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POINT3数式を言語化する

私は数学より国語など文系科目が得意でした。そのため、模範解答に出てくる数式には言葉で説明を書いていました。それは、言語化したほうが自分の理解に繋がるし、実際に解答を考える時、私は数式ではなく言葉でプロセスを作り上げていたからです。このように、数学よりも文系科目が得意な人は、数式を言語化してノートに書き込むことをおすすめします。また、解法の発想時に必要な考え方(例えば、整数問題を解くときは、偶数の素数として2があることを忘れない、など)も、言語化してまとめていました。自分ではわかっている、覚えているつもりでも、ノートに明示することでより忘れなくなります。

ノートイメージ③

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ADVICE
「現役生は直前に伸びる」という言葉があります。浪人生はもちろん、現役生もこの言葉に焦るのではないでしょうか。私も受験生の時は、自分のライバルに抜かされるのでは、と焦っていました。しかし直前期に大切なのは、解ける問題を増やすことではないと思います。むしろ、受験当日に頭が真っ白になっても、無意識に手を動かして解法の初めの一歩を踏み出せるようになることが大切です。そのためには、自分が解いたことのある問題の解法を嫌になるほど何回も見直すことが重要だと思います。その時間は受験当日、必ずみなさんのことを助けてくれるでしょう。自分に一番合ったノートの作り方は、直前期のみなさん自身が一番よくわかっているはずです。私のノートも参考にしつつ、自分に合ったノートを作ってください。応援しています!

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