現代文を得意科目に!

九州大学 法学部 1年 じょーじ特派員

ノートの使用用途
過去問を解く際に実施したノートと新出現代文単語をまとめたノート

POINT1自分で採点する!

現代文の勉強をするうえで苦労し大変であるのは、自分の解答の採点である。数学や社会などの他教科では、解答が明確に定められており、その導き方などが丁寧に解説されていることが多い。しかし、国語、専ら現代文という教科は、「解答解説」と表記されていながらも「解説」が不十分なことが多く、各大学の過去問は端的な解説「のみ」が載せられている。
多くの受験生、そして私自身もその大変さから、現代文を学習することが億劫になり、疎かになってしまっていた。

そこで、私は自分で解いた問題を「自分で」採点することに努めた。以下にその手順を紹介する(写真を参照のこと)。
まず、解説に載っている「模範解答」を、本文と見比べながらパーツ分けを行う。そして、本文の要旨や設問条件から、解答に必要十分な要素を各パーツから抜き出していく。最後に、その要素が自分の解答に含まれているかを参照する。

上記のように「自分で」採点をすることで、本文の読解力だけでなく、解答に必要な要素を見抜く判断力が養われ、次の問題演習につながるだろう。すべての要素が含まれている必要はなく、7〜8割の要素が含まれていることを目安に自分の解答に向き合うことが大切である。少しずつで良いから、丁寧に気長にやるのが、「現代文」には必要!!

ノートイメージ①

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POINT2一期一会を大切に!

皆さんは、現代文を解く際、時間内に納得するした解答を作ることができていますか?
現代文は問題の性質上、その場で文章を読み限られた時間のなかで解答しなければならないため、極めて難しいことである。その困難を唯一解決できる手段は「読解力」を磨くことだ。

「読解力」を磨くためには「語彙力」が必要だ。ほぼすべての受験生が古文や漢文の語彙力を向上に努めていると言えるだろうが、現代文の語彙を学習している受験生は少ないのではないか。しかし、知っていると思った単語でもいざ辞書を引くと、新たな意味が載せられていることも少なくない。だからこそ、問題文で出会った意味がわからない単語や、なんとなく理解していても言語化できない単語などを中心に辞書を引き、それをノートにまとめて日頃から見返すことが大切である。

また固有名詞は注略があるからといって軽視する受験生も多いが、出会った固有名詞をかすかにでも記憶しておくことで、イメージがしやすくなり、注略を読まない分の時間も省略できる。

このような作業は一見地道で生産性がないように思えるかもしれないが、語彙力を高めることは読解力を高めることにつながるので、地道に単語との一期一会を大切にしてほしい。

ノートイメージ①

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ADVICE
現代文は多くの学生が苦労する教科である。実際、自分自身も一番苦労しなかなか成績が伸び悩んだ科目である。
だからこそ、いち早く着手し自分の現代文の勉強スタイルを見つけてほしい。今回紹介した以上の勉強法を軸に進めてもらい、もっと自分にあった勉強スタイルが見つかるかもしれない。
現代文はミクロ的時間にもマクロ的時間にも焦ってうまくいく教科ではない。今からでも十分間に合うから、自分を信じて、時には人を頼って、最後まで走り抜けてください。読み終わった今から!!

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