世界史の理解を深めるノート

山口大学 医学部 4年 AbCd特派員

ノートの使用用途
予備校の世界史の授業用

POINT1まずは全体像

単元(時代)の最初のページは、その時代の大まかな流れをまとめた、フローチャートや年表形式の図を書きます。歴史は全体の流れがきちんとわかっていないと途中でどの時代をやっているのか、どの場所について勉強しているのかを見失ってしまうことがよくあります。そうならないためにも、全体像把握のために、最初のページに全体の流れを書きました。例えば、フランス革命とナポレオン戦争、ウイーン体制の時代では、フランス革命・ナポレオン戦争を通して自由主義やナショナリズムという考え方が広まったものの、その反動として、ウイーン体制において、そのような考え方が抑圧された状況をグラフのようにしてまとめました。

ノートイメージ①

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POINT2抽象語彙の内容をまとめる

歴史には様々な抽象語彙(深く理解しておかないと歴史の理解に支障をきたす語彙)があります。このような語彙はただ知っていれば良いわけではありません。なぜなら、その語彙自体よりむしろ、その意味が重要だからです。例えば、共産主義・資本主義・ファシズムとは何なのか、州権主義・連邦主義とは何なのか、帝国主義とは何なのか、主権国家体制と中華帝国による冊封体制の違いは何なのか、などです。それらの用語をきちんと理解していないと、出来事を丸暗記するだけになってしまいます。したがって、それらの用語を図を使いながら視覚的にもわかりやすいようにまとめました。これをやっていくと、今まで理解できなかった(丸暗記していた)出来事が体系化されて見えてきます。

ノートイメージ②

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POINT3同時代の出来事を大きな世界地図にまとめる

世界の歴史では一国だけを追っていては、横のつながり(同時代にA国では~が起きているが、そのころB国やC国では~が起きているなど)が見えてきません。それでは歴史を理解したことにはならないので、大きな世界地図を描いて、同時代の国際関係をまとめるべきです。特に近現代史は、地域間の結びつきが強くなっていくので、この視点は欠かせません。

ノートイメージ③

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ADVICE
ノートは、見てわかれば良いです。たまにノートをきれいに作りすぎて、ノートを作ることが目的と化している人がいるようですが、あくまでノートは、学習内容を理解・定着させるためのものなので、丁寧に書きすぎないようにすると良いです。 そして、ノートは何度も見直してください。何度も見直すことで、頭に定着していくと思います。そして、見直す時も、ただぼーっと眺めるだけではなく、「どうしてこの出来事が起こったのかなあ」など、常になぜ?を意識して、見直すと効果的だと思います。

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