自分のやり方を見つける!

早稲田大学 国際教養学部 4年 alexis特派員

ノートの使用用途
問題を解く過程でつまずいたポイントのまとめ(復習用)

POINT1縦軸と横軸を掴む

流れを掴むことなしに世界史のマスターはできません。私は、教科書や資料集だけでなく漫画も用いて縦と横の流れを覚えようとしていましたが、教材を読むだけではなかなか理解できませんでした。ですが、図を描くことで、情報を自分のものにすることができました。とはいっても、全ての時代をまとめていてはきりがないので、特に覚えにくい時代や地域をピックアップして図にしました。世界史では縦軸(同時代に複数の地域で何が起こっているか)を理解することも、横軸(同じ地域での出来事の移り変わり)を理解することもどちらも重要です。このノートは一見するとわかりにくいかもしれませんが、大切なのは自分にとって覚えやすい・理解しやすい形を見つけることです。

ノートイメージ①

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POINT2テーマ別に一覧にする

私は、高校2年生の時に、世界史用語の解説を逐一書くノートを作っていました。しかし、まとめノートを作ることに集中してしまい、効率の良い勉強ができていませんでした。実際、ノートを書いている時は覚えているつもりでも、しばらく経ってみると結局忘れていて、コスパの悪い勉強法でした。自分の経験上、用語を覚える際には書くより何度も見た方が効率的だと感じたのでまとめノートを作ることはお勧めしませんが、視覚情報を用いて全体を把握する際には書くことも有効です。ヨーロッパの主権国家体制の時代にはいくつも戦争が起こり、文字を見ているだけでは順番を覚えるのが大変でした。そこで戦争の一覧表を作り、各国の関係性・流れ・結果を簡単な図にしていつでも見れるようにしました。まとめノートを作る目的は書いて覚えることではなく、何度も見ることや持ち歩くことだと思うので、この点を意識すればまとめノートも良い勉強法になると思います。

ノートイメージ②

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ADVICE
世界史の勉強において有効なのは、触れる機会を増やして覚えることで、書いて覚えることではないと思っています。しかし、知識が全然定着しないと感じているときに手を動かして図に起こし、自分にとってわかりやすい図を描いてみると、すんなり頭に入ってくることがあります。ちなみに、今回のこのノートは、覚えるのに苦戦した部分だけを図にしたものですが、私は普段の授業でもノートの端に簡単な地図や絵を描いていました。また、私は用語のまとめノートの作成が非効率だと感じたので高校3年生からは見て覚えるというやり方にシフトしましたが、これは実際にやってみて分かったことなので、皆さんも他の人の方法を参考にしつつ、いろんな勉強方法を試してみて自分に合ったやり方を見つけてください。

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