夏休みの学習計画の立て方
夏は受験生にとって「天王山」。夏休みを有意義に過ごすための「3つのポイント」を確認してみましょう。
POINT1計画倒れしないスケジュールを立てよう
夏休みを漠然と過ごしてしまわないように、夏休みに入る前に学習計画をしっかり立てておきたいものです。ここで大事なのは、あれもこれもと詰め込みすぎてしまわないこと。自分に無理のない範囲で学習に臨みましょう。
ここでは具体的な学習計画の立て方を紹介します。3ステップで自分にピッタリな学習計画表が作成できます。ぜひ参考にしてください。
1夏休み40日間の“学習目標”を決めよう!
まずは学習目標を決めましょう。「英語をがんばる!」といったあいまいな目標ではなく、「英単語500個覚える」「苦手な数列やベクトルを克服する」「物理○○問題集を2回繰り返す」といったように具体的な目標を立てるとよいでしょう。
2週単位の学習計画を立てよう!
目標が決まったら、週単位の計画を立てましょう。40日間を6週間に分割することで、夏休みのスケジュールが立てやすくなります。第1週目は英語の文法、数学の確率の復習をするなど、大まかなものでかまいません。

3“週達成タスク”を決めよう!
STEP2で決めた計画に沿って達成タスクを決めましょう。
英語文法・語法を仕上げる週であれば「○○問題集の●ページ~●ページを解く」というように、具体的に何をやるのかを挙げていきます。英単語のように毎日行う課題があれば、あわせて書き出しましょう。こうすることで1日の学習量が見えてきますね。
達成タスクを書き出したら、1週間で達成できる分量かを見直してみてください。日曜日を予備日にして、達成できなかった内容を調整するくらいがベストです。もし分量が多い場合は、次の週に行う、または達成タスクに優先順位をつけて、優先度の高い順に行うとよいでしょう。
達成タスクは6週間分をあらかじめ作成するのではなく、2週間ほどを初めに作成し、あとは週ごとに様子を見ながら立てていきましょう。
自分の速度にあわせて、常に計画の見直しをしながら学習を進めていくことで、計画倒れを防ぐことができます!
実際にSTEP1~3の計画が書き込めるスケジュール表をご用意しました。ぜひ活用してください。
POINT2毎日の生活リズムを整えよう
夏休みが始まると遅くまで寝てしまったりと、どうしても生活が乱れがちです。生活の乱れは体調不良にもつながりますので、毎日の生活リズムを崩さないように気をつけましょう。学校の補習や予備校の夏期講習を朝から受講すると、規則正しい生活を送ることができるので、うまく活用してみてください。
河合塾のOB・OGに夏休みの学習時間を聞いたところ、平日は平均8.1時間、休日は8.8時間という結果になりました。特に休日の勉強時間は「7時間以上」が全体の8割以上を占めています。生活リズムを整え、毎日コンスタントに学習できるよう心がけましょう。
先輩の声
北海道大学 1年 つっちー特派員

夏休みは学校に行かねばならないという制約がないので、自分が怠けようと思えば簡単にサボれてしまう。そのため、いかに自分に対して厳しく律することができるかが大切になってくる。ルーティン化するには最初が大事なので、夏休みが始まった直後から自分で決めたルールをしっかり守ることが大事だと思う。
お茶の水女子大学 1年 まいか特派員

現役の時は外に出たくなくて家で勉強することが多かったのだが、普通に集中できなかったしメリハリもうまくつけられなかった。いつも学校に行くように自習室や予備校に行って勉強すれば、生活リズムが崩れることはまずないだろうし、家と外とのオンオフをうまく切り替えることができるので良い。長期休みだからといって夜更かしするのは学校が再開した時に痛い目に遭う。
POINT3集中して学習しよう
机に向かっていても集中できていなければ意味がありません。特に「ながら勉強」は効率が下がります。時間に区切りをつけて勉強するなど、メリハリをつけましょう。
大学入試では1科目の試験時間が90分の大学が多いので、90分ごとに区切りをつけるのがオススメ。試験時間の感覚を身につけておきましょう。
グラフは、Kei-Net特派員が受験生だった時の夏休みの学習場所を集計したものです。約8割の特派員が自宅以外を利用しています。塾や予備校は静かな上、ライバルたちの刺激を受けられるので集中できたという声が目立ちました。アンケートを参考に自分が最も集中できる場所を考えてみましょう。
ただし、日中は図書館や自習室で勉強することができますが、夜はそういうわけにいきませんね。自宅で集中できる環境を作ることも大切です。
先輩の声
立教大学 1年 ran特派員

私は自宅で集中できないタイプだったので、勉強する時は基本的に図書館や塾の自習室を利用していました。休憩と勉強のメリハリをきちんとつけられるように、勉強するための場所をいくつか確保しておくと良いと思います。また、勉強時間を友人と共有できるアプリを使って、夏休み中も勉強に対するモチベーションが下がらないようにしていました。頑張っている友人や周りの人を見て自分を鼓舞することも良い方法だと思います。
筑波大学 1年 ごまドレ特派員

私はスマホを捨て、インターネットから自分を物理的に遠ざけたことによって、勉強に集中することができました。その結果、休み明けの全統模試で数学の偏差値が82であったり、57しかなかった総合偏差値も70近くにあげることができたので、スマホを捨てるとまではいかなくてもスマホのアプリはメールもしくはLINE及びStudyplusのみ残してその他のアプリはすべて削除するべきだと思います。
3つのポイントを押さえ、有意義な40日間を過ごしてください。夏休みの学習成果を実感するのは、秋以降のことが多いようです。すぐに成果が出なくても、自分を信じて、40日間学習を続けてください。志望校に合格できる力がつくよう、健闘を祈ります!
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