高い汎用性に要注目!
医療・福祉を学んだ人が一般企業で活躍できる理由とは!?

高い汎用性に要注目!医療・福祉を学んだ人が一般企業で活躍できる理由とは!?

スペシャリスト志向が比較的多い医療・福祉系の大学の入学者でも、まだ具体的な目標や将来像までは決まっていないことがあります。大学4年間の学びを通して目標を見つけ、結果、医療・福祉の現場ではなく、一般企業を選択し活躍している人も数多くいます。途中から一般企業を目指すなら文系の大学やビジネス系の専門学校に入学し直さなければ…と考える人もいるかもしれません。しかし医療・福祉系の学部から一般企業を目指す学生のほとんどはそのまま卒業し、しかも企業から高い評価を受けています。医療・福祉系の大学の学生が、一般企業で存分に活躍できる理由を紹介します。

医療・福祉の学びには、
社会で活躍するためのスキルやマインドが詰まっている。

医療・福祉系で培われる汎用能力は一般企業で通用する

医療系や福祉系の大学を卒業した人が一般企業で活躍できる理由の一つに、学修を通じて応用可能な能力を幅広く身に付けていることが挙げられます。「いのち」を扱う立場に欠かせない倫理観やチーム医療で必須となるコミュニケーション能力など、ものによっては一般企業以上に高いレベルの汎用能力を求められる医療・福祉系の学びでは、次のような力が培われます。

1コミュニケーション能力

アコミュニケーション能力

医療・福祉系の仕事では、患者や利用者、家族、同じチームで働く専門職などと円滑にコミュニケーションをとる力が求められます。この能力は、顧客対応や社内外の調整が必要な一般企業でもとても重宝されます。

2倫理観と責任感

倫理観と責任感

人の「いのち」や生活に直接関わる医療・福祉分野の仕事では、強い倫理観と責任感が求められます。この特性は、信頼が重視される業界や職種で特に評価されます。

3チームワークとリーダーシップ

チームワークとリーダーシップ

医療や福祉の現場では多職種連携が求められることから、実習などを通じてチームで協力する力やリーダーシップを磨くことができます。これらの能力は一般企業におけるプロジェクト管理やチーム運営に直結します。

4問題解決能力

問題解決能力

医療や福祉の現場では、突発的な課題や困難に対処することが日常的です。そのため、卒業生は状況を的確に分析し、柔軟に対応するスキルを持っています。これは、企業内の問題解決にも応用できます。

5柔軟性と適応力

柔軟性と適応力

医療や福祉の現場では、予測不可能な事態が多いため、実習を経験した卒業生は、状況に応じた適応力を備えています。この力は、一般企業での配置転換や異動等による環境の変化への適応にも通じます。

ココもPOINT!
様々なバックグラウンドを持つ学生を採用しようとする動きが企業に広まる中、医療・福祉系の学生が文系の学生とは異なる経験をしていることも、評価を受ける要因になっています。

専門知識の応用も活躍の原動力

医療・福祉系の学生が企業から評価されるのは、汎用能力だけではありません。専門知識の応用というところも、活躍するための力になっています。その応用例を3つ紹介します。

1医療情報→データサイエンス

カルテの管理や医療サービスの最適化など、近年の医療現場ではITの活用がスタンダードになっています。技術の高度化も進んでおり、医療情報を専門とする学部学科では、基本的なITリテラシーに加え、AIやビッグデータなどのデータサイエンスに関わる知識も修得します。IT人材の拡充は、多くの企業が課題とするところであり、その専門性と応用に関する知識を備えた学生は、一般企業でDX化推進の担い手として活躍することができます。

データサイエンス

2社会福祉→社会課題の解決

「社会福祉士」は、福祉施設や行政、支援対象者の家族などと連携して、人々の生活の質向上を目的にサポートする役割を担います。各所の専門性や能力を把握した上で有機的に結びつけるプロセスは、一般企業で社内外の経営資源を最大限に活用して課題解決を目指すことに直結します。

社会課題の解決

3心理学→マーケティング/マネジメント

医療系での心理学は、主に対人支援を目的としますが、多種多様な人の心について科学的なアプローチをすることから、様々な応用ができます。人材のマネジメントには、個々の思いや価値観への配慮が欠かせませんし、市場の動向を分析するマーケティングでは、結果として表れた現象に対し、人々のどのような心理が作用したのかを分析するアプローチが求められます。

マーケティング/マネジメント

「利他」の精神がスケールを広げる力に

医療・福祉系の従事者に重要な資質として、自分の利益よりも他者の幸福を優先する「利他」の精神があります。「利他」は、持続可能で幸福な社会を築くための大切な要素であり、京セラの創業者である稲盛和夫氏や、フランスの思想家で経済学者であるジャック・アタリ氏が、重視したことでも知られています。

経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏は、利他の精神を経営の核としました。「人として正しい生き方をすること」が経営や人生の基本であると説き、他者を思いやり世の中のために尽くすことこそが、企業の社会的な信頼と成功に欠かせないと考えました。稲盛氏が率いた京セラやKDDIの成功の背景には、社員一人ひとりが利他の精神で行動する文化があったとされています。

ジャック・アタリ氏は、現代社会の複雑な課題を克服するために利他が欠かせないと説き、利他を人類の未来に必要な行動指針と目していました。アタリ氏も、利他の精神が、経済的成功の要因になると考えました。グローバル化や環境問題を解決するためには、個々が利己的に動くのではなく、他者への十分な配慮を行いながら、最適解を検討する必要があります。そうしたバランスをとる姿勢が、経済的にも持続可能性をもたらすというのがアタリ氏の発想です。

両氏のように利他を重視する経営者は多く、たくさんの企業が経営理念に利他の精神を反映しています。学びを通じて、自らの核として利他の精神を体得している医療・福祉系の学生は、会社の理念に心から共感できる土壌があり、企業の社会貢献をデザインしていく上で重要な役割を担う素養があるといえます。

医療・福祉系の大学は、チャンスを広げる一つの選択肢

医療・福祉系の学生が一般企業で活躍できるのは、社会人としての汎用能力やビジネスに応用できる専門知識、社会全体の利益を考えて行動できる姿勢を備えているからに他なりません。医療・福祉系に興味はあるが、就職先もその分野に進むかまで決めきれないという人、ビジネスに興味はあるが何か専門性を身に付けたいという人、4年間かけてじっくり将来の目標を見つけたい人にとって医療・福祉系の大学も、有力な選択肢になるといえそうです。

新潟医療福祉大学 医療情報管理学科/社会福祉学科/心理健康学科新潟医療福祉大学 医療経営管理学部 心理・福祉学部

医療・福祉系の学部学科の中には、看護師や理学療法士、作業療法士といった専門職を目指すものだけでなく、現場に通じる専門性を磨きながら広くビジネスに応用できる知識・スキルを身に付けられる課程があります。今回は、看護・医療・リハビリ・スポーツ・栄養・福祉の総合大学として、多様な学部学科を擁する新潟医療福祉大学のビジネスに関連の深い学びを紹介します。

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