「スポーツ」好きは注目!スポーツに関わる仕事図鑑

高校の部活動や、オリンピックやNBAなどの応援など、私たちの生活とも密接している「スポーツ」。選手として活躍するだけでなく、指導者やトレーナー、また「見るスポーツ」としてファンのすそ野を広げたりする仕事など、さまざまな形でスポーツに関わることができます。今回はそんな多様なスポーツに関連する仕事を紹介します。
スポーツに関する「仕事」は多様で幅広い!
指導者からケアする仕事、「見るスポーツ」の裾野を広げる仕事までさまざま
スポーツ庁の調査によれば、2019年、中学生男子(今の高校生や大学生)の約70%、女子の60%が、卒業しても運動する時間を持ちたいと思っていると回答しています。
そんなスポーツ好きの中には、将来、スポーツに関わる仕事をしたいと考えている人も少なくないでしょう。すぐ思いつくのはアスリートですが、それだけではありません。アスリートやプロスポーツチーム、スポーツ事業をサポートすることで、スポーツに関わる道もたくさんあります。さらに、健康増進のため生涯スポーツの普及が進んでいる今はその仕事の領域も広がってきています。今回は、そんなスポーツに関わる仕事をフィールドに分けて紹介します。
トレーニングを支える仕事
スポーツトレーナー
スポーツ選手が最高のパフォーマンスができるようサポートするスポーツトレーナー。ここでは下記の4種類に分けて紹介します。
アスレティックトレーナー

スポーツトレーナーの中でも、メディカル部門に強く、スポーツドクターやコーチと連携して健康管理、ケガの予防、救急処置、リハビリなどを行います。
- スポーツトレーナーとしてプラスとなる資格
- 日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー
コンディショニングトレーナー

日々、選手が効果的な練習を行ううえで大切なコンディショニングに焦点を当てて、トレーニングを計画し、ストレッチの指導や疲労回復のマッサージを行ったりします。
- スポーツトレーナーとしてプラスとなる資格
- はり師/きゅう師
ストレングストレーナー

体力や筋力の向上、身体機能を高めることを目的に、トレーニング計画を作成し、トレーニング法の指導を行います。
- スポーツトレーナーとしてプラスとなる資格
- NSCA 認定CSCS/NSCA-CPT
メディカルトレーナー

スポーツによってケガをした人の運動機能を回復させたり、復帰までをサポートすることが主な仕事です。
- スポーツトレーナーとしてプラスとなる資格
- はり師/きゅう師/理学療法士/作業療法士/柔道整復師
スポーツトレーナーが取得している主な資格

日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー
スポーツをする人の安全と安心を確保した上で、パフォーマンスの回復や向上を支援します。

はり師・きゅう師
ケガをした選手へ施術を行い、練習や試合後の疲労を回復させるなど、日常的にコンディショニング維持・向上をサポート。

理学療法士
医学や身体動作の知識を生かし、ケガをしたスポーツ選手などに運動療法を行います。

作業療法士
日常生活に関わる活動を行うことが難しい人を対象に、手芸や工作、スポーツなどの作業療法を通して回復までサポートします。

柔道整復師
骨や筋肉とケガについての専門知識を持ち、ねんざ、打撲、脱臼、骨折などをした選手のケアを行い、復帰まで支援します。
スポーツプログラマー

公共のスポーツ施設などで、年齢や性別に応じて適切なスポーツ活動ができるよう、フィットネスの維持向上の指導や助言を行います。
健康運動指導士

保健医療関係機関と連携を取りながら、個々人の生活や体力、心身状態に応じて安全で効果的な運動ができるよう、運動プログラムを作成し、指導します。
メンタルを支える仕事
スポーツメンタルトレーナー

試合で選手が実力を十分に発揮できるよう、メンタル面からサポートし、良いイメージを持って試合に臨めるように後押し。選手の抱える悩みや課題の解決に取り組みます。
公認心理師

心理面の悩み・相談に対応する公認心理師。競技を行う中で記録が伸びないなど、悩むスポーツ選手を心理面からサポートし、後押しする役割を担う例も増えてきています。
選手・スポーツを盛り上げる仕事
イベント会社

イベントでファンを楽しませることでスポーツチームの集客アップに努めたり、スポーツ大会やスポーツ普及イベントを企画運営したりし、スポーツファンの層拡大を目指します。
スポーツ関連企業

スポーツメーカーで製品の企画開発を行う仕事や、スポーツ施設の保守管理、運営スタッフ、またスポーツ用具・ウエアの販売など、さまざまな仕事があります。
パフォーマンスを向上させる仕事
スポーツドクター

選手の健康管理、スポーツ外傷や障害の診断、治療、予防を行います。チームドクターとしてスポーツ大会等に参加する選手やチームに帯同することもあります。
管理栄養士

スポーツ栄養士として、選手を栄養面からサポート。日常のメニューや食事方法を確認し、不足している栄養分を明らかにして栄養管理をしたり、メニューの提案を行ったりします。
専門知識と技術を身に付けることで活躍の場がどんどん広がっていく

最近は理学療法士やはり師、きゅう師などがトレーナーとして学校の部活動に関わっている例が増えてきています。その背景には、部員の体力や競技力向上、ケガの対応への不安があります。実際にトレーナーが関わっている部活動では、ケガ予防のためのトレーニング指導が行われることから、個々の選手の意識が高まり、競技成績が向上するという結果が出ているようです。また、生涯スポーツを楽しむ人やフィットネスクラブで体を動かす人も増えており、身体や健康、栄養についての専門知識を持った人材のニーズは高まっています。
「スポーツが好き」と、身体の仕組みや機能などの専門的な知識と技術が組み合わされば、活躍のフィールドは広がるといえるでしょう。
- 新潟医療福祉大学 鍼灸健康学科/心理健康学科/健康栄養学科/健康スポーツ学科新潟医療福祉大学 鍼灸健康学科 心理健康学科 健康栄養学科 健康スポーツ学科
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スポーツに関わる仕事で求められるのは身体や医療、健康についての幅広い専門知識と技術です。今回の大学情報CloseUpでは、新潟医療福祉大学をピックアップ。トップアスリートの育成にも力を入れた、新潟医療福祉大学のスポーツに関する実践的な学びについて紹介します。