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生物工学

※特派員のプロフィールはアンケート回答時点のものです。

何を学ぶの?

生物の機能を工学技術に応用

生物工学は、バイオテクノロジーとも呼ばれ、生物の優れた機能を生かして産業や医療への応用をめざす学問だ。

大学では「遺伝子工学」「細胞工学」といった技術を中心に研究が進められる。遺伝子工学では遺伝子の構造分析や遺伝子組換え技術などを、細胞工学では細胞を用いて有用な細胞や物質の生産技術を学ぶ。これらの技術と他の工学技術を組み合わせて実用的なバイオ技術を開発していくのだ。人工組織・臓器による再生医療や食品・化粧品・医薬品の開発、生物資源(バイオマス)を利用した環境問題の解決など、幅広い分野での応用が期待されている。

大学選びココがポイント

生物工学は、工学部や理工学部にある生物工、生命工、生命科学などの学科で学べる。近年では理学部生物学科や農学部の応用生命系学科をはじめ、生物学の垣根を越えて物理学や化学、医学、工学、コンピュータサイエンス、生命倫理学などと研究の融合が進んでいる。工学系に限定せずに自分の興味・関心に合った大学を探すとよいだろう。

先輩たちの時間割

広島大学 工学部 第三類 2年 I.M.特派員の時間割

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日
1限 化学工学量論 分析化学
2限 化学工学量論 基礎工業概論 基礎工業概論
3限 物理学実験法・同実験 応用化学・化学工学・生物工学概論 化学工学・応用化学・生物工学概論
4限 物理化学Ⅰ
5限 分析化学 物理化学Ⅰ
6限
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※2年次前期の時間割

おもしろい講義 「化学工学・応用化学・生物工学概論」

2年後期からのプログラムを決定するための講義で、全研究室の先生から研究を紹介してもらえたり、研究室見学をしたり、卒業生からの講演があったりする。将来の職業や、取り組みたい研究について考えることができるから面白いと感じた。

こんな研究しています

東京工業大学院 生命理工学研究科 修了 M.F.特派員

シャペロンというタンパク質の機能構造解析

シャペロンというタンパク質は、たんぱく質が凝集することなく、機能を発現するために必要な構造を維持(フォールディング)できるように働いていることが知られている。私の研究テーマでは、シャペロンが他たんぱく質とどのように相互作用をして、どのような機能をしているのか等を解明することを目指していた。

私のテーマは基礎研究の領域だが、ヒトにも存在するたんぱく質の研究で、その応用研究としては癌治療等も存在するため、医療に興味がある人にとっては、興味深い研究テーマになるのではないかと思う。ヒトで実験するとなると臨床的な観点での問題も大きいし、時間もかかってくるが、大腸菌をモデル生物にするからこそ、医療の領域につながりうる発見を早くに見つけられる可能性もあるので、アカデミアに残るか今後の進路が決まっていなくても、学部~修士くらいの期間に、一定の成果を出せる点も良い点だと思う。

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