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面接試験の突破口を探せ! 面接を知ろう

秋になると総合型選抜(AO入試)が本格化します。また11月からは学校推薦型選抜(推薦入試)の出願も始まります。学校推薦型選抜や総合型選抜で避けて通れないのが「面接試験」です。

ここでは「面接試験」についての基本的な知識、対策の方法をまとめました。

面接試験の基礎知識

面接試験は、学校推薦型選抜や総合型選抜では必ずといっていいほど実施されます。また職業上、人物評価が欠かせない医学部では、一般選抜(一般入試)でもほとんどの大学が面接試験を課しています。面接試験では、学力試験で測ることができない意欲や人間性が確認されます。また、限られた時間の中で自分を表現しなければなりません。

面接の種類

個人面接型

受験者1人対面接者1人、または受験者1人対面接者複数人(2~3人)というベーシックな面接です。

一つひとつの質問に対して、さらに掘り下げた質問をされることがあります。集団面接型や討論型の後で個人面接を課す大学もあります。

個人面接型

集団面接型

受験者約2~6人対面接者1~4人という他の受験生の意見を聞くことも大切となる面接です。

他の受験生と同じ質問をされることもあれば、他の質問をされることもあります。他の受験生と考えていた回答が同じであっても、焦らず自分の言葉で述べましょう。

集団面接型

討論型

受験生5~10名がグループとなり、あるテーマについて議論します。

自分の意見ばかりを主張するのではなく、相手の意見を聞きいれながら、自分の意見を論理的に述べる力が求められます。協調性が問われるもので、就職試験などでもよく用いられます。

討論型

口頭試問型

理・工学系学部や医・歯・薬・保健学系の学部で課されることがあります。理系教科の基本事項が問われたり、出題された問題を面接官の前で板書で解答・説明することもあります。問題自体は簡単でも、説明をすることは容易ではありません。また、文系学部でも時事問題が出題されたり、英語でのやり取りが求められたりすることがあります。大学によって出題方法は様々なので、事前に志望大学の傾向を調べて対策を立てましょう。

口頭試問型
オンライン形式での実施も!

面接試験を対面ではなく、オンライン形式で実施する大学もあります。その場合、事前に指定のアプリの準備や接続確認などが必要になることがありますので、受験予定校の募集要項やホームページなどで実施方法を確認しておきましょう!

面接の評価方法

1点数を公表
(50点など)

2段階的に評価
(A評価、B評価など)

3点数非公表

評価方法は主に上記の3つに分けられます。点数非公表の大学の中でも、面接を重要視する大学と参考程度とする大学があり、面接の扱い方は大学によって様々です。

各大学の募集要項で事前に調べておきましょう。

面接官チェックポイント

1学習意欲

大学側は、数ある大学の中から自分たちの大学を志望する理由を知りたいと思っています。

また、インターネットや資料で得た情報だけでなく、実際にオープンキャンパスに参加した印象や、学ぶ分野に対してどのくらい興味を持って理解をしているのか、といったことも重要視しています。面接官は受験生の「本気度」を見抜くプロです。受験生は自分の「本気度」を素直に伝えることが大切です。上辺だけの言葉では通用しません。

2人間性

大学側は、志望理由や学力だけでなく人間性も重要視しています。「自分の長所と短所」といった質問を始め、受験当日の一つひとつのマナーや服装もチェックしています。人間性とは、面接試験の日だけ良く見せようと思ってもうまくはいかないものです。日ごろの言葉遣いや行動、服装などをこの機会に見直してみましょう。

3コミュニケーション力

相手とのコミュニケーションが成立するためには「聞く・話す・表現する」の3つの力が必要です。大学側は面接試験の中で、受験生が相手の話を聞き、自分の言葉で論理的に話し、そして相手の共感を得られるように表現することができる人物かどうかを見ています。どの一つが欠けていてもコミュニケーションは成立しないのです。まずは日ごろの友人や家族とのやりとりを振り返ってみましょう。

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