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    公開日
  • 2026年02月25日

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2026年度主要私立大志願状況

私立大一般選抜では1期(2月)入試が終盤を迎え、2期(3月)入試の出願がスタートしている。ここでは河合塾が調査した主要私立大入試の志願者集計(2月20日現在)から、今春入試を分析する。

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私立大入試の全体概況

志願者数は大きく増加、受験生が手厚く出願したか

<図表1>は現時点で志願者数が判明した全国92大学の一般選抜の状況をまとめたものである。2026年度の18歳人口は前年並みとなっているが、志願者数は前年比109%と大きく増加した。近年の入試の競争緩和を背景に有名大志向が強いこと、一方で前年度入試が志願者増・倍率アップで難化した有名大が多かったことから、今回調査した大学で一般選抜の出願を手厚くする受験生が多かったとみる。加えて、大学側が入試方式の複線化や併願割引の拡大など複数出願しやすい環境を整えていることも志願者増の一因だろう。

方式別にみると、一般方式の志願者数は前年比109%、共通テスト方式では同110%。近年の私立大入試では共通テスト方式の志願者増が顕著だったが、今年度は一般方式でも志願者が大きく増加している。なお、今年度は共通テストの平均点がダウンしたため、共通テスト方式の中でも出願締切日が共通テスト本試験後に設定されている「事後出願」の入試方式を中心に敬遠傾向が見込まれたが、現時点では動向に大きな変化はみられない。

<図表1>私立大入試の実施状況
<図表1>私立大入試の実施状況

主要大の「法」人気は継続、理工農学系は共テ方式で増

<図表2>は学部系統別の志願動向である。「人文科学系」の志願者数が前年比110%と大きく増加した。今年度より学科改組を行った京都産業大(文化)で志願者数が大きく増加したほか、国際系学部の新設が系統全体の志願者増につながったとみる。

「社会科学系」では「法」「社会福祉」分野の志願者増が目立つ。特に「法」分野は前年度入試でも主要大を中心に志願者が増加しており、人気が続く。なかでも明治学院大(法)や摂南大(法)などでは志願者数が前年から2倍以上に増加した。

<図表2>私立大 学部系統別の志願動向(前年比)
<図表2>私立大 学部系統別の志願動向(前年比)-1
<図表2>私立大 学部系統別の志願動向(前年比)-2

「理・工・農学系」の志願者数は全体で前年比108%となった。共通テスト方式のみでみると、前年比113%と「人文科学系(同109%)」、「社会科学系(同110%)」と比べても増加率が高い。今年度は東京理科大や芝浦工業大など理工系大学の共通テスト方式で複線化の動きがあり、延べ志願者数の増加につながったものとみる。分野でみると、「農・獣医」分野の増加が目立つ一方、「理・生命科学」分野の増加は小幅となった。学習院大(理)や明治大(総合数理)などでは志願者が減少した。

「医療系」の志願者数は前年比104%と他系統と比べると増加率は高くない。「医」は前年比102%と特に人気は落ち着いているが、近畿圏の大学では志願者増となった大学がみられる一方、首都圏の大学では志願者減となった大学が目立っており、地区により状況が異なる。「薬」は前年比107%となったが、慶應義塾大など一部の大学では志願者減となった大学もみられる。

その他の系統をみると、「芸術」分野は立命館大(デザイン・アート)の新設により分野全体で志願者が増加。「スポーツ科学」分野は亜細亜大(健康スポーツ科学)の新設があったものの、早稲田大(スポーツ科学)をはじめ志願者が減少した大学もいくつかみられており、人気の状況は大学によってさまざまである。

大学グループ別-
各グループとも志願者増、グループ大以外の主要大でも増加が目立つ

<図表3>は主要私立大のグループ別志願動向である。「早慶上理」の志願者数は前年比104%となった。4大学のうち、志願者が減少したのは早稲田大(前年比98%)のみであり、残りの3大学では志願者が増加した。方式別では共通テスト方式で前年比107%となっているが、前述でも取り上げた東京理科大の共通テスト方式の複線化の影響が大きい。

「MARCH」の志願者数も前年比104%となった。立教大(環境)の新設をはじめ、グループ内の大学では学部・学科の再編などがいくつか行われたが、増加は小幅にとどまった。文系学部を中心に志願者が増加している一方、理系学部では志願者数が前年並みあるいは減少している大学がみられ、学部系統による差がみられた。

「成成明國武」の志願者数は前年比110%と1割増となった。前年度入試で志願者が減少した成城大(前年比136%)や、国際共創学部を新設した成蹊大(同138%)で大きく志願者が増加した。一方、前年度入試で志願者増・合格者減となり厳しい入試となった武蔵大の志願者数は前年比82%と大きく減少した。

「日東駒専」の志願者数は「成成明國武」と同様、前年比110%となった。4大学とも志願者増となったが、なかでも日本大(前年比116%)の増加が目立つ。日本大の志願者数はまだ確定していないが、恐らく今年度は10万人を超える可能性がある。一方、東洋大は前年比104%と4大学の中で増加率は最も小幅である。

「首都圏理系大学」の志願者数は前年比111%と増加。こちらも前述の芝浦工業大の入試の複線化など一部の大学に志願者が集中したことが影響しており、大学によって動向はさまざまである。「首都圏女子大学」では志願者数は前年比120%と大きく増加した。特に日本女子大は前年比133%と志願者が集まっている。入学前予約型給付奨学金を新設したほか、受験料併願割引の拡大が影響したとみる。日本女子大以外にも、津田塾大や実践女子大などで志願者が大きく増加しており、2年前まで続いていた首都圏の女子大不人気の動きは収束してきていそうだ。

上記以外をグルーピングした「首都圏その他大学」の志願者数は前年比110%とこちらも増加しており、受験生が手広く併願をしている様子がうかがえる。

<図表3>私立大 大学グループ別の志願動向
<図表3>私立大 大学グループ別の志願動向

近畿圏の状況をみると、「関関同立」の志願者数は前年比105%となった。すべての大学で志願者は増加しており、なかでも関西大の志願者数は前年比110%と前年に続き高い増加率となった。

「産近甲龍」の志願者数は前年比111%と増加した。受験料割引の拡大や学環新設、学科改組の動きがあった京都産業大(前年比126%)をはじめ、近畿大や龍谷大も1割以上志願者が増加しており、高い人気を示した。唯一甲南大は前年比98%と減少しているが、前年度に大幅な志願者増となっており、その志願者数をおおむね維持した形だ。

「近畿圏その他大学」の志願者数は前年比130%と大幅に増加した。摂南大(前年比238%)、桃山学院大(同141%)、追手門学院大(同139%)といった大学で志願者が大きく増加した。このうち、摂南大では受験料割引制度の導入、桃山学院大では工学部の新設など、志願者増につながりやすい変更がされていたことが特徴だ。

次頁以降は主要大学のうち「早慶上理」「MARCH」「関関同立」の計13大学の志願動向(2月20日までの判明分)を確認する。<図表4>以降は各大学の学部別の志願動向である。あわせてご確認いただきたい。

主要私立大の志願状況(1/3)

早慶上理の志願状況

1早稲田大

大学全体の志願者数は94,438人(前年比98%)となった。前年度入試では志願者が大きく増加しており、その志願者数を維持した。直近5年の志願者数をみても、2番目に多くなっている。方式別でみると、一般方式が前年比102%となった一方、共通テスト方式が同91%と大きく減少した。

学部別に状況をみると、志願者の減少幅が大きいのは社会科学部(前年比90%)、法学部(同89%)、政治経済学部(同77%)、スポーツ科学部(同84%)と共通テストを必須とする学部を中心に志願者が減少した。特に社会科学部は共通テストを必須化した前年度入試からさらに志願者が減少した。このほか、理工3学部でもいずれも志願者が減少した。

一方、志願者が増加した学部をみると、文学部(前年比108%)や文化構想学部(同104%)といった人文系学部は昨年に続き志願者増となった。特に文学部では前年度入試で一般選抜の募集人員を減員しているが、人気は続いている。教育学部(前年比104%)も志願者は増加した。共通テスト方式では今年度入試より教科「情報」が必須となったものの、敬遠要因とはならなかった。

<図表4-①>早稲田大 学部別志願動向(前年比)
<図表4-①>早稲田大 学部別志願動向(前年比)

2慶應義塾大

大学全体の志願者数は42,033人(前年比105%)と3年連続で志願者が増加した。

学部別にみても、文系学部やSFCの2学部などで志願者の増加が目立った。中でも、文学部、総合政策学部、商学部は2年連続で志願者が1割増となっており、高い人気を示している。一方で、理工学部(前年比98%)、医学部(同84%)、薬学部(同94%)、看護医療学部(同93%)といった理系学部では志願者が減少した。特に医学部の志願者数は過去20年でみても最少となった。なお、今年度入試から医学部では栃木県地域枠を実施しているが、定員1名に対し志願者数は5人となった。定員の小ささから出願する受験生はごく少数にとどまったものとみる。医療系は全体として不人気の傾向ではあるが、同大も例外ではないようだ。

<図表4-②>慶應義塾大 学部別志願動向(前年比)
<図表4-②>慶應義塾大 学部別志願動向(前年比)

3上智大

大学全体の志願者数は31,946人(前年比110%)と大きく増加した。一般方式、共通テスト方式ともに志願者は大きく増加しているが、共通テスト方式をみていくと、増加の中心は共通テストのみの方式(3教科型・4教科型)であり、共通テスト併用方式の志願者数はむしろ減少となった。差が出た要因は出願締切日にあるとみている。共通テストのみの方式の出願締切日が共通テスト実施前に設定されている一方、併用方式の出願締切日は共通テスト実施後である。今年度の共通テストは平均点がダウンしていることから、共通テスト後の出願に踏み切れなかった受験生が一定数いたものとみる。

学部別にみても、全学部で志願者増となった。神学部(前年比151%)は大きく増加しているようにみえるが、前年度入試の反動が影響している。総合人間科学部(前年比129%)は前年に続き、志願者が大幅に増加した。特に共通テストのみの方式(3教科型)では前年の2倍以上の志願者が集まっており、厳しい入試になったものとみる。

<図表4-③>上智大 学部別志願動向(前年比)
<図表4-③>上智大 学部別志願動向(前年比)

4東京理科大

志願者数が未確定の方式を除く大学全体の志願者数は、61,104人(前年比108%)と大きく増加した。

同大では今年度入試より共通テスト方式が大きく変わった。従来のA方式が1→3方式(4教科型・3教科型・2教科+英語資格検定)へと複線化した。これにより、共通テスト方式の志願者数は前年比129%と大きな増加となった。なお、Aの3方式の志願倍率(志願者数÷募集人員)を比較すると、3教科型の志願倍率が34.5倍と最も高い倍率となり、2教科+英語資格検定の志願倍率が16.4倍と最も低い倍率となった。

学部別の動向をみると、理学部と経営学部は志願者が増加、それ以外の既存の学部は志願者が減少した。前年度入試では全学部で志願者が増加しており、反動による志願者減とみる。なかでも工学部は前年比95%と減少がやや目立っている。新設の創域情報学部は募集人員192名に対し、4,295人の志願者数が集まった。今春の志願者の増加分の大半は創域情報学部の志願者が占める。

<図表4-④>東京理科大 学部別志願動向(前年比)
<図表4-④>東京理科大 学部別志願動向(前年比)

主要私立大の志願状況(2/3)

MARCHの志願状況

1明治大

出願締切前の共通テスト後期を除く大学全体の志願者数は、114,676人(前年比100%)と前年並みとなった。方式別では、一般方式で前年比95%、共通テスト方式で同113%と共通テスト方式で志願者の増加が目立った。

学部別にみると、経営学部の志願者数が前年比72%と減少が目立つ。経営学部は今年度より学部別入試(3科目方式、英語4技能試験活用方式)が共通テスト併用型に変わった。共通テストの平均点ダウンも重なったことで志願者減になったとみる。このほか、理工学部(前年比93%)、総合数理学部(同91%)で志願者が減少した。総合数理学部では学科の名称変更(現象数理学科→現象数理統計学科)があったが、志願者増にはつながらなかった。志願者増となった学部に目を向けると、文学部(前年比109%)、国際日本学部(同110%)、法学部(同107%)、政治経済学部(同108%)などがある。政治経済学部では地域行政学科を募集停止とし、新たに政策学科を新設しており、人気を集めた。全体的に明治大は文高理低の様相がみてとれる。

<図表5-①>明治大 学部別志願動向(前年比)
<図表5-①>明治大 学部別志願動向(前年比)

2青山学院大

大学全体の志願者数は54,442人(前年比107%)と大きく増加した。方式別にみると、一般方式が前年比109%、共通テスト方式で同105%となった。

学部別にみると、教育人間科学部(前年比120%)や総合文化政策学部(同130%)などで増加率の高さが目立つ。両学部とも前年度入試で志願者が減少しており、その反動である。特に総合文化政策学部では一般方式(全学部日程)で増加が顕著だった。この方式の前年度の実質倍率は4.0倍と文系学部の中で最も低くなっており、ねらい目とみた受験生が一定数いたものとみる。一方、地球社会共生学部は前年度入試で志願者が2割ほど減少したが、今年度も前年並みの志願者数にとどまった。このほか、法学部では前年比96%と全国動向とは異なる傾向となった。理工学部(前年比99%)は共通テスト方式で2割近く志願者が減少した一方、一般方式では志願者増となった。

<図表5-②>青山学院大 学部別志願動向(前年比)
<図表5-②>青山学院大 学部別志願動向(前年比)

3立教大

大学全体の志願者数は70,194人(前年比112%)と2年連続で1割以上の志願者増となった。新学部の設置の影響もあるが、既存の一部の学部でも高い人気を示しており、大学全体として人気といえる状況だ。方式別にみると、一般方式が前年比113%、共通テスト方式で同110%となった。

学部別にみると、前年度唯一志願者が減少したコミュニティ福祉学部で志願者が大きく増加した(前年比155%)。このほか、観光学部(前年比121%)、経済学部(同120%)でも志願者増が目立つ。一方、現代心理学部(前年比85%)、法学部(同82%)で大きく志願者が減少した。法学部は近年志願者が増加傾向にあり、特に共通テスト方式では23年→25年にかけて志願者が倍増しており、今年度は警戒されたものとみる。

今年度より新設された環境学部の志願者数は2,850人となった。一般方式では文理双方の方式があり、文系型の志願者数は775人、理系型の志願者数は768人とほぼ同数となった。

<図表5-③>立教大 学部別志願動向(前年比)
<図表5-③>立教大 学部別志願動向(前年比)

4中央大

出願締切前の共通テスト後期を除く大学全体の志願者数は71,976人(前年比100%)と前年並みとなった。方式別にみると、一般方式の志願者数が前年比100%、共通テスト方式で同99%と、両方式とも前年から大きな変化はなかった。

学部別にみると、国際経営学部の志願者数が前年比69%と大きく減少した。前年度入試は志願者増に対して合格者数は半数以下に減少、実質倍率は学部全体で3.4→9.3倍と厳しい入試となっており、受験生から避けられたとみる。国際経営学部は当時収容定員充足率が100%を超えていたこともあり、前年度入試は一般選抜以外の入試でも合格者を絞り込んでいた。同様に実質倍率がアップした経済学部(前年比84%)、商学部(同85%)で志願者が減少した一方、倍率の上昇幅が小幅だった文学部(同118%)や法学部(同117%)では志願者が増加した。

また、今年度から理工学部は基幹理工、社会理工、先進理工の3学部に改組した。3学部の志願者数は前年比106%と増加した。

<図表5-④>中央大 学部別志願動向(前年比)
<図表5-④>中央大 学部別志願動向(前年比)

5法政大

大学全体の志願者数は111,240人(前年比106%)と増加した。方式別にみると、一般方式が前年比108%、共通テスト方式で同101%と、一般方式で志願者増となった。今年度入試よりC方式(共通テスト方式)で教科「情報」が必須となったが、同方式の志願者数は前年比115%と増加した。C方式は多教科方式であり、主な出願者が国公立大志願者であることから、「情報」増の影響はなかったといえる。

学部別にみると、国際文化学部(前年比121%)、現代福祉学部(同126%)、人間環境学部(同153%)などで志願者が大きく増加した。人間環境学部は特に一般方式で増加率の高さが目立ち、なかでも英語外部方式では募集人員5名に対し、839人の志願者が集まっており、他学部の英語外部方式の中でも厳しい入試になったであろう。一方、グローバル教養学部(前年比90%)、キャリアデザイン学部(同81%)、情報科学部(同84%)などでは志願者の減少が目立った。グローバル教養学部は前年度入試で志願者が大きく減少したが、今年度入試も志願者増には転じなかった。キャリアデザイン学部は前年度入試で合格者を絞り込んでおり、今年度は敬遠されたものとみる。

<図表5-⑤>法政大 学部別志願動向(前年比)
<図表5-⑤>法政大 学部別志願動向(前年比)

主要私立大の志願状況(3/3)

関関同立の志願状況

1関西大

出願締切前の後期入試を除く大学全体の志願者数は85,726人(前年比110%)と前年に続き増加した。方式別にみると、一般方式で前年比108%、共通テスト方式で同113%となった。

学部別にみると、社会安全学部(前年比138%)をはじめ、外国語学部、法学部、商学部、システム理工学部などで志願者が大きく増加した。社会安全学部では一般方式、共通テスト方式ともに志願者増となっており、一般方式ではメイン入試である3教科型、共通テスト方式では多科目型である6科目型が増加の中心となった。システム理工学部では新たにグリーンエレクトロニクス工学科を新設したことも志願者増に影響したものとみる。志願者増となった学部が多い中、前年度入試で志願者が大きく増加した政策創造学部(前年比91%)では志願者が減少した。共通テスト方式の志願者数は増加したものの、一般方式は減少しており、対照的な動向となった。新設2年目のビジネスデータサイエンス学部の志願者数は前年比112%と増加した。政策創造学部とは異なり、一般方式で志願者増となった。

<図表6-①>関西大 学部別志願動向(前年比)
<図表6-①>関西大 学部別志願動向(前年比)

2関西学院大

出願締切前の共通テスト3月出願を除く大学全体の志願者数は、大学全体で55,939人(前年比103%)と志願者の増加が続く。方式別にみても、一般方式、共通テスト方式ともに前年比103%と差はなかった。

学部別にみると、志願者増となった学部が多い中、法学部では前年比85%と大きく減少した。理系学部では生命環境学部(前年比96%)、建築学部(同94%)で志願者が減少した。また、工学部も前年比100%と前年並みとなっており、理系学部では理学部を除き人気は落ち着いている。志願者増となった学部は、文学部(前年比111%)、教育学部(同114%)、社会学部(同113%)などで増加率が高かった。特に教育学部は前年度入試で合格者数が増加しており、今年度の志願者増につながったものとみる。

<図表6-②>関西学院大 学部別志願動向(前年比)
<図表6-②>関西学院大 学部別志願動向(前年比)

3同志社大

大学全体の志願者数は55,544人(前年比105%)と増加した。方式別にみると、一般方式で前年比105%、共通テスト方式で同107%となった。

学部別では、政策学部の志願者数が前年比166%と大幅に増加した。前年度入試で志願者が大きく減少した反動によるものだろう。なかでも共通テスト方式では今年度入試より4科目方式を廃止し、数学2科目が必要な5科目方式を新設した。共通テスト方式全体で前年から3倍近い志願者数が集まっている。同方式の前年度入試では志願者数が減少しただけでなく、合格者数が大幅に増加し、実質倍率は4.3→1.8倍までダウンしたことで受験生から注目されたと推測する。このほか、心理学部(前年比114%)、神学部(同124%)、グローバル地域文化学部(同124%)などで志願者数が増加した。一方、グローバル・コミュニケーション学部では志願者が1割以上減少した。一般方式では近年合格者数の減少から実質倍率のアップが続いており、敬遠されたものとみられるほか、導入2年目の共通テスト方式でも志願者は減少した。このほか、理工学部(前年比96%)、文化情報学部(同91%)などで志願者が減少した。理工学部の中でも、インテリジェント情報工学科や情報システムデザイン学科で志願者が減少しており、情報系学部・学科の人気は落ち着いている。

<図表6-③>同志社大 学部別志願動向(前年比)
<図表6-③>同志社大 学部別志願動向(前年比)

4立命館大

出願締切前の後期入試を除く大学全体の志願者数は90,242人(前年比102%)となった。今年度はデザイン・アート学部の新設があったため、新設学部を抜くと大学全体でおおむね前年並みの志願者数に落ち着く。方式別では、一般方式で前年比106%と増加した一方、共通テスト方式では同94%と減少した。

今年度入試より一般方式において、「学部個別配点方式(情報型文系・理系)」を新設した。一部の学部が対象であるが、他方式と比べ志願者数は少ない。例えば、食マネジメント学部の学部個別配点方式は「文系型」「情報型文系」の2方式があるが、「文系型」の志願者数が350人に対し、「情報型文系」では19人となった。情報理工学部では情報型にも一定数の志願者数がいたが、他学部については食マネジメント学部と同様の状況であった。

学部別にみると、食マネジメント学部(前年比117%)、スポーツ健康科学部(同115%)などで志願者数が増加した。一方で産業社会学部(前年比93%)や情報理工学部(同83%)、映像学部(同91%)などで志願者が減少した。新設のデザイン・アート学部には千人近い志願者が集まった。一般方式では文系、理系それぞれの方式があるが、理系は情報型ということもあり、志願者数はわずか54人となり、一般方式の志願者数の大半は文系生が占めたとみる。

<図表6-④>立命館大 学部別志願動向(前年比)
<図表6-④>立命館大 学部別志願動向(前年比)
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