受験期の子どもとの接し方受験期を振り返って~子どもの側から

受験という試練を乗り越えて大学生になったKei-Net特派員に、受験期を振り返って「親に感謝していること・嬉しかったこと」「親に言われたくなかったこと・嫌だったこと」について答えてもらいました。

同じ言葉や行為でも、子どもの受け止め方はそれぞれです。ここではさらに「こんな親でいてほしい!」という子どもの側からの希望も聞いてみました。親子のコミュニケーションの参考にしてください。

「Kei-Net特派員アンケート/2024年6~8月実施」より

親に感謝していること・嬉しかったこと
信じてくれた(任せてくれた)
  • 受験勉強について干渉しないでいてくれたことです。不安を煽られることがなかったです。(東京大教養学部 ぴのりあさん)
  • 受験校を自分で決めさせてくれ、その受験に協力してくれたこと。(東京大教養学部 こすさん)
  • 自分が思うように受験校を決めて良いと言ってくれた。もしも合格できなくても構わないと言ってくれた。(京都大工学部 ゴンザレスさん)
生活面でサポートしてくれた
  • 弁当を作ってくれていた。ホテル、飛行機を予約してくれた。進学先に関して口を挟まれなかった。全国どこの大学でも許してくれた。(北海道大歯学部 なまけものさん)
  • テスト前や本番前の1週間程度、消化に良く食欲のわく食事を提案したところ、それをすべてかなえてもらったこと。(北海道大総合教育部理系 ユキウサギさん)
  • 浪人期は特にだが、経済的支援は本当にありがたかった。もう一度受験する機会を得られたことは当たり前のことではないと思っている。さらに週末はよく家族で外食に連れて行ってくれ、精神的にもリフレッシュできた。一番近くにいた母親は大学に行っていなかったため、制度こそ知らねど、その他の方面で以上のようにたくさんの支援をいただいた。(京都大法学部 だいさん)
精神的に支えてくれた
  • 直前期に限らず、月に1度くらいの頻度で私の好きな料理を作ってくれたことが嬉しかったです。また、自分が決めた進路を応援して、2次試験最終日まで支え続けてくれたことに本当に心から感謝しています。(お茶の水女子大生活科学部 リズさん)
  • 私がメンタルが不安定になっていてもいつも何も言わず送り迎えやご飯の用意などをしてくれたことが凄く助かった。いつも応援してくれていた。(名古屋市立大看護学部 ゆいさん)
  • 自分はメンタルが弱かったのですが、辛くなるたびに、息抜きにおいしいものを作ってくれたり、買ってきてくれた。勉強しなさいとは一度も言われなかったし、自分がやりたいことは否定しないで一緒に考えてくれたこと。(同志社大法学部 ふかださん)
  • とにかく味方でいてくれること、過干渉で無く、でも自分に興味を持ってくれていると感じられる事。(立命館アジア太平洋大国際経営学部 アキラさん)
受験・勉強をサポートしてくれた
  • 受験日程や方式を徹底的に調べてもらい、自分に合う方式を見つけてもらった。(岩手医科大医学部 びーんずさん)
  • 併願校を決める時に、受験情報を調べ、教えてくれたこと。(東京理科大先進工学部 ぶんぶんさん)
嬉しかった「励まし」の言葉
  • 自分の進路を応援して、怠ける兆しが見えた時には厳しい言葉をなげかけてくれたこと。(北海道大医学部 さいこーさん)
  • 模試で上手くいかなかった、成績が良くなかったという話をするといつも「伸び代だね」と言ってくれたこと。(北海道大総合入試理系 ずずずさん)
  • 受験会場に向かうとき、「この一年よく頑張った。落ちても受かってもどっちでもええから、自信もってやってこい」と言ってくれて、元気がでた。また、必要以上に勉強のやり方に突っ込まれることがなかったので、自分のやりたいようにできた。(名古屋大医学部 ハリボーさん)
  • 共通テストの結果が悪かったのですが、共通テストリサーチD判定でも第一志望に出願したいと伝えたときに、あんだけ頑張ってたんだからいけると背中を押してくれたこと。(大阪公立大工学部 二咫烏さん)
親にいわれたくなかったこと・嫌だったこと
過干渉
  • 必要以上にアドバイスをしてくること。受験校の決定時など、両親の意見を遠回しに言われていることが分かったので、それはやめてほしかった。(慶應義塾大薬学部 Momongaさん)
  • 家ではあまり勉強していなかったので「勉強してる?」と声をかけられること。(明治大法学部 ふさん)
無知・無関心(突き放された)
  • テストで悪い点数の科目に対してしか目を向けてもらえなかった。(東北大農学部 ゆずさん)
  • 文系学部に対する事実無根の中傷。(東京大教養学部 猫ジローさん)
  • 共通テストの出来があまり良くなかったときにもうそんなんなら受験やめれば?と言われたことです。(大阪大文学部 モネさん)
他者(兄弟・友だち)との比較
  • 友達と比較してきた。〇〇ちゃんのほうが点数良いよね?など。(立教大経営学部 やまざきさん)
  • 他の人の受験の話をすること。(名城大薬学部 だんぼさん)
お金の愚痴
  • お金の話をされると極端にモチベーションが下がる。国立の方が安くて良いとか…。(東京理科大創域理工学部 オペロンさん)
かみ合わない(タイミングが悪い)
  • 勉強中に大声を出す等。(埼玉大工学部 相澤さん)
  • 夏休みの頑張っている時に「勉強足りてなくない?」と言われたこと。(神戸大国際人間科学部 井の外の蛙さん)
  • ちょっとぐらいいいじゃんと遊びに誘わないで欲しい。(香川大法学部 ひなさん)
  • 頑張っている最中に専門学校の受験を勧められたり、志望校を否定してきた時は悲しかった。また、メンタルを病んでいる時に「もう目指すのやめれば?」と言われた時は落ち込んだ。(杏林大保健学部 ぷりんさん)
  • 進学する大学が決まった時には過去のことやネガティブなことは言わないでほしい。(日本女子大理学部 hiyokoさん)
  • 滑り止めの大学に落ちて、まだ本命校の受験が残っていたにも関わらず後期受験を示唆されたこと。(明治大商学部 ねこ助さん)
  • 受験中に推しのライブに行く予定を立てて、休憩中やご飯中にその話ばかりされたこと。(関西学院大総合政策学部 しまさん)
傷ついた言葉・プレッシャーを感じた言葉
  • 自分のことを巡って親が言い争っているのを見た時は嫌というか申し訳ない気持ちになった。(お茶の水女子大生活科学部 まいかさん)
  • 受験本番に向けて不安になってしまいそれを家族に打ち明けたところ、どうしてそんな弱気なんだ、と怒られたことが悲しかった。受験生は他の人よりもナーバスになりやすいので、責めないで共感してあげて欲しいです。(お茶の水女子大共創工学部 ハム&チーズさん)
  • 受験直前に成績があがらないことについて咎めること。(名古屋大法学部 リタさん)
  • 志望校が実力に見合ってないというようなことは言われたくなかったです。(兵庫県立大社会情報学部 アボカドクローバーさん)
  • 受験祈願のお守りをもらった時、親の期待を感じて少ししんどく感じたことがありました。(早稲田大スポーツ科学部 tyunyさん)
こんな親でいてほしかった!
生活
  • 家では静かにしてほしかった。(東京大文科三類 よたさん)
  • 美味しいおやつを作って気分転換させてほしかった。(広島大経済学部 やーのさん)
  • お弁当を作ってほしかった。夜疲れて寝てしまっているときに起こしてほしかった。(上智大法学部 さくらさけさん)
知識
  • 受験について一緒にいろいろ調べたり考えたりして欲しかった。私が決めたことならなんでもいいよというスタンスは良い面も多かったが、悩んだ時などに少し困った。(愛知県立大日本文化学部 のんさん)
  • 模試の結果を判定だけじゃなくて教科ごとも見て助言してほしかった。(日本獣医生命科学大獣医学部 ameさん)
  • もっと受験校に興味を持ってほしかった。(早稲田大スポーツ科学部 卵焼きさん)
子どもへの接し方
  • 父親と母親の間でもう少し意見を揃えてほしいと思っていた。(横浜国立大理工学部 ぼたもちさん)
  • いつも通りに接してほしかったです。また、勉強の話だけではなくて、気分転換に別の話もしてくれると嬉しかったです。(昭和大医学部 りこぴんさん)
  • 模試であまりよくない結果になってしまったときに、悪い所だけ言及するのではなく、良かった点もほめてほしかった。(立教大コミュニティ福祉学部 まめさん)
  • 受験料や旅費などを気にせず、好きな大学を受験させて欲しかった。(立命館大産業社会学部 モモさん)
受験期の子どもとの接し方

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