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受験期の子どもとの接し方受験期を振り返って~子どもの側から

受験という試練を乗り越えて大学生になったKei-Net特派員に、受験期を振り返って「親に感謝していること・嬉しかったこと」「親に言われたくなかったこと・嫌だったこと」について答えてもらいました。

同じ言葉や行為でも、子どもの受け止め方はそれぞれです。ここではさらに「こんな親でいてほしい!」という子どもの側からの希望も聞いてみました。親子のコミュニケーションの参考にしてください。

「Kei-Net特派員アンケート/2022年6~8月実施」より

親に感謝していること・嬉しかったこと
信じてくれた(任せてくれた)
  • 勉強の進捗状況などを聞いてこなかったり、あまり干渉してこなかったのが私は良かったです。また、自宅で勉強している時は飲み物やおやつなどを差し入れしてくれた時は嬉しかったです。(大阪公立大獣医学部 Y.H.さん)
  • 自分が好きな分野に進んだらいいと言ってくれて、特に学部の強制が無かったこと、塾の送り迎えをコロナが心配な時してくれていたこと(神戸大理学部 R.S.さん)
  • 自分の人生だから好きに決めたらいいと言ってもらえて、肩の荷が下りた気がした。(広島大工学部 I.M.さん)
  • 良くも悪くも放任だったので、自分で自分の進路を責任をもって調べて、選択していけたのはよかったと思う。また、母が帰宅後に勉強している部屋に様子を見に来てくれて、少し話をしに来てくれるのがよい気晴らしになった。時々あたたかい飲み物を持ってきてくれたことが印象に残っている。(明治大文学部 カイエさん)
  • 勉強に関してはあまり干渉してこなかったのが良かった。また、自分が喋りたい時はとことん話に付き合ってくれたことも嬉しかった。(同志社大経済学部 J.K.さん)
生活面でサポートしてくれた
  • 決まった時間に夕食を作ってくれて、生活リズムを乱さないようにしてくれた。特に自分の勉強内容にあれこれ言わなかったから、集中できた。(横浜国立大理工学部 らくれっとさん)
  • 浪人させてもらって本当に感謝しています。ご飯や家事のことも全てしてくれて、勉強だけすればいい環境を用意してくれました。とても感謝しています。(名古屋大理学部 M.K.さん)
  • 恥ずかしながら受験のあれこれを手伝ってもらいました。とても助かりました。あと食べたいものを作ってくれました。いつも楽しみが食べることしかないので好きなものを食べてるとまた頑張るかと思えました。(名古屋大工学部 芋けんぴさん)
  • 毎日、車で駅まで迎えに来てくれたこと。受験料が高くなっても、自分が受けたい大学は何度でも受けさせてくれたこと。塾で受けたい授業を受けさせてくれたり、欲しい参考書を買ってくれたこと。毎日、美味しいご飯を作ってくれたこと。(立命館大理工学部 ももさん)
精神的に支えてくれた
  • 普段お弁当に力を入れてないのに、試験当日は可愛いフルーツサンドを作ってくれたこと。頭を使っているため、甘いものがいつもより美味しく感じ、また、とにかく可愛いのでテンションが上がりました。(北海道大医学部 K.O.さん)
  • 私が進路について話し始めたときには、長時間になってもしっかりと聞いてくれたのがありがたかったです。私が思い悩みすぎてしまいがちだとわかってくれていたので、ちゃんとやっているから大丈夫だという声かけをよくしてくれました。(東京大文科三類 サボテンさん)
  • 試験の日の朝、出発する前に抱きしめてくれたのがとても嬉しかったです。普段はあまり甘えたりしないのですが、どうしても不安になってしまうので、今までの自分の努力をきちんと認めてくれたような気がしてとても嬉しかったです。(横浜市立大国際教養学部 N.O.さん)
受験・勉強をサポートしてくれた
  • 模試を解きなおす際に、消しゴムをかけてもらったり、コピーをとったりなど、勉強の準備はほとんどしてくれました。募集要項を読み、願書を出すなど事務的なこともしてくれました。(東京大理科二類 Y.M.さん)
  • 宿や住まいの下調べから予約などを全てやってもらい、勉強に集中させてくれたこと。毎日お弁当を作ってくれたこと。遠方の受験についてきてくれたこと。(東京外国語大国際社会学部 だにーさん)
  • 母は特に大学の出願日を確実に覚えていて、もうすぐ申し込みだよと声をかけてくれたことです。当時は受験勉強で精一杯で、ホームページなど確認していられなかったので、とてもありがたかったです。また、父は、国立の学校推薦の発表で学校に遅くまで残っている時に迎えに来てくれたことがあります。結果は良くありませんでしたが、私が好きな唐揚げをコンビニで買って待ってくれていて、元気づけられて前向きになった思い出があります。(岐阜聖徳学園大教育学部 A.N.さん)
嬉しかった「励まし」の言葉
  • 全力を出していればどこの大学に行ってもいいと言われたこと。(埼玉大工学部 T.I.さん)
  • 予備校や学校から帰ってきて、勉強お疲れ様という一言があるだけでモチベーションが全然違いました。受験生の夏休みは勉強一色だったので、たった一言でも勉強を頑張れる気持ちにさせてくれました。(東京学芸大教育学部 UKさん)
  • 自分が行きたい道を選んでいい、と言われ気持ちが楽になった。毎日美味しいご飯を作ってくれてとても嬉しかった。(横浜国立大教育学部 いるかさん)
  • 共通テストで夢をあきらめそうになった時に、違う目指し方を提案してくれた。(大阪大医学部 K.K.さん)
  • 必要以上に関わらないで見守ってくれたこと。〇〇ならできるから!という言葉(東京医療保健大医療保健学部 HAKOさん)
親にいわれたくなかったこと・嫌だったこと
過干渉
  • 焦りがあったのか、推薦で進学することを強く勧めてきたこと。(大阪公立大文学部 やゃやさん)
  • 「医学部はやめた方がいい」と高校1年生の時に言われました。その言葉で落ち込み、一度は医学部受験を諦めたことがありました。結果的に未練を捨てきれず、なんとか親を説得して医学部受験までたどりつきましたが、今考えると、あの時本当に諦めていたら、今の自分のように充実した大学生活は送れていないかもしれないと思います。子供の進路に口を出したくなるのは理解できますが、できれば否定してほしくはなかったです。(大分大医学部 はむごさん)
  • 浪人しなさい。滑り止めはいらない。(僕が第1志望だった大学(C判定)に対して)もっと上へ行けば良い。(京都産業大文化学部 わらいさんさん)
無知・無関心(突き放された)
  • しんどいと言ったとき、じゃあ受験を辞めればいい、難関校に行きたいのはあなただからしんどいなら辞めても誰も何も言わないと言われたこと。(奈良女子大文学部 H.I.さん)
  • 受験に対する思い込みを語られた。(「この試験はできるから!!」「この科目はダメな感じがする」など、根拠のない予言みたいなもの)(早稲田大人間科学部 たーとるさん)
お金の愚痴
  • 某大学以外の進路が、地元の他の公立大学であれ、明確な理由なくほぼ許されていなかったこと。金返せと怒鳴られたこと。執拗にお金の話をしてきたこと。受からなければ生活がうんぬんとプレッシャーをかけてきたこと。(広島大法学部 ぴかさん)
かみ合わない(タイミングが悪い)
  • ルーティーンを決めて試験まで崩さないようにしていたが、試験直前に枕を新品にされて寝付けなかったことがあった(東京大教養学部(文科三類) S.F.さん)
  • 私は家で勉強することが多かったので、親がテレビを見て笑い声が聞こえたりすると、勉強の集中力が途切れてストレスになりました。また、テレビなどで流れる、受験に受かる勉強法などを話してくるのも嫌だなと思っていました。(横浜市立大国際教養学部 N.O.さん)
  • 勉強を家でしろと、家で勉強が出来ない自分に言われるのが嫌だった。(畿央大健康科学部 あいすくりーむさん)
傷ついた言葉・プレッシャーを感じた言葉
  • そんなんだから落ちるんだよ、どうせ落ちるんだからと家族全員から言われ、誰も近くに応援してくれる人がいないと思い、辛かった。(千葉県立保健医療大健康科学部 M.E.さん)
  • 不安なのはわかっているが、勉強大丈夫なの?などと不安をあおるようなことをしょっちゅう言わないでほしかった。(京都大法学部 むしゃさん)
  • 早く(後期)決めな。 確かにその通りだが、追い込まれてる身からするときつかった。(京都工芸繊維大工芸科学部 Aさん)
こんな親でいてほしかった!
生活
  • 夜遅くまで自習室にいることを許可して欲しかった。夜遅くに帰ると家事が面倒になると言う理由で許可してくれませんでした。(北海道大医学部 K.O.さん)
  • 朝起きれない時は、もし親が起きていたら起こして欲しかったです。あまりにもぐっすり寝ているからほっといた、という優しさは、受験生にとっては不要だと個人的には思います。(京都大法学部 まいまいかぶりさん)
知識
  • もっと受験に対する意識を共有したかったと思います。私の親は入試制度についてあまり詳しくなかったので、私立併願のセオリーなどを知らず、私立併願校を決めるときに、資金面や日程などでだいぶ話し合いました。入試制度は複雑なので仕方ない面も多いかもしれませんが、できれば円滑にことが進められるように、保護者としてもいろいろと情報を得てほしかったと思います。(大分大医学部 はむごさん)
  • もっと大学受験を理解しようとして欲しかった。金銭面で不安を覚えないように配慮して欲しかった。お金の関係で受験校を減らさざるを得ず、かなり悔しい思いをした。また金銭面で厳しいのは分かるが、それを申し訳ないそぶりをする訳でもなく、さも当たり前かのようなスタンスで奨学金を借りさせられたことは今でも根に持っている。(成蹊大法学部 田中ジョニーさん)
子どもへの接し方
  • 志望校をきちんと応援してほしかった(新潟大工学部 Y.O.さん)
  • 成績は波があるものなので、成績が下がっても勉強してないなど決めつけずに応援してほしい。(名古屋大農学部 H.M.さん)
  • 結果を出したら褒めてほしかった。(大阪公立大理学部 R.I.さん)
  • とりあえず全部肯定して欲しかった。アドバイスはありがたいが、否定だけはしないで欲しい(奈良女子大文学部 H.I.さん)
  • 勉強と成績以外の話をしてほしかった(日本大薬学部 A.S.さん)
受験期の子どもとの接し方

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