受験期の親子関係あまりに無知・無関心は考えもの~ある程度の情報収集は必要
「今の成績では届きそうにない大学の過去問をさせようとしてきたのが面倒だった。」(山口大医学部 りさもちさん)
「受験方式に関して知識が少なく、何度も同じ説明をしていたことがあった。」(岐阜大工学部 towさん)
相談したり指示を仰いだりするべき親があまりにも受験に関して無知・無関心。子どもにとって、これはかなり不安なことです。受験についての情報やお子様の状況を把握し、勉強に集中できる環境を整えてあげることが大切です。
「母は、レベルの高い大学に行ってほしいということだったが、私の学びたいことは、その大学では十分に学べないので、自分の人生にかかわることだから、その点では、私の自由にさせてほしかった。」(立教大コミュニティ福祉学部 まめさん)
「自分たちが受験した30年前の基準でアドバイスしてきたこと。」(早稲田大法学部 さわさん)
子どもも親に対して完璧な受験知識やアドバイスを求めているわけではありません。受験制度はもちろん、大学・学部の位置づけや大学進学の意味合いも時代によって変化しています。一方的に決めつけることなく、分からないことは子どもに説明させるくらいの気持ちで、子どもと話し合うことが大切です。「受験」を通して、親子のコミュニケーションを深め、子どもはもちろん親も成長できる、そんな親子関係を築けるよう努めたいものです。
- 保護者アンケートより我が子が「成長したな」と感じること
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※保護者アンケート:2024年4月実施
受験を経験したことでお子様が成長したと感じますか? - ★諦めずに最後まで頑張り抜くことができて、精神的に強くなりました。自分の周りの人に感謝の気持ちを持つようになったと感じます。(愛知県 T・Sさん)
- ★自発的に勉強するようになった。自分の意見や考えを伝えつつ、話し合えるようになった。(静岡県 M・Sさん)
- ★国立大学前期日程が不合格だったが、すぐに気持ちを切り替え、私立大の二次対策に取りかかり、頑張っていた。(山口県 T・Yさん)
- ★大嫌いと言っていた勉強に正面から向き合ったこと。浪人生活を振り返って、自分にとって必要な経験だったと他人に打ち明けていたこと。(広島県 K・Tさん)
- ★結局は自分が行動しなければ何も進まないということに気付いてくれたこと。(埼玉県 M・Yさん)
- ★感謝の言葉がよくできるようなったことと、力が及ばないことがあっても諦めずに努力ができるようになったことかと思います。(岐阜県 M・Kさん)
- ★目標を達成したことにより自信がつき、日常生活や精神面に余裕が出てきたように感じる。(東京都 Y・Hさん)
- ★自身の思想や哲学及び思考などが、親が及ばないレベルまでも格段に深化し進化した。(千葉県 Y・Tさん)
- ★周りに影響されないこと。目標に真剣に向き合っていた所が凄いと思う時があった。受験に行く時も行き方など自分で調べていたので成長を感じました。(愛知県 M・Nさん)
- ★受験についてだけでなく、生活においても根拠を示して説明をするようになった。受験にかかる費用についても自分で調べて効率の良い方法を提案してくれた。(茨城県 S・Gさん)
- 受験期の親子関係
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- まず親が無理をしない
- 励ましの言葉はタイミングよく~一歩譲って冷静に
- 親子の話し合い~子どもの考えを知り、親の考えを伝える
- あまりに無知・無関心は考えもの~ある程度の情報収集は必要