受験期の親子関係あまりに無知・無関心は考えもの~ある程度の情報収集は必要
「受験のシステムについて何度説明してもわかってもらえなかったというより理解する気がなかったこと」(広島大法学部 ぴかさん)
「入試制度を親は何も知らなかったので、受験する模試や本番の試験の申し込み、書類記入・提出を全て自分で管理しなければならなかったことです。1人じゃ不安だったので、一緒にやって欲しかったです。」(京都大法学部 まいまいかぶりさん)
相談したり指示を仰いだりするべき親があまりにも受験に関して無知・無関心。子どもにとって、これはかなり不安なことです。受験についての情報やお子様の状況を把握し、勉強に集中できる環境を整えてあげることが大切です。
「自分の知っている特定の大学かつ親からみて受かりそうな大学しか受験を許さなかったこと。」(九州大文学部 H.M.さん)
「私より経験豊富なので、正論を言われるとへこむしかなかった。」(千葉大文学部 KTさん)
子どもも親に対して完璧な受験知識やアドバイスを求めているわけではありません。受験制度はもちろん、大学・学部の位置づけや大学進学の意味合いも時代によって変化しています。一方的に決めつけることなく、分からないことは子どもに説明させるくらいの気持ちで、子どもと話し合うことが大切です。「受験」を通して、親子のコミュニケーションを深め、子どもはもちろん親も成長できる、そんな親子関係を築けるよう努めたいものです。
- 保護者アンケートより我が子が「成長したな」と感じること
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※保護者アンケート:2022年4月実施
- ★我慢強く、こつこつ努力する性格に、さらに磨きがかかったと思います(兵庫県 M・Mさん)
- ★高2までゲーム漬けの毎日で、こんなんで大丈夫なのかと、時々雷を落として説教していたのに、高3になった途端に、ピタッとゲームを封印し、朝は6時に起き夜は23時に就寝という信じられない変貌ぶりを見せてくれた。(大阪府 K・Tさん)
- ★浪人生活は精神的にきつい時もあったと思うが、目標がぶれることなく一年間を通じてやりきったこと。(神奈川県 Y・Iさん)
- ★なかなか結果が出ないことが多く、以前なら投げ出してしまうことも多かったが、大学受験は最後の最後まで諦めずにやりぬいてくれた。(愛知県 Y・Oさん)
- ★社会の情勢にも興味を持ち、新聞も良く読むようになったことで、知識は増えたと思います。話題が豊富になった点。(茨城県 Y・Hさん)
- ★以前より自分の行動に責任が感じられるようになったところ。(大阪府 Y・Yさん)
- ★現役の時は事務手続き等、全て親任せであったが、浪人してからは自分で確認し、良い方向を親に説明するようになった。(奈良県 N・Oさん)
- ★第一希望合格とはなりませんでしたが、結果を受け止めて、悔いはないようです。大学進学後はこの経験を活かし、留学や資格取得などいろんなことにチャレンジしたいと話していて、たくましくなったなと感じました。(神奈川県 Y・Sさん)
- ★家族と関わりを持つことを意識するようになった気がします。(神奈川県 A・Hさん)
- ★親が思うより、将来について考えたり、自分の成績をきちんと把握して、やるべきことをやっていたこと。(愛知県 H・Mさん)
- ★自己肯定感が低い子なのですが、自分を信じることの大切さを感じてくれたと思います。また、周りの人々に支えてもらっていることに感謝の気持ちを持てるようになりました。(広島県 J・Yさん)
- ★自身で調べたり家族に説明してくれた事(大阪府 T・Oさん)
- ★親が思っている以上に大学について調べていたし、模試の結果が悪くても受け止めていたことで精神的に強くなったと思う。(東京都 T・Kさん)
- 受験期の親子関係
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- まず親が無理をしない
- 励ましの言葉はタイミングよく~一歩譲って冷静に
- 親子の話し合い~子どもの考えを知り、親の考えを伝える
- あまりに無知・無関心は考えもの~ある程度の情報収集は必要