思考力・表現力シリーズ | 活用事例京都府立宮津天橋高等学校 宮津学舎
探究活動の成果を進路につなげるために、言語化して伝える力の育成を狙って
採用商品:チェックテスト大論
2年生でチェックを全員で、テストと大学入試論述力テストを3年生の希望者で実施。
探究活動で身につけた力を進路につなげるため、体系的な小論文・面接指導の一環として導入いただいています。
学校データ
- ■京都府宮津市
- ■男女共学の府立高校
- ■普通科/建築科
- ■1学年135名程度
- ■一般選抜と総合型・学校推薦型選抜の割合
約6:4 - ■高等学校Webサイト
- 導入前の課題
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- 生徒が探究活動等の成果を進路実現に生かすための力の育成方法を模索していた
- 推薦対策の個別指導において、各指導教員に一律の指導方針と一定のスキルが求められていた
- 選んだ理由
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- 「書く」というアウトプットだけでなく、「読む」「考える」というアウトプットまでの過程にも比重を置いた内容だったため
- 一律の教材を用いることで指導の質を担保し、教員のスキルアップにも繋げたかったため
- 導入後の 成果・効果
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- 探究で培った力を進路に結びつけることを目的として、学校独自で設置している志望理由書や小論文、面接の対策講座の一環として、インプット・アウトプットのバランスが取れた「伝える」力の育成が行えている
- 教員ガイドや学習の手引きの解説が充実しており、教員の指導力向上にも役立っている
導入時期
学校独自の小論文・面接対策講座の一環として実施。
チェックは2年次の12月に普通科全員で、
テストは3年次の春休み、大学入試論述力テストは3年次の夏休みに希望者で受験。
ご担当先生のコメント
探究活動の成果を進路につなげるために、言語化して伝える力の育成を重視しています
河内 知己 先生(進路指導部長)
本校では、2年次に1年間かけて取り組む探究活動に力を入れています。生徒自らが自分で課題を見つけて解決する方法を考え、それを実現するために行動する生徒たちの姿は、彼らをサポートする教員の目から見て大変頼もしいものです。進路指導の視点で言うと2年生は大学・学部選択の時期でもあるため、こうした探究活動の中で自分が何をやりたいかに気づき、具体的な進路に意識が向くという自然な流れもできているように思います。
ただ、探究活動での研究を通じて培った力を進路につなげるためには、言語化して伝える力の育成が必須です。「書く」にしろ「話す」にしろ、せっかく充実した研究をしても、伝えられなければ意味がありません。そのため本校では、志望理由書や面接・小論文の対策のための講座を設置し、その一環で、思考力・表現力チェックを2年生全員で、思考力・表現力テストと大学入試論述力テストを3年生の希望者で受験しています。なお、全員受験の思考力・表現力チェックでは、文化・社会・科学のうちどのテーマを受験すべきか、生徒自らに選ばせています。これは、探究活動での経験を通じて培った「自分の目標のために何が必要なのか、自ら考え行動する」という流れに沿うものであり、本校にとっては自然な形だからです。
「書く」だけでなく「読む」「考える」も重視する思考力・表現力シリーズの『5つのability』の考え方は、アウトプット・インプット両方に対してバランスがとれており、生徒が身につけるべき力を考えたときに理想的な構造です。また、教員ガイドや学習の手引きの解説内容は、教員の指導力向上にもつながっているように思います。本校ではどの教科の教員でも前述の対策講座で生徒を担当しますので、複数の教員で指導していく体制を取る場合、これは大きなメリットです。
今後は、受験後のフォローアップにも力を入れていく予定です。受験結果を指標とすることで指導の目線を揃え、アセスメントの結果からわかる生徒ごとの特徴を指導に生かすなど、さらに活用を深めていきたいと考えています。
- 所属・役職は2025年9月時点のもの


