大学進学を考えるにあたって近年の受験環境
少子化の時代、受験生は減っている?
下のグラフは18歳人口とその年の大学志願者数、現役大学志願率の推移をみたものです。
18歳人口は、1992年をピークに減少しています。2025年度には1992年度の半数程度となっています。
一方の大学志願者数をみると、2024年度は約65万人でした。大学志願者数がピークとなっていた1992年と比較すると7割ほどで、「18歳人口の減少ほど大学志願者は減っていない」といえるでしょう。これは、高校卒業後に大学進学を志望する人の割合(現役志願率)が高まったためです。
折れ線の現役志願率に目を向けると、近年緩やかに上昇しており、2024年度には62.8%と過去最高を更新しました。とはいえ、今後も18歳人口の減少は続くため、大学志願者数は緩やかに減少していくでしょう。
大学・学部の人気は時代によって変化する
過去に国公立大学の科目負担が重くなった際には、国公立大学の志願者数が減少しました。また、景気が低迷すると、私立大学に比べて学費が安い国公立大学に人気が出ます。入試の変化はもちろん、景気などの社会環境が志願動向に影響を与えることがあるのです。
2010年代半ば、大学生の就職環境は好調でした。そのため、社会科学系を中心とした文系学部の人気が高まりました。一方で、医療系など資格に関係が深い学部系統は人気がありませんでした。また、文系ではグローバル化やインバウンド拡大を期待した国際系の、理系では情報化社会の進展に伴い情報系学部の人気が高くなっていました。
2020年代前半は新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く出ました。「外国語」「国際」系の学部では、留学など海外渡航に制限がかかったことなどが影響して人気が落ち込みました。一方で、「医」「薬」といった医療系は関心が高まったことで人気が高まりました。
現在、文系では「法」や「経済」系が、理系では「理」学系が人気です。一方で、「生活科学」や「看護」といった系統の人気は下がっています。女子のキャリア意識の多様化が進んだことが要因とみられます。このように学部系統の人気は時代によって変化するものなのです。
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