2025年度入試を振り返る総合型・学校推薦型選抜の概況
国公立大・私立大ともに志願者大幅増
総合型・学校推薦型選抜で志願者が大きく増加したことも今年の特徴です<図表2>。出題範囲に大きな変更はなかったとはいえ、やはり課程改訂に不安をおぼえた受験生が、早期に進学先が決まる総合型・学校推薦型選抜を選んだケースが多かったようです。
国公立大の志願者は前年比110%と増加しました。募集人員も前年比104%と増加しましたが、それ以上の増加率となりました。選抜別では総合型で志願者・合格者とも増加率が高くなっています。また、大学グループ別では「その他大」で合格者数が約1,300人増加と、増加分の大部分を占めました。私立大では志願者数は前年比119%と大きく増加しました。総合型よりも学校推薦型で志願者が増加しています。
地区別にみると、首都圏・近畿で志願者が大きく増加しています。首都圏は大規模大による併願可能な基礎学力型推薦入試導入の影響が大きく出ています。近畿地区も併願可能な大学が多いため、延べの志願者数が多くなる傾向にあります。
その他の地域も今春は志願者増の影響により倍率が上昇した地区が多いですが、近畿地区以外は1倍台となっています。難関大、有名大では一定の倍率を保っているものの、すでに1.0倍となっている私立大もみられます。
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