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生物基礎

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。また、共通テストの設問別分析や平均点の推移などをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

河合塾講師からの学習アドバイス

生物基礎学習アドバイス

共通テスト(生物基礎)では、以下の2つのポイントを踏まえて学習を進めていきましょう。

1.教科書内容をしっかりと理解しよう
まずは教科書に記載されている基本的な知識や用語を理解し、覚えておく必要があります。知識問題の中には、やや詳細な知識を必要とする問題や、知識に加えて考察を要する問題もあります。これらの問題に対応するためには、教科書の本文だけでなく、「図・表」、「観察・実験」、「参考(コラム)」、「探究活動」なども含めて十分に理解しておく必要があります。
2.大学入試問題などの演習を通じて、共通テストに対応できる力を養おう
共通テストでは、「設問文や選択肢の文意を正しく理解する」、「与えられた図・表から必要なデータを抽出して分析する」、「仮説を立て仮説を証明するための実験を計画する」、「論理的に考察する」、「必要な数値を用いて正確に計算する」など、さまざまな力が要求されます。共通テスト対策問題集などの問題だけでなく、可能であれば入試問題などの演習を通じて、これらの力を養っておきましょう。

参考:2024年度共通テスト「生物基礎」問題構成と設問別分析

問題構成

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 生物と遺伝子 17 3 A 細胞・ゲノムと遺伝子・形質転換
2 B 細胞周期
2 生物の体内環境の維持 18 3 A 血液・血液凝固・免疫
3 B 腎臓
3 生物の多様性と生態系 15 3 A 日本のバイオーム・湖沼生態系・植生の管理
2 B 外来生物
合計 50 16
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設問別分析

第1問
Aの問3は、エイブリーらの研究を題材とした肺炎双球菌の形質転換に関する考察問題であった。Bでは、細胞周期の停止に関する考察問題が出題された。問4では、G1期からS期に進行できないことから、細胞周期がG1期で停止したと考えればよい。問5では、図4から染色体の凝縮は起こるが、分配が起こらないことを読み取ればよい。
第2問
Aでは血液の成分や働きに加え、問3で免疫の問題が出題された。Bの問6では、腎臓に墨汁を注入して血管の様子を確認する実験が出題された。タンパク質が糸球体からボーマンのうにろ過されないことから、墨汁の黒い成分が皮質には存在するが、髄質と腎うには存在しないと考えればよい。
第3問
Aの問3は、草原に火入れや刈取りを行うことが植物の種数や希少な草本の種数に与える影響をグラフから読み取る考察問題であった。Bの問5では、外来生物が生態系に与える影響を小さくするための方法が問われた。

参考:共通テスト「生物基礎」平均点の推移

年度 2024年度 2023年度 2022年度 2021年度 2020年度
平均点 31.57 24.66 23.90 29.17 32.10
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  • 2021年度は大学入学共通テスト第1日程の平均点
  • 2020年度は大学入試センター試験の平均点
共通テスト 科目別学習アドバイス

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