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地学

2021年度入試(2021年4月入学生向け入試)からセンター試験に代わり、「大学入学共通テスト」が導入されます。

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

河合塾講師からの学習アドバイス

理科共通学習アドバイス

大学入学共通テストを受けるうえで、基盤となる知識・技能をしっかり身につけるためにも、教科書の重要事項(用語や公式、概念等)を正確に理解し、問題演習を積み重ねて、知識を相互に関連付けて整理することが重要です。また、科学的な探究の過程を通して、資料やグラフの読み取りや分析、考察の練習を積んでおきましょう。
共通テストでは教科書に掲載されていない受験生には馴染みのない資料や題材を扱った問題や日常生活・社会と関連する事象が題材とした問題が出題されることが予想されます。日頃から生活やニュース等で接する用語や事象に興味・関心を持ち、学習内容とつなげて理解しておきましょう。
共通テストの対策として、センター試験の過去問を使って、知識の定着を確認することや図やグラフの読み取り、計算問題の演習をすることは有効です。また、全統共通テスト模試や全統プレ共通テストを活用して、共通テスト特有の出題形式や問題傾向に慣れておくことも大切です。

地学学習アドバイス

大学入学共通テストを受けるうえでの基礎となる知識・技能を身につけるためにも、まずは「地学基礎」と「地学」の教科書を熟読し、教科書に出てくる概念、用語について正確に理解する必要があります。その際に知識の定着を図るべく、過去に実施されたセンター試験の問題を利用して、図やグラフ、数式を扱った問題や計算問題の演習を通して理解を深めておくとよいでしょう。また、図表や資料についても熟読し、地学現象を正確に読み取る練習も積み重ねておくことも大切です。
共通テストでは実験・観察や調査実習、探究活動の内容も扱われる可能性が高いため、教科書の「参考」や「探究活動」に記載されている内容もしっかり読んで理解をしておきましょう。また、学校で実習があれば、調査方法を学習したり、実験・観察結果のグラフやデータの読み取り、作図や読図等の練習を積んでおきましょう。また、報告書の作成や発表等に積極的に取り組みましょう。学校で実習の機会がなければ、博物館やジオパークを訪れたり、日頃からテレビやインターネットで得られる地学現象(地震や火山、台風など)に興味・関心を持ち、学習内容とつなげて理解しておくとよいでしょう。

大学入試センター発表資料

令和3年度試験情報令和3年度試験情報

共通テストの時間割や問題作成方針などが掲載されています。

平成30年度試行調査平成30年度試行調査

平成29年度試行調査平成29年度試行調査

[参考] 2020年度センター試験 問題構成と設問別分析

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 27 8 A 地磁気と重力
B プレート運動と火山
2 岩石と地質 17 5 A 変成作用と変成岩
B 地質調査
3 大気と海洋 27 8 A 大気
B 天気予報
C 海洋の波動や循環
4 宇宙 17 5 恒星と星団
5 地球の活動と歴史 12 4 A テチス海
B 火成岩
6 宇宙 12 4 A 地球の運動や太陽系
B 銀河系と宇宙
合計 100 30
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設問別分析

第1問
Aは地磁気と重力に関する問題であった。問1は地磁気に関係するさまざまな事象を問う問題で、基礎知識で解くことができる。問2は地磁気の永年変化の図から全磁力の変化率を求める計算問題である。問3は地下の火道において移動するマグマが与える重力加速度の変化を考察する難しい問題である。
Bはプレート運動と火山に関する問題であった。問4はマントル対流に関する問題で、基礎知識で解くことができる。問5は海洋底の移動速度を求める問題で、経度差から距離を求め、その数値から速度を求める二段階の計算が必要である。問6は初動と地震波の経路を求める問題で、逆断層の動きから押し引き分布を推定し、さらに地震波の速度変化を考慮して経路図を選択する難しい問題である。問7は沈み込むプレートと火山前線の関係を問う問題で、プレートが沈み込む深さと火山前線の位置についての知識が必要であった。問8はマグマ発生の過程を問う問題で、詳細な知識が必要であった。
第2問
Aは変成作用と変成岩に関する問題であった。問1は多形に関する知識問題である。問2は変成作用の条件を図から特定する考察問題であり、2012年度に類似した問題が出題されている。
Bは地質調査に関する問題であった。問3は設問文中に与えられた走向・傾斜を用いて図中に各地層の地層境界線を描き、地層の重なり方を決定する考察問題である。地層境界線を描く作業に習熟している必要がある。問4は問3と同じ作業によって指定された地点に露出する地層を特定した上で、その地層を構成する堆積岩の特徴を選択する問題である。問5は凝灰岩に関する基本的な知識問題であり、久しぶりに正誤8択の選択問題形式が出題された。
第3問
Aは大気に関する問題であった。問1は温度と相対湿度の異なる空気塊を持ち上げたときの温度変化についてのグラフを選ぶ問題であった。二つの空気塊の温度と相対湿度の条件を的確に整理すれば正解を選べる。問2は南半球の傾度風についての知識を問う基本的な問題であった。問3は台風についての知識を問う基本的な問題であった。
Bは天気予報に関する問題であった。問4は可視画像と赤外画像についての知識を問う基本的な問題であった。問5は気圧の谷の移動について高層天気図を選ぶやや難しい問題であった。気圧の谷の位置を把握し、気圧の谷が東へ移動することと周期から順番を選べばよい。
Cは海洋の波動や循環に関する問題であった。問6は津波の速度を求め、速さを比較する問題であった。選択肢の速度を見積もるのがやや難しかった。問7は北太平洋についての知識を問う基本的な問題であった。問8は深層循環についての図を選ぶ問題であった。低温で高塩分の海水が南極から沈み込んでくることから判断できる。
第4問
会話文を用いた恒星と星団についての問題であった。問1は恒星の色や寿命及び星団に関する基本的な知識問題であった。問2は恒星の距離に応じた観測・方法に関する知識問題であった。問3はHR図上での太陽の進化の順序を選ぶ基本的な問題であった。問4はHR図から読み取れる事柄についての正誤問題であり、HR図の基本的な性質を理解していれば解答できる問題であった。問5はシュテファン・ボルツマンの法則を用いて黒点と光球の明るさを比較する計算問題であった。公式をきちんと覚えていれば、計算そのものは容易であった。
第5問
Aはテチス海に関する問題であった。問1はテチス海で堆積した地層の分布を問う知識問題であった。問2はテチス海が存在した時代の出来事を問う知識問題であった。
Bは火成岩に関する問題であった。問3は結晶分化作用の進行に伴う酸化物の含有量の変化と、中間質の深成岩の名称に関する知識問題であった。問4は結晶分化作用に関して火成岩の種類と含まれる造岩鉱物ついての知識問題であった。
第6問
Aは地球の運動や太陽系に関する問題であった。問1は地球の自転軸の傾きがなくなった場合に起こりうる現象を問う考察問題であった。各選択肢の事象について、何が原因で起こっているかを考えて正答を選ぶ必要がある。問2は太陽系の惑星の特徴に関する知識問題であった。
Bは銀河系と宇宙に関する問題であった。問3は銀河系中心の位置とハッブルの法則の発見に関する問題であった。設問の各文章をもとにどのようなグラフを作成するのかをイメージして取り組む必要がある。どのような値で軸をとったかにも注意を払わなくてはならない。問4は膨張する宇宙に関する知識問題であった。ビッグバンからの宇宙の歴史に関する基本的な知識問題である。

[参考] センター試験 平均点の推移

年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
平均点 39.5 46.3 48.6 53.8 38.6
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※共通テストの平均点について

2018年に実施された共通テスト 試行調査では、平均得点率が5割になるように作問されました。
2021年1月実施の共通テストで想定する平均得点率は明示されていませんが、同様の得点率を想定して作問されると考えられます。

共通テスト 科目別学習アドバイス

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