物理

共通テストまでの残りの期間でどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

学習アドバイス -あと45日で押さえるポイント

物理学習アドバイス

各分野の基本事項や原理を今一度教科書で確認して、理解を深めておきましょう。今の時期だからこそわかることがあるはずです。

  • 力学分野:力学は、力から様々な説明・考察をします。悩んだときは力に戻って考えましょう。そしてエネルギー保存則と運動量保存則を正しく使えるようにしてください。円運動と単振動は式だけでなく、現象の理解を深めておくようにしましょう。剛体もよく出題されます。
  • 熱分野:状態方程式と熱力学第1法則の2大柱を軸に考えましょう。熱と仕事はエネルギーの移動量であることを忘れないでください。また、定積・定圧・等温・断熱の4大変化の各特徴を再確認しましょう。それぞれの変化のp-Vグラフも描けるようにしてください。
  • 波動分野:波は横軸が時刻tかxかをしっかり意識しましょう。ある瞬間の図でわかりにくい場合は、時間を進めてみると動きがイメージできます。波の干渉は、「2経路の差が、波いくつ分か」を意識しましょう。「波の速度は媒質が決める」「波源や観測者の動きが振動数変化を引き起こす(ドップラー効果)」「屈折・反射では、振動数や周期は不変」といったことも押さえておきましょう。
  • 電磁気分野: コンデンサー回路では、各部分の電位と、電荷の移動をしっかり調べましょう。計算だけでなく、具体的な現象を追うようにしてください。電磁誘導では、誘導電流も磁場から受ける力も、変化を妨げる向きに生じます。現象の理解をしっかりしておきましょう。
  • 原子分野:この分野は、問題の型が比較的決まっているので、理解してしまえば問題は怖くありません。知識に抜けがないように気を付けましょう。
  • 共通テストでは、実験データや日常生活との関わりを基に考察させる問題が出題されますが、難しいわけではありません。気負いせず、模擬試験などで練習しておきましょう。

第3回全統共通テスト模試から見直しておきたい問題

第3回全統共通テスト模試の問題から、共通テストまでに見直しておきたい問題を河合塾講師が解説します。

2025年度共通テスト「物理」問題構成と設問別分析

問題構成

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 小問集合 25 5 各分野の基本問題
2 力学 25 5 単振り子
3 熱・波動 25 6 A 気体の状態変化
B 波の干渉
4 電磁気 25 8 導体棒の電磁誘導
合計 100 24
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設問別分析

第1問
さまざまな分野からの小問集合。問1は、ペットボトルに閉じ込めた空気の状態変化に注目して、山頂の大気圧をふもとの大気圧で表す問題。ボイル・シャルルの法則を用いる。問2は、地球の全質量を万有引力の法則から求める問題で、文字式と数値を共に問うている。問3は、剛体にはたらく3力の合力を求める問題。これは慣れていない受験生が多いと思われる。問4は、電場・磁場中の荷電粒子の運動の速さを比較する問題。電場のみの場合は放物運動、磁場のみの場合は等速円運動になることに気づけばよい。問5は、物質波とブラッグ反射の典型問題である。
第2問
単振り子の周期を測定する探究活動の問題。問1、問2は小球にはたらく力や単振動とみなした時の変位や角振動数を求める問題である。問3、問4はストップウォッチと光センサーを使用して周期を求める方法について考察する問題である。問5は遠心力による重力加速度の赤道と極での違いを考える問題である。問5の内容は教科書の図中や欄外に書かれている内容で、このような所もしっかり読んでおきたい。
第3問
前半は気体の状態変化、後半は波の干渉についての問題。気体の状態変化はP-Vグラフの読み取りと、状態方程式、熱力学第1法則がポイントになる。波の干渉は正弦波の式が用いられている。波の伝播に伴って振幅が減少することに注意する必要がある。問6の強め合う条件は、時間差が周期の整数倍になっていることを意味している。
第4問
レール上を動く導体棒に生じる電磁誘導の問題。前半ではコンデンサーを含む回路を扱い、問3では回路のエネルギーの流れを考え、誘導にしたがってジュール熱を求めればよい。後半ではコイルを含む回路を扱い、コイルの自己誘導も考慮しなければならない。問7では、理論式と与えられたグラフとの対応を問われている。

共通テスト「物理」平均点の推移

年度 2025年度 2024年度 2023年度 2022年度 2021年度
平均点 58.96 62.97 63.39 60.72 62.36
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  • 2021年度は大学入学共通テスト第1日程の平均点(得点調整後)
共通テスト 科目別学習アドバイス

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