歴史総合,日本史探究

共通テストまでの残りの期間でどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

学習アドバイス -あと45日で押さえるポイント

歴史総合,日本史探究学習アドバイス

◯ 資料(史料・図版・地図・統計表・グラフ)を利用した問題に慣れましょう
共通テストは、歴史総合、日本史探究の別を問わず、様々な資料を駆使して設問を作ります。25年度共通テスト歴史総合、日本史探究の本試・追試は当然として、大学入試センターが公表している試作問題や旧課程の日本史A・Bの本試・追試の過去問も含め、模試や市販の共通テスト対策問題集なども積極的に利用して、とにかく多くの問題を解き、読解力などを養成するとともに、正誤問題・年代配列問題など多彩な出題形式に慣れておくようにしましょう。
◯ 歴史上の出来事の因果関係や意義などに着目しましょう
歴史上の出来事の因果関係や歴史的意義といった、歴史用語の暗記だけでは対応が難しい思考力・判断力を問われる問題が出題されます。教科書を読む、問題を解くなどの際に、因果関係や歴史的意義などに着目して取り組むようにしましょう。
◯ 時間に留意した演習に取り組みましょう
複数の資料を読み込まなければならない問題など、解くのに比較的時間がかかる問題が出題されます。直前期には時計を置いて、解くのにかかった時間を計ってみるなどするとよいでしょう。
◯ 問題演習を学習の軸に置きましょう
教科書を読むだけでは得点力はつきません。問題演習を日常の学習に取り入れるようにしましょう。また、高得点を取るためには知識面の強化も不可欠です。必要な知識レベルは、日本史探究については共通テストの日本史A・Bや旧センター試験の日本史A・Bとほぼ同じ位と考えてよいと思います。歴史総合については、それらに加えて中学で習った歴史の世界史分野の知識も見直しておくとよいでしょう。旧センター試験の過去問も含めて、とにかく多くの問題にあたることが重要です。

第3回全統共通テスト模試から見直しておきたい問題

第3回全統共通テスト模試の問題から、共通テストまでに見直しておきたい問題を河合塾講師が解説します。

2025年度共通テスト「歴史総合,日本史探究」問題構成と設問別分析

問題構成

大問 分野 配点 マーク数
1 歴史上の境界(歴史総合) 25 8
2 菓子に着目した探究活動(日本史探究) 15 5
3 古代の外交と文化の関わりについての探究(日本史探究) 15 5
4 中世の武士についての探究(日本史探究) 15 5
5 「近世の村」の探究(日本史探究) 15 5
6 「松本清張」の探究(日本史探究) 15 5
合計 100 33
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設問別分析

第1問
歴史上における境界をテーマとする探究活動を素材に、18世紀末から20世紀後半までを総合的に問うている。問1は、設問文の「18世紀末」という時期をヒントに解答したい。問2は、資料中の「一昨年に台湾出兵が発生した」から時期を判断して解答したい。問3は、「穀物法」からイギリスと判断したいが、世界史の知識が要求されるため、受験生は苦戦しただろう。問7も、世界史の知識が必要であり、特にメモIとメモIIIの時期の前後関係の判断が難しい。<歴史総合の第1問と共通問題>
第2問
菓子をテーマとする探究活動を素材に、古代から近代を総合的に問うている。問1は、会話文の内容から、資料1を受け取った人物を田沼意次と判断して解答したい。問2の「あ」は、資料2中の「欧州製菓の輸入途絶」から第一次世界大戦を想起して正誤を判断したい。問4は、下線部の「禅宗寺院」に着目して解答したい。問5は、授業で学んだ知識だけでなく、会話文の内容をヒントに解答したい。
第3問
大宰府跡などの遺跡や近くの博物館の見学をテーマとする探究活動を素材に、古代の外交を中心に問うている。問1は、新羅の成立が4世紀であることから判断したい。問3は、渤海が7世紀末から10世紀前半に存在した国であることを踏まえた上で、資料中の「宋」「聖武天皇」「隋の煬帝」「雄略天皇」などから時期を判断して解答したい。
第4問
中世の武士についての探究活動を素材に、中世を総合的に問うている。問1は、会話文や資料1の内容を踏まえて解答したい。問2は、「い」については図に石築地がみえること、「Y」については会話文の「1324年」と資料2の内容から判断して解答したい。問4は、近世の統一権力による貨幣鋳造という文脈に合致するものは何かを判断したい。
第5問
近世の村についての探究活動を素材に、近世の社会経済を中心に問うている。問3のIIIは、「耕地の喪失や細分化を規制」から田畑永代売買の禁令・分地制限令を想起したい。問5は、知識のほかメモ3・グラフの内容を組み合わせて解答したい。
第6問
松本清張についての探究活動を素材に、近代・戦後を総合的に問うている。問1の「あ」「い」は、資料1中の『読売新聞』の記事の内容と『朝日新聞』の記事の日付に着目して正誤を判断したい。問3のIIIは、大正時代のことであるが、判断に迷った受験生もいただろう。問4は、破壊活動防止法が独立回復後初のメーデーにおいてデモ隊と警官隊とが衝突した事件(血のメーデー事件)を契機に制定されたことを想起したい。問5の「Y」は、「規制緩和・構造改革」が政治課題として掲げられたのは2000年代の小泉純一郎内閣の時であることから誤りと判断したい。

共通テスト「歴史総合,日本史探究」平均点の推移

年度 2025年度 2024年度 2023年度 2022年度 2021年度
平均点 56.99 56.27 59.75 52.81 64.26
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