数学Ⅱ,数学B,数学C
共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。また、共通テストの設問別分析や平均点の推移などをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
河合塾講師からの学習アドバイス
※下記のアドバイスは、2026年度共通テストにむけたものです。
数学Ⅱ,数学B,数学C学習アドバイス
- 1.知識をつけて、理解する
- まずは、数学の知識をつけることが必須です。共通テストの『数学II,数学B,数学C』においては、二次・私大の入試でよく問われるような問題や、数学の定理・公式を導くような問題も出題される可能性があります。
とくに現役生の中には「見たことのある問題には手をつけられるが、少し見た目が変わると何をしていいかわからなくなる」という方がいますので、マーク型という形式にとらわれず、授業や自学などで幅広い知識を得るようにしましょう。
また、論理的に考える力や、数学の根本的な原理を確実に理解していることも非常に重要です。答えや解法を単に覚えるのではなくしっかり理解すること、証明問題に取り組むことなども共通テスト対策として有効です。 - 2.読解力をつける
- 共通テストの数学では、多くの文章を読まなければならない問題もあります。こうした問題を解くためには、問題文から出題者の意図を正しく読み解く必要があります。このような読解力をつけるために、参考書や問題集の解答を読んで、自分の力でそれを理解するところから始めるとよいでしょう。自分以外の人が書いた解答に触れることが大切で、他人の答案を読むことや他人と数学の問題について議論することも効果的です。
- 3.速く、正確に解く計算力をつける
- 共通テストには煩雑な計算をしなければならない問題も出題されます。計算力をつけるためには、急いで計算するのではなく、ミスが少なくなるような自分の計算スピードを把握することが重要です。計算スピードが遅いと感じている人は、自ら手を動かして計算しないことには計算力が身につきません。計算練習は毎日しましょう。
- 4.共通テスト対策問題に取り組む
- 『数学II,数学B,数学C』の試験時間は70分であり、『数学II』から出題される3単元は必答問題で、『数学B,数学C』では4単元のうちから3単元を選択する形式となっています。大問数が多いので、70分間の使い方に十分注意しながら共通テストの対策問題集に取り組むようにしましょう。日常生活の問題や、それまでの解法を参考にして自力で解く問題、および会話文を含む問題など共通テスト特有の問題については、ある程度の演習・経験が必要です。
2026年度共通テスト「数学Ⅱ,数学B,数学C」問題構成と設問別分析
問題構成
| 大問 | 分野 | 配点 | テーマ |
|---|---|---|---|
| 1 | 図形と方程式 | 15 | 2円の位置関係、領域 |
| 2 | 三角関数 | 15 | 和と積の公式、三角関数のグラフ、最大値 |
| 3 | 微分法・積分法 | 22 | 3次関数のグラフ、極値、面積 |
| 4 | 数列 | 16 | 階差数列、数列の和 |
| 5 | 統計的な推測 | 16 | 正規分布、母比率の検定 |
| 6 | 平面ベクトル | 16 | 位置ベクトル、点の決定 |
| 7 | 平面上の曲線と複素数平面 | 16 | 極形式、軌跡、楕円 |
| 合計 | 100 | ||
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設問別分析
- 第1問
- (1)与えられた円の方程式から中心と半径などを求める問題。
(2)絶対値記号を含む不等式の表す領域を求める問題。(i)(ii)が(iii)のヒントになっている。(ii)の考え方は、経験のない受験生にはやや難しいと思われる。
全体として計算量は多くない。図形と式の対応関係を正確につかもう。 - 第2問
- 三角関数の「和と積の公式」を用いて、与えられた関数の最大値を求める問題。
(1)「加法定理」から「和と積の公式」を証明する過程を問う問題。取り組みやすい。
(2)(1)の公式を用いて、与えられた関数の最大値を求める。丁寧な誘導がついている。
(3)与えられた関数の最大値を求める。(1)の公式を利用するが、経験がないと気が付きにくいと思われる。花子さんと太郎さんがこの関数のグラフをコンピュータを用いて表示させているが、問題を解くために直接利用する必要はない。 - 第3問
- (1)(i)与えられた関数の導関数と、極値を求める問題。(ii)定数項によって変化するグラフを選択する。(iii)3次関数のグラフと直線で囲まれた図形の面積について考える。3次関数の積分計算が本試験で問われたのは初めてである。
(2)3次関数に対する微分係数や導関数の条件から、グラフを選ぶ問題。条件が増えていくにつれて、条件を満たすグラフが絞られていくところが目新しい。 - 第4問
- (1)は簡単な数値計算や階差数列の公式を確認してそれを用いる問題である。
(2)は階差数列を利用して数列の和を求める問題であり、解き方が丁寧に誘導されている。
(3)は(2)の問題の設定を変えて難しくしてあり、(2)の「発想」に基づいてすべて自分で考える問題である。 - 第5問
- (1)は正規分布に従う確率変数について、ある数以上の値をとる確率を求める問題。誘導が丁寧につけられており、この分野をしっかり学習していた受験生には解きやすいだろう。
(2)と(3)はともに母比率に関して仮説検定を行う問題。昨年の本試験に続いて「片側検定」である。(2)と(3)では、標本の大きさが異なる。誘導は丁寧であるが、ややレベルの高い内容であり、苦労した受験生が多かったと思われる。 - 第6問
- 平面ベクトルからの出題である。
正六角形の頂点を用いたベクトルを使って点Pの位置や存在領域を考える問題である。
始点の変更の誘導が丁寧についている。今年は内積計算が珍しく出題されていない。 - 第7問
- 複素数平面における軌跡の問題。
点zが円周上を動くとき、w=z+1/zを満たす点wの軌跡などを考える。
軌跡を求めるための誘導が丁寧についている。
求める軌跡は楕円であり、「平面上の曲線」の分野との融合になっている。
軌跡を求める手順をしっかり確認しておこう。
共通テスト「数学Ⅱ,数学B,数学C」平均点の推移
| 年度 | 2026年度 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平均点 | 54.52 | 51.56 | 57.74 | 61.48 | 43.06 |
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- 2024年度までは「数学Ⅱ・数学B」の平均点


