地学基礎

共通テストまでの残りの期間でどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

学習アドバイス -あと45日で押さえるポイント

地学基礎学習アドバイス

  • 問題文を丁寧に読み、基本的知識がそのまま問われているだけなのかどうか、よく確認しましょう。
  • 計算問題だからといって、初めからあきらめずに解きましょう。慣れることが重要です。
  • 三つのプレートの境界について整理しておきましょう。
  • 上下の不整合の関係にあると判断する際の根拠について理解しておきましょう。
  • 教科書に掲載されている主要な示準化石について、年代ごとに整理して覚えておきましょう。
  • 低緯度のハドレー循環と中緯度の偏西風の蛇行の様子について、教科書などを見て確認しておきましょう。
  • 太陽系の天体については、惑星だけでなく、小惑星や彗星(すいせい)、太陽系外縁天体などの小天体の特徴も重要です。
  • 地震災害や火山災害、気象災害など、さまざまな自然災害の特徴をおさえ、それらの対策についても理解しておきましょう。

共通テスト地学基礎の平均点は35点前後で推移しており、毎年やさしいイメージがありますね。しかし、センター試験時代の地学基礎の平均点は30点を割り込むこともあって、いつもやさしかったわけではないのです。共通テストは高平均点で安定な状態が続いているかもしれませんが、突如難しくなるかもしれないのです。来年の共通テストが急に難化する可能性が無いとはいえないのです。ですから、いきなり難しい問題に当たって困ることが無いように、しっかり基本的知識を身につけ、さまざまな種類の問題を解いて練習する必要があるわけです。今からでも十分間に合います。時間をかけてしっかり対策を立てましょう。

まずは、教科書や河合塾のテキスト、資料集などをよく読み、用語をしっかり覚え、基本的知識の意味を理解しましょう。用語や基本的知識については、うろ覚えの状態で共通テスト本番を迎えないようにしましょう。共通テストでは、テキストや教科書に記載されている図やグラフがそのまま問われることもありますが、見方を変えて出題されることもあります。教科書等に記載されている実験や実習、探究活動についてはスルーしてしまいがちですが、共通テストでは、実験や実習、探究活動の内容をもとにして、思考力・判断力を問う問題が出題される可能性がありますので、読み飛ばすことなく目を通し、きちんと理解していきましょう。

自分の持っている教科書には記載されていない内容が、ほかの教科書には記載されている場合があります。本年度(2025年度)の第3問・問3で出題された銀河系についての問題は、ある教科書には記載がありません。中学校の理科で学習した内容であれば、(高校の教科書に記載がなくても)出題可能になっているからです。「教科書に載っていない内容を出題するなよ」と思うかもしれませんが、出題される可能性がある以上、学習する必要はあります。高校の地学基礎で扱う多くの内容は中学校の理科の内容に基づいているので、中学校の理科の内容で高校の地学基礎で出題されうる事項について、地学の先生などに確認しておくとよいでしょう。

共通テストの作題者は、手を変え、品を変え、いろいろなタイプの問題を出題してきます。どのような問題が出題されても対応できるように、センター試験の過去問や予想問題をたくさん解きましょう。さまざまな問題を解いていくことで、思考力・判断力も養われていきます。共通テスト本番までまだ時間はありますから、用語を覚え、基本的な知識を身につけ、問題演習に時間をかけましょう。

第3回全統共通テスト模試から見直しておきたい問題

第3回全統共通テスト模試の問題から、共通テストまでに見直しておきたい問題を河合塾講師が解説します。

2025年度共通テスト「地学基礎」問題構成と設問別分析

問題構成

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 地球 20 6 A 太陽系天体の性質や地球の構造
B 火成岩と火山
C 堆積構造
2 大気と海洋 10 3 大気と海洋
3 宇宙 10 3 A 宇宙の進化
B 銀河系(天の川銀河)の構造
4 環境 10 3 自然災害や人為起源の現象
合計 50 15
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設問別分析

第1問
主に地球分野からの出題であり、一部に分野横断的な問題があった。問1は、宇宙分野の、太陽系の天体に関する基本的な問題であった。問2は、プレート境界に関する知識問題であった。問3は、火成岩の分類に関する基本的な問題であった。問4は、大気と海洋分野の大気の層構造と、火山災害に関する基本的な問題であった。問5は、複数の写真の堆積構造が何であるかを判断する問題であり、やや難しかった。写真そのものだけではなく、Aのみが層理面で観察されることや、写真のスケールなど、さまざまな情報をあわせて判断するとよい。問6は、水流の方向を復元できる堆積構造を選ぶ問題であった。写真の堆積構造が何であるかを判断できなければ完答しづらく、問5と連動しており難しかった。
第2問
大気と海洋分野からの出題であった。問1は、放射冷却に関する問題であった。どのような場合に放射冷却が弱まるかは問題文に書かれており、参考にして図を選択するとよい。問2は、水蒸気輸送の向きを、緯度ごとの降水量と蒸発量の差から考察する問題であった。問3は、海水の塩分に関する知識問題であった。
第3問
宇宙分野からの出題であった。問1は、宇宙の進化についての知識問題であった。問2は、宇宙の晴れ上がりについてのやや細かい知識を問う問題であった。問3は、銀河系についての問題であり、天の川の見え方についての知識が必要であった。
第4問
環境分野からの出題であった。問1は、時間・空間スケールについての問題であり、地学現象のスケールを想像できれば難しくなかったと思われる。問2は、津波の堆積物についての問題であり、柱状図を読み取る力が必要であった。問3は、地震についての問題であり、図や文章から総合的に考える力が必要であった。

共通テスト「地学基礎」平均点の推移

年度 2025年度 2024年度 2023年度 2022年度 2021年度
平均点 34.49 35.56 35.03 35.47 33.52
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  • 2021年度は大学入学共通テスト第1日程の平均点
共通テスト 科目別学習アドバイス

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