生物

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。また、共通テストの設問別分析や平均点の推移などをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

河合塾講師からの学習アドバイス

※下記のアドバイスは、2026年度共通テストにむけたものです。

生物学習アドバイス

1.しっかりとした理解に基づいた知識を身につけよう
共通テストの知識問題で問われる知識は、教科書に記載されている内容に限られますが、単に用語を問うような形式の問題は少なく、選択肢が文章となっていて、その正誤を判定するような形式のものが多いです。したがって、用語の丸暗記だけではほとんど対応できません。しっかりとした理解に基づいて、用語の意味や他の事項との関連性なども覚える必要があります。このような知識を身につけるためには、共通テストおよびセンター試験の過去問や共通テスト向けの問題集などを利用して、問題演習を十分に重ねておくことが有効です。また、「生物」のすべての分野から幅広く出題されますので、苦手とする分野や学習が進んでいない分野がないように、バランスよく学習することも重要です。
2.考察問題の対策に早めに取りかかろう
共通テストの考察問題では、実験の内容などを読み取る読解力と、グラフや表のデータなどを読み取る分析力・考察力が要求されます。このような力を身につけるためには、共通テストおよびセンター試験の過去問や共通テスト向けの問題集などを利用して、問題演習を十分に重ねておくことが有効です。また、実験案を考えるような、探究活動の過程を意識した問題も出題されますので、学校で行う観察・実験に興味をもって主体的に取り組むことも大切です。読解力・分析力・考察力は一朝一夕で身につくものではありません。共通テストの直前になってから短期間で対策を立てるのは難しいので、早い段階から計画的に学習を進めておくことをおすすめします。

2026年度共通テスト「生物」問題構成と設問別分析

問題構成

大問 分野 配点 マーク数 テーマ
1 生物の進化
遺伝情報の発現と発生
20 5 人類進化
2 生命現象と物質
20 5 真核細胞の構造
3 遺伝情報の発現と発生 20 5 ショウジョウバエの発生
4 生物の環境応答 20 5 生物の環境応答
5 生態と環境 20 5 生態と環境
合計 100 25
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設問別分析

第1問
人類進化を題材とした問題であり、遺伝子を扱う技術(制限酵素や電気泳動法)に関する知識を必要とする問題が含まれていた。問1は人類の進化に関する知識問題であった。問2~問4は、知識に基づいて与えられた文章や図を基に考察する問題であった。なお、問2(2)は遺伝子頻度に関する計算問題で、過去に何度か類似の問題が出題されている。
第2問
細胞内での小胞の輸送や精子の鞭毛の運動についての知識問題、考察問題であった。問2は実験条件Ⅰがモータータンパク質X、実験条件Ⅲがモータータンパク質Yによる輸送と考えて判断する。問3は除膜してもATPを加えれば屈曲が起こるので、屈曲運動には細胞膜は必要なく、ATPが必要であること、また、結束構造がモータータンパク質Yを介した滑り運動を鞭毛の屈曲運動に変換していると考える。
第3問
ショウジョウバエの発生を題材とした、母性因子と分節遺伝子の働きに関する実験考察問題であった。教科書にある知識として、タンパク質Bはビコイド、タンパク質Cはコーダルであると分かれば、実験の内容を比較的容易に理解することができたであろう。問1は、2023年度の本試験第5問の問1と同様の内容であった。
第4問
生物の環境応答を題材とした問題であり、刺激の受容と反応に関する知識問題、植物ホルモンが胚軸の成長方向に及ぼす影響を実験結果から考察する問題、およびコウモリの超音波に対するガの回避行動に関する考察問題であった。問3では、音刺激の条件と音源までの距離に伴う行動割合の変化から、ガが音の強度の情報を利用していることを読み取り、さらに2種類の聴細胞の閾値の違いを踏まえて、音源までの距離による聴細胞の興奮パターンの違いを考察する必要があった。
第5問
人間活動と生態系に関する知識問題と、マングローブ植物特有の呼吸と窒素獲得の仕組みに関する考察問題であった。問2~4はいずれも新規の表やグラフに関して考察する問題であり、特に、問4(2)は複数のグラフのデータを組み合わせて考察する必要があった。

共通テスト「生物」平均点の推移

年度 2026年度 2025年度 2024年度 2023年度 2022年度
平均点 55.01 52.21 54.82 48.46 48.81
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共通テスト 科目別学習アドバイス

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