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国語

2021年度入試(2021年4月入学生向け入試)からセンター試験に代わり、「大学入学共通テスト」が導入されます。

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

河合塾講師からの学習アドバイス

現代文学習アドバイス

現代文では記述式問題の出題が見送りとなり、すべてマーク式の出題になりましたが、出題内容はセンター試験と異なることが予想されます。
大学入試センター発表の共通テスト問題作成の方針によれば、現代文は「論理的な文章、文学的な文章、実用的な文章」を題材とし、「大問ごとに一つの題材で問題を作成するだけでなく、異なる種類や文章などを組み合わせた、複数の題材による問題を含めて検討する」となっています。センター試験で出題されてきた評論と小説に加え、法律の条文などの実用的な文章、また文学的な文章の中でも詩などの韻文やエッセイなど、幅広く多様な文章に触れておきましょう。
そして、文章と文章、文章と図表などを関連づけて理解し、多様な設問に解答する練習もしておきたいです。ただし、まずは単独の文章を正確に読解する力を身につけることが必要ですから、センター試験の過去問演習を通して基本的な読解力を養うことも有効です。
2018年度センター本試験の、写真の掲載された評論や、2019年度と2020年度のセンター本試験の評論で出題された、会話文からなる設問などを解いておくことも役立ちます。漢字、語句の意味といった語彙力の強化も怠らないようにしてください。

古文学習アドバイス

共通テストでは、複数の古文を関連づけて読ませる出題が予想されます。また、設問形式としては、2020年度センター本試験の漢文で見られたような絵を用いた設問や、現代文でここ数年見られる生徒の発言を選択肢に仕立てた設問が、古文で出される可能性もあります。ただし、それ以外の点では、従来のセンター試験を踏襲する問題も多く出される可能性が高いです。
したがって、上記のような特徴に留意しつつも、単語や文法などの基本的な古文の知識を身につけること、読解の練習を積むことを重視して対策を行うことが大切です。
センター試験で頻出した和歌についての問題は、引き続き共通テストにおいても頻出すると思われます。これまで実施されたセンター試験の過去問は、演習用に大いに利用するとよいでしょう。

漢文学習アドバイス

共通テストの漢文では複数の問題文が用意され、授業を想定したレポートや対話形式での設問が提示される可能性があります。しかしながら、扱われている素材が漢文である以上、センター試験同様に、何よりもまず基礎知識に習熟する必要があります。重要語句、基本句形、漢詩の知識など、漢文読解の基本となる部分は細大漏らさず学習しておきましょう。その上で、文章構造や文脈の展開、そして全文の趣旨や筆者の意図に注意しながら読解力の養成に努めてください。
また、語句の読みや意味を、内容を踏まえた上で判定させようとする問題が出題されることも予想されます。問題を解くだけで満足するのではなく、漢字の意味を押さえて文章全体の解釈を考えたり、さらに繰り返し音読したりするなど、一つの文章を徹底的に活用してください。
漢文は、後回しにしておいても高得点が取れる、と勝手に思い込んでいる受験生を時々目にしますが、現実はそう簡単には行きません。なるべく早い時期から学習に取りかかりましょう。

大学入試センター発表資料

令和3年度試験情報令和3年度試験情報

共通テストの時間割や問題作成方針などが掲載されています。

平成30年度試行調査平成30年度試行調査

平成29年度試行調査平成29年度試行調査

[参考] 2020年度センター試験 問題構成と設問別分析

大問 分野 問数 マーク数 出典
1 評論 6 11 河野哲也『境界の現象学』
2 小説 6 9 原民喜「翳」
3 古文 6 8 『小夜衣』
4 漢文 6 7 『文選』
合計 35
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設問別分析

第1問
問2~問4は、オーソドックスな設問である。問5は、生徒が話し合う場面を踏まえた設問で、一昨年同様、一人の生徒の発言の一部が空欄となっており、その内容を問うものである。基本的な読解力が問われ、いろいろな設問形式に対応できる力が求められている。
第2問
第2問(小説)は、戦後間もない時代に発表された原民喜の作品からの出題。全体に素直な出題だと言えるが、問1・問2・問6はやや紛らわしい選択肢がある。問4は、時代状況などについての知識を持たない受験生にとっては、難しく感じられたかもしれない。傍線部に関係する内容を正確に読み取り、選択肢を比較して慎重に答えを選ぶことが求められている。
第3問
問1は語句の解釈問題で、どれも基本的な重要古語が問われた。問2は文法問題で、昨年の本試験と同じ形式で敬意の方向が問われた。問3は宮が何に対して「うらやましく」思うのか、問4は尼上の思い、問5は女房の心情、問6は本文の内容を問う設問であった。全体として近年のセンター試験の傾向通りの設問設定であった。重要古語・古典文法・古文常識など古文の基本を習得し、それを基に本文の内容を的確に捉える練習を積まなければならない設問である。
第4問
問1は基本的な語の読みの知識が問われた。問2は返り点の付け方と書き下し文の問題であった。否定詞の「非」(~にあらず)と1句内の区切りに留意して、2つの句の意味の繋がりを捉える必要がある。問4はオーソドックスな押韻の問題であるが、正解の候補となる韻の字が複数あり、対句を考慮しなければならない。問6は心情説明であるが、結局、末尾4句の解釈が問われている。問3と問5は新しい傾向の出題であり、描写を模式化したイラストを選ぶ問題、表現に関する説明の問題であった。設問に目新しさはうかがわれるものの、内容は難しくなく、訓読と読解の基本的な学力が要求されている。

[参考] センター試験 平均点の推移

年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
平均点 119.3 121.6 104.7 107.0 129.4
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※共通テストの平均点について

2018年に実施された共通テスト 試行調査では、平均得点率が5割になるように作問されました。
2021年1月実施の共通テストで想定する平均得点率は明示されていませんが、同様の得点率を想定して作問されると考えられます。

共通テスト 科目別学習アドバイス

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