国語

共通テストまでの残りの期間でどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

学習アドバイス -あと45日で押さえるポイント

現代文学習アドバイス

時間配分に留意しながら演習を行いましょう

共通テストの国語では、五つの大問を90分で解くという困難な作業が求められています。しかも受験生は、90分にわたって緊張感を保ちながら、問題を解かねばなりません。これから本番までの間に、そうした作業に慣れていく必要があります。したがって過去問や問題集などを使って演習をする際には、大問を一つずつ解くのではなく、一回分(現代文3題+古文1題+漢文1題)を90分で解くというように、本番に合わせたかたちで問題に臨むことが望ましいといえます。そうした演習を繰り返し、時間内に解き終わることができるようにしておきましょう。

第1問・第2問と、第3問との違いを意識しましょう

共通テスト国語の第1問(評論)と第2問(小説)は読解問題であり、そこでは本文を読み、その内容を解釈して解答を選ぶことが求められています。一方、第3問(グラフなどの資料を用いた問題)では、情報処理能力が求められており、そこではどこに何が書いてあるかをすばやく検索するといった作業が必要となります。そして重要なのは、この両者を混同しないことです。第3問を解くような気分で第1問・第2問に向き合い、本文をろくに読まずに解けば、高得点は望めません。逆に第3問を解く際、時間をかけて深く考えすぎてしまうと、かえって混乱してしまいます。タイプの違う大問が同じ「国語」という試験の中に同居しているということ。このことを意識しておくようにしましょう。

古文学習アドバイス

共通テストは選択肢を選ぶ試験です。特に国語の場合、選択肢の読解力も問われます。共通テストは、複数の文章を読み比べることや、学習場面を想定した設定が注目されがちですが、実は、長い本文と選択肢を正確に対照させる力が、最も重要です。

文法を確実にする!

助動詞・助詞・敬語の知識は、文章の読解に不可欠ですし、選択肢の決定をもしばしば左右します。古典文法は、確実にしておきましょう。

語彙力をつける!

直前期の重要古語の暗記は効果絶大です。古文単語をひとつでも多く覚えましょう。選択肢の表現が単語帳の訳語と違っても、その単語の意味にあてはまっていたら正解だと気づけるよう、それぞれの語がどのような意味か、考えましょう。

和歌に読み慣れておく!

和歌が非常によく問われます。苦手意識がある人は、これまで解いてきた問題から、和歌だけを抜き出して集中的に訳してみるなど、和歌に対する苦手意識をなくしましょう。

問題演習を積む!

分量も多く、時間的に厳しい試験になるはずです。予想問題やセンター試験の過去問を利用して、時間を計って問題を解く演習を重ねて、試験時間の使い方に慣れ、本番でも落ち着いて取り組めるように準備してください。

漢文学習アドバイス

  • 本文は、互いに関連のある複数の題材が出題されることが予想されます。主題や登場人物に注意しながら読み進め、まずはそれぞれの文章の大意をつかむことを心がけましょう。
  • 設問は、語句の意味、解釈、書き下し文、内容説明などが問われます。いずれの場合も、句形や語句の知識だけでなく文脈の正確な理解が不可欠であることに注意しましょう。
  • 書き下し文の問題では、再読文字・使役形・否定形などの句形の知識のほか、文意と語順を元に文の構造を正しく捉える力が求められます。例文を通して、読み方や用法を理解しておきましょう。
  • 解釈の問題では、疑問形・反語形・詠嘆形・否定形・使役形・受身形などの句形が頻出しています。主要な句形はしっかり押さえておきましょう。
  • 各文章の内容を比較検討する問題では、各文章の展開を踏まえて傍線部や選択肢の意味を的確に把握することが重要です。一つ一つの文の意味をおろそかにせず丁寧に訳す練習を重ねましょう。

第3回全統共通テスト模試から見直しておきたい問題

第3回全統共通テスト模試の問題から、共通テストまでに見直しておきたい問題を河合塾講師が解説します。

2025年度共通テスト「国語」問題構成と設問別分析

問題構成

大問 分野 問数 マーク数 出典
1 論理的文章 6 10 高岡文章「観光は『見る』ことである/ない――『観光のまなざし』をめぐって」
2 文学的文章 7 7 蜂飼耳「繭の遊戯」
3 図表・資料 3 5 外来語の使用をめぐる提言に関する問題(以下の資料を使用)
・生徒の書いたとする文章
・図1~3(国立国語研究所『外来語に関する意識調査(全国調査)』をもとにしたもの)
・用語解説(国立国語研究所「外来語」委員会編『分かりやすく伝える外来語言い換え手引き』をもとにしたもの)
・図とそれについての「メモ」(NHK放送文化研究所『放送研究と調査』2022年12月号をもとにしたもの)
4 古文 3 7 【文章I】『在明の別』
【文章II】『源氏物語』若菜下の巻
5 漢文 6 9 【文章I】皆川淇園『論語繹解』
【文章II】田中履堂『学資談』
合計 38
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設問別分析

第1問
問1の漢字問題は、昨年同様、傍線部と同じ漢字を選ぶ従来型の設問だけが出題された。問2以降の設問は、すべて本文中の傍線部についての説明を求めるものであった。解答の根拠を本文から正しく読み取り、選択肢を的確に判断することが重要である。
第2問
問2、問4、問6、問7は「わたし」の心情や心境を問う問題。問1、問3は他の登場人物のありようについての問題。問5は本文における表現に関する問題。問5や問6のように正解の根拠がわかりやすい設問があった一方で、問7のように設問の意図自体がわかりにくい設問もあった。設問の意図を正確に読み取り、選択肢を本文内容と照らし合わせて、迅速かつ的確に吟味する練習を重ねることが重要である。
第3問
第3問は2022年に大学入試センターが発表した試作問題のうち、Bの問題に類似したところがある。外来語の使用をめぐる問題について、複数の資料(生徒が書いたという体裁の文章や、グラフなど)をもとに考察させるというもの。用いられている文章や資料の著者が曖昧であるという点で、一般的な「現代文」の入試問題とは異なる。問3(i)など解答を選ぶのにやや迷う設問もあるが、全体に試作問題と比べれば情報が整理されており、受験生に大きな負担を与えるような問題ではないと考えられる。
第4問
問1は、短い語句の解釈問題で、基本的な古語の意味が問われた(選択肢四択)。問2は敬語の種類と敬意の方向が問われたが、敬語の種類だけで正解が選べるものになっていた(選択肢五択)。最後の設問は、例年三箇所の空欄補充の問題が出題されており、今年も同様であった。昨年の問4は、本文中の一語に注目して本文を解説した現代語の文章の空欄を埋める問題であったが、今年の問3は、一昨年の問4と同じように生徒の話し合いの場面での空欄補充の問題であった。(i)は、【文章II】の物の怪が言った内容(選択肢四択)、(ii)は、【文章I】の物の怪が詠んだ和歌の内容(選択肢四択)、(iii)は、【文章I】の和歌の前後の内容(選択肢四択)の三点が問われた。
第5問
江戸時代の二人の漢学者の評論が出題され、主題は「学問論」であった。基礎知識だけで正解できる問題が昨年よりも減少した。問1は語句の意味の問題で、文意にふさわしい意味を判断する。問2は理由説明の問題で、傍線部直前の「是故」に注目したい。問3は解釈の問題で、比較形の構造を正しく捉える。問4は返り点の付け方と書き下し文の問題であった。否定詞「莫」の意味がどこまでかかるかを、文脈を踏まえて考える必要がある。問5は「また」と読む語の意味の相違に注意する。問6は趣旨説明の問題で、各文章の結論部分を正しく捉える。

共通テスト「国語」平均点の推移

年度 2025年度 2024年度 2023年度 2022年度 2021年度
平均点 126.67 116.50 105.74 110.26 117.51
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  • 2021年度は大学入学共通テスト第1日程の平均点
共通テスト 科目別学習アドバイス

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